「 命を守るための行動、非難を!」と呼びかけている気象庁。
テレビ、ラジオで被害の様子や、各地の豪雨が報道され、
時間があればテレビをつけ、工房に入ればラジオからの情報を聞いていた。
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午後4時、川下方面 |
当然のごとく、パソコンで天気図を調べ、
いま雲の状態はどうか、今後どのような動きになるかと調べていた。
大きな雲の塊が北陸に向かってきそうな気配がし、天気予報を聞いていた。
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午後4時、川上方面 |
昨日午前中の天気予報では、そんなに大した雨になるとは言っていなかったような?
おとつい、歩きの運動に堤防に出かけ、楚々と咲く野草などの姿をカメラに収めた。
どんなタイトルにしようか、などと歩きながら考えていた。
その間もラジオからは豪雨被害の様子が流れていた。
早く収まってくれれば、被害が大きくならないようにと願いつつ、
夕方の堤防の風景を撮っていた。
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鴨浦(かもうら)橋から 水位 |
昨日、いつものように工房に入る前に天気図を確認した。
大きな雲の塊が北陸に近づいている様子が見えた。
時間予測で観察してみたが、それほどでもなかった。
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かもうら橋から川下 |
あさ小雨程度だったが、工房に入って仕事の準備をはじめたら、
急に暗くなって大雨が降ってきた。
ちょっとおかしいなあ、と家に入り再びパソコンで天気図を調べてみた。
加賀地方、私の住んでいる地域上空に大きな積乱雲。
外を見ると更に雨音が強くなってきた。
しばらくすると、台所に取り付けてある有線放送から緊急放送。
「 豪雨のため、かけはし川の水位が氾濫水位を超えたので避難を、」と。
と同時に消防車やパトカーが走り回って避難するように呼びかけていた。
小松市が広報しているハザードマップ、
万一、大洪水が発生したら我が家の1階部分は水没。
避難勧告なんて初めてのことでもあり、出来る限りの作品を2階にあげた。
工房には大切な窯や機械類、原材料、焼く前の作品が所狭しと置いてある。
工房内は仕方ないとして、家の作品は出来る限り2階に上げた。
早く避難を、と広報車が走り回っている。
トラちゃんは玄関に座っていて、何事かと外を見ている。
もし川が氾濫したらトラをどうする?トラは絶対に捕まらない。
何とか氾濫しないよう願い、町内の上流の橋に行ってみた。
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30日午後4時 |
大勢の町内の人々が集まって、水位目盛りを眺め、
数年前に堤防も嵩(かさ)上げしたから氾濫しないだろうと話し合っていた。
消防車もパトカーも橋のところに来ていて、刻々と変化している水位を確認していた。
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氾濫危険目盛り |
嵩上げしていなかったら、川の水はあふれ一面水浸しに。
午後7時頃まで橋のところで心配しながら様子を観察していた。
雨も小降りになり、町内会長からは何かあったら有線放送する、とのことで
家に戻ってきた。 避難するための最小必要品はバックに詰めてあり、
すぐ車に乗って近くの高台にある、中海中学校へ避難できる状態にしてあった。
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今日の堤防 |
テレビを点けっぱなしにしてあり、避難勧告の地域が徐々に増えだした。
参ったなあ、とテレビに釘付けになっていたら、午後9時、避難指示に変わった。
パソコンの天気図にも、大きな雨雲が去っていくのが分かった。
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なぎ倒れたススキ |
やれやれ、これで危険状態は乗り越えた。
とにもかくにも今回の雨は一気に襲ってきた。
私の記憶にあるのは、長雨のあとに洪水警報が出た、くらい。
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月見草 |
今回のように、あっという間に水位が上がって避難勧告が出るなんて、
いまだかって経験したことがない豪雨だった。 それもわずかの時間。
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梯(かけはし)川 |
一日あけ、今日午後4時堤防に出かけてきた。
昨日、車でも通過できなかった、産業道路をくぐる道、すっかり水が引いていた。
昨日に打って変わり、川は次第にいつもの川に戻りつつあった。
ただ、すべての植物はなぎ倒されていて、水流の激しさを見せ付けてくれた。
梯(かけはし川)沿いの町内すべてに避難勧告や避難指示が出たのは初めてのこと。
いつなんどき災害が襲ってくるか分からない今、普段から注意をしなければと思った。
末筆になりましたが、多くの方々から安否を心配していただき、
昨日、今日と沢山のメールや電話を頂き、心より御礼申し上げます。
災害はいつどこで、どのように発生するか分かりません。
どうぞ、普段から気をつけられますよう、お願い申し上げます。