黄砂が舞い降りた翌日、爽やかな風に誘われて近くの 「観音山」 へ出かけてきました。
「観音山」 の麓までは我が家から車で5~6分の所。
そこには 「仏大寺の霊水」 がこんこんと湧き出ています。いつも各地からたくさんの人々が
霊水を求めて、この観音山の麓までこられています。
いつもは車で出かけている所。 今日は大気もスッキリとして気持ちよく、加えて緑がまぶしく感じ、
自転車でサイクリングを楽しもうと出発いたしました。 観音山は我が家からすぐそこに見えており、
なだらかな山道が続いておりました。 普段車で通り過ぎる道も、自転車では脇に咲いている山野草を
ゆっくりと観察でき、これまでとは異なった感覚でペダルをこいでいました。
ところが途中から足に負荷がかかってきたのです。 車では気づかなかったこの道、ゆるやかですが
観音山までず~っとのぼり道。 距離は6キロあまり。
ほんの近くまでたどり着いたのですが、登り坂も角度が増してきて、とうとう自転車をひくありさま。
普段の運動不足を後悔すると同時に、我が年を考えてしまいました。(プロフィール参照)
フーフー言って到着した 「仏大寺の霊水」。 狭い場所ですが、もう先着がたくさんいて、
車でびっしり。 霊水を汲んでいく人たちも列を作っていました。
その霊水を汲む、ちょっと上の小川でひと口。 う~ん、まろやか。 やわらかい感じの水です。
自転車で来たのは初めてだけれど、フーフー言って来たかいがありました。
清らかな水が流れ来て、疲れも何処かへ飛んでいきました。
霊水汲み場のすぐ横からは観音山の登山道。 ここから標高402メートルの頂上まで約30分程。
小学生のころ、遠足で頂上まで登ったことがあり、そこで食べた梅干入りのオニギリが
とてもうまかったことを思い出しておりました。
ん? でもそんな時分、小学校からここまでの道のり、どのようにして来たのでしょう? 思い出せません。
その頃は道も整備されていなくて大変だったはず。 それよりも子供ごころに登山が楽しかったことと、
頂上で味わった、母がにぎってくれた梅干入りのオニギリ、そして水筒のお茶。
その体験が私を山好きにさせてくれたのかもしれません。 ん? その頃は霊水は無かったはず?
しばし思いにふけり、近くを散策しておりました。
実は今日ここまで来た目的は、この 「白糸草」 を撮ることだったのです。
途中、とてもとても大変で、白糸草を見つける余裕など無かったのです。
でも来たかいがありました。 清楚で美しい花を見つけることができました。
午後の山は思いもよらず、早く暮れていきます。 目的は達成できたし霊水も味わえたし。
家路に着くことにしました。 今度はペダルをこぐ必要もなく、道のりをひたすら下って行くだけ。
フッと目に飛び込んできた淡い緑のツル草、アケビが小さな蕾をつけていました。
こんど来る時は違った景色であることを願い、赤くなり始めた西空を見ながら風を受けて帰りました。
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