創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

愛らしい壺を

2015年01月30日 | 日記

元旦から積雪があり、
これから先の本格的な冬はどうなるのかと心配していたが、
その時以来、雪は降っても殆ど積もることは無くなった。

あさ、カーテン越しに淡い朝日が差し込んで、
寒いながらも気持ちの良い目覚めの朝を迎えた。

いつもと何ら変わらない毎日毎朝、世の中の動きを気にしつつも
自分のしなくてはならない事を淡々とこなした。

仕事を始める前、前庭の様子を観察。
このまま晴れていてくれれば、と、これまた淡い希望を持って作業開始。

天気が良いので、今朝はトラちゃんは工房の中には入ってこなかった。
朝日が差し込む枯葉のところで日向ぼっこをしているのだろう。
「 トラちゃ~ん 」と呼べば、「 ニャ~ン 」と庭木の中から返事。

ロクロ場が空いたので、トラを気にしないで作品を作る事が出来る。

先日まで大壺の制作と仕上げに時間が掛かっていたが、
今回から可愛い壺を作ることにした。

東京、多摩境のSさんからアドバイスを頂き、
どこにでも、さりげなく置くことが出来る壺をとデザインを描いた。
とはいうものの、私独自の作品の形に仕上げなくてはと、
今回は大きさを先に決め、それに合ったデザインを描いた。

大きさは2種類、形は様々。
粘土の塊から順々に作品を作り上げていく、簡単そうで難しい。
ささっと作り上げるのではなく、一つひとつ吟味して作り上げた。

作り上げた壺、これ等はすべて青磁作品となる。
ある程度水分が飛んだら削りの作業、そして検品。
一気に乾燥させずに、歪みが起きないように養生して保管。

小さいからと言って簡単なわけではない。
丁寧に、ていねいに作って仕上げを行わなければならない。

背を曲げて作品作りに没頭していたら、西の方で雷が鳴りだした。
えっ・・・朝あんなに良い天気だったのに、とカメラを持ち出し、
前の道路に出てみた。

向こうに車が走っているのは加賀産業道路。
左に行けば福井方面、右に向かえば金沢。
道路の向こうは小松市内。そして空港。 

気持ち良く歩きの運動に堤防へ行くことが出来る、
そう思っていたが甘かった。
ここは雪国北陸。

 

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めげない、あきらめない。

2015年01月25日 | 日記

快晴ではないものの、珍しく雨も降らなかった。
なんだか花が欲しくなり、庭木の中を探してもサザンカしかない。
雪はすっかり消えて、庭木たちも何となく元気に見える。

天気も悪くないし、花を求めにホームセンターに出かけてきた。

種々の花々が売られていて、さて何を買おうかと思案。
大きい花はいらないし、さりとてカスミソウみたいな花は好きではないし、
と、売り場の中を何度も行ったり来たりした。

そして購入した花がこの2鉢。

私の好きなパステルカラーの黄色が鮮やか。
淡い水色系の花も探したが見つからず。
代わりに買った花が薄紫。

小さい鉢だけれど、存在感があってうれしい。
雲間から、やさしい日差しが降り注ぎ、写真を撮ってみた。
太陽光で見る花の色は更に鮮やかに見えた。

さっそく目のつくところにチョッと置いてみた。
家の中に花があるのは心が穏やかになる。

気持ちが「ほんわか」するくらい、花はやさしさを与えてくれる。
価格は申し訳ない位に安かった。
あと3鉢あっても良いかも。

さて、先日から作っていた壺の仕上げに入った。

作業を続けているうち、思いもよらぬ不備が見つかった。
不備が無いよう、失敗しないようにと気をつけていたのに。
気候のせいにするわけではないが、乾燥段階で不備が発生した。

せっかく心こめて作り上げた壺、
ガクッと心が折れそうになったが、そうも言っていられない。
何んとか次につなげなくては、そう思い時間をかけて仕上げを行った。

今日の予定は作品仕上げ、のちロクロで小さい作品を作ること。
恐れていた不備で、残念ながら予定通りに進まなかった。

夕方、家に入ると花たちが「ごくろうさん」と言ってくれているよう。
寒いのに花たちも懸命に咲いている、私もめげないで次に進もう、
そう思い、明日の作業予定を考えつつ花たちを見つめた。

 

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つかの間の

2015年01月20日 | 日記

毎日が雪、アラレ、ミゾレ、冷たい雨、そして真上に雷。
冬になると、どうしても気候の話題から逃れることが出来ない。

おとつい、やっと朝から夕方まで晴れが続き、
やわらかい日差しを受けて幸せな気分になった。

再度、大壺の制作をと準備を始めた。

朝刊を取り入れる際に工房の暖房も入れた。
大壺を作るには、着ている物が粘土に引っかかって邪魔になる。
上半身、裸にならなければならず、早目に煖房を入れた。

きっとトラちゃんは朝食が終わればロクロ場に入ってくる、
そう思い、トラが入り込める隙間を開けておいた。
案の定、私がロクロ場に入ったらトラちゃんがいた。

粘土をもむ間、トラちゃんは私の座布団の上で毛づくろい。
必要な分だけの粘土をもみ終え、トラちゃんを真横に移動させた。
飛び降りるかと思ったが、されるがままになっていた。

時間をかけ、ゆっくりとロクロを回した。
細心の注意を払い、何んとか上手く出来上がるようにと、
祈りを込め、前に張り付けてあるデザイン画の通りに作り上げた。

一つの壺を作り上げるのに、丸一日かかった感じ。
デザイン画はとても良い出來になっている。
けれど私の作品は焼き物。

決めたデザイン通りに作り上げ、少し水分が飛んだら削り。
次に鉄粉などが入っていないかを点検。
デザイン画を忠実に守り、手を加える。

何度か手直しをし、これで良し、と言う段階で乾燥させる。
水分が完全に抜けた段階で素焼きを行う。
素焼きが上手くいったら、釉薬を施して高温焼成を行う。
今回作り上げた大壺、青磁線文壺として焼き上げる。

夕方まで、この壺作りに没頭していた。
右腕、肩の周りまで泥が付いたが、デザイン通りに作り上げた。

粘土で原型は上手く作り上げたが、これからが勝負。
デザイン画はとても良くできている・・・自画自賛。

デザインは良く描けても、ロクロは良くできても、まだ第一段階。
これから様々な作業を行わなくてはならない。

今回の作品は青磁作品。おもしろいね、では許されない焼き物である。
何んとかデザイン画の通りに焼き上がってほしいと願いつつ、
まずはロクロが上手くできたことのお礼を夕日に伝え、
つかの間の、冬の貴重な晴れ間に散歩してきた。

 

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雪、のち雨

2015年01月15日 | 日記

まだ雪が残っている数日前、
長靴をはいて寒風吹き抜ける堤防を歩いた。
防水仕様のスニーカーはあるが、雪道では役に立たず、長靴が一番。

足裏の、土踏まずの形に何枚もの敷物をして、即席の長靴スニーカー。
雪を踏みしめて歩くのだから、いつもの何倍もの脚力が必要だった。
このことは運動が必要な私には丁度良い負荷が掛かって具合がいい。

家から産業道路をくぐって堤防に出、30分の折り返し地点、
そこには堤防強化の為なのか、ずいぶん前からテトラポットが置いてある。
いつの日にか写真にと思っていて、光線の具合も程よく、パチリと一枚。

太陽が照り、色があるほうが面白いかな?とも思ったが、
曇り空の下、モノクロの光景が絵になると思ってカメラに収めた。

極力歩かねばの思いでいるが、天気の状態でコースが変わることも度々。
友人たちの見舞いを兼ねて、金沢の中間点あたりで歩いてみようと試みた。
場所は、「 手取川 」の堤防。

一瞬雨雲が去り、少しは歩けるだろうと車から出た。
我が家あたりから望む、見慣れている白山と異なり、
少し丸みを帯びた形に見えた。

異口同音に言う言葉だが、
「 我が家から見える白山の姿がいちばん美しい! 」
少し歩いて再び金沢に向かった。

年上の友人たち、毎週水曜日に行く私を待っていて下さる。
偶然にも同じ病院で、それぞれ話題を替えての話をしてくる。
長期の入院となると、次第に見舞いに来られる方々も少なくなる。

私自身、何度も手術入院を繰り返し、
その都度、信頼できる友人が来て下さった。
その優しい心がとても嬉しかった。

見舞いを終え、すぐに家に直行。
せっかく曇りだったのに、早くも天気が変わろうとしていた。
玄関先の山茶花に太陽光線が当たっているが、その向こうの西の空、
雨か、雪か、雷か、いずれにしても好ましくない空の色。

急いで昼食を済ませ、
仕上げ段階に入っている作品の手入れを始めた。

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一気に雪も消え始め

2015年01月10日 | 日記

正月早々の大雪は何だったのだろうか、と思うほど、
急に雪も消え始めた。

今朝、この部屋の奥にも朝日が入ってきた。
嬉しいなあ、このまま一日晴れてほしいと願った。

いつものように新聞を取り入れ、トラちゃんにご飯をあげ、
再び外に出て工房の暖房を入れ、前庭を見渡した。
朝日を受けて玄関先のサザンカが美しい。

私の朝食はいたって簡単なもの。
パン、あるいはバナナを1本、そしてマグカップにコーヒーを3杯。
野菜類は殆ど摂らない。野菜が一杯あるのだからジュースでも、
そう思ってはいるが、昼食、夕食には野菜をドッサリと食べる。

かたよった食生活はマズイなと思いつつも、冬場は手抜きが多い。
朝の食事をさっさと済ませ、予定の作業をするために工房へ。

トラは食事が終わると何故か工房の中に入りたがる。
きっと入ってくるだろうな、と思い、すき間を開けておいた。
案の定、自分の座るべく座布団の上に。

午前中はお日様が工房の中にも入り込んで温かい。
トラもご機嫌で、私の作業を見つめつつ毛並みの手入れをしていた。

根を詰めて作業していると目が疲れる。
こんな時は手を休め工房の外へ。
トラは相変わらず座布団の上。

勝手口に続く石畳の上に、太陽光線が降り注いでいた。
まだ正午には時間があるのに、なぜ真上から差し込むのだろう?
その先にはうっそうと茂った雑木林と化した庭。
苔の上にも雪が少し残り、木漏れ日が差していた。

4月1日から始まる、千葉三越個展。
その準備も年明けと同時に行っているが、
今日まで手伝ってくれていたSさんはもういない。

千葉三越のスタッフの方々とも懇意にして頂いたSさん。
皆さんから事情を理解して頂き、何かとアイデアを出して下さり有難い。

 

 

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