|
晩秋の富士
|
今度こそ富士山を見ることが出来るよう、そう願いながら座席指定をして搭乗。
名古屋上空から海岸線を北上するかと思っていたら、今回の空路は違っていた。
松本上空を通過して太平洋へ出た。 その途中、薄曇の中に浮かんだ富士、
きっと良いことがある、そんな予感がした瞬間だった。
|
東京都庁展望台からの眺め
|
いつもお世話いただいている、杉並にお住まいのSさんと小田急デパートで待ち合わせ。
折角だからとのお言葉に甘えて都庁まで。
何回も東京に来ているものの、都庁に入ったのは初めてのこと。
手荷物検査を受け、45階の展望台まで一分間のエレベーターで上昇。
久し振りにお目にかかり、あっという間の数時間。
今回の上京は、千葉三越のお客様、T様が催しされる「 音楽の夕べ 」のお招き。
いつもの常宿ホテルにチェックインし、すぐ目の前の三越へ。
マネージャーから、さ来年、平成23年3月個展をと言われ安堵。 嬉しい限り。
久し振りにお会いした彫刻家・山下さんの車に同乗させて頂き会場のオークラ千葉ホテルへ。
今回も乾杯の挨拶をお願いされ、何を話そうかとホテルに着くまで頭は回転しっぱなし。
八ヶ月振りにT様ご夫妻にお会いし、お二人のお元気なご様子に私まで幸せに。
富士山を数年ぶりに見ることが出来たことを中心に、手短に挨拶をと決め、宴が始まった。
|
ラテン音楽
|
初めての演奏者で、小気味良いリズムが会場に響き渡った。
馴染みのペルー音楽、ホルクローレが耳に心地良い。
いつもは4組のプロのミュージシャンの演奏だが、今回はホルクローレが加わって5組出演。
それぞれの方々の演奏は、4、5曲。 合間のお話しもさすがプロの方々、聴き入ってしまった。
|
津軽三味線・民謡
和太鼓
|
二組目、ガラッと変わって日本音楽。
津軽三味線の力強いばちさばきと高度なテクニックに大きな拍手。
和太鼓のズンと響く迫力に、いやおうなしに民謡の世界へと引きこまれた。
|
ギター演奏
|
T様が昨晩遅くまで考えられた演目計画、日本からスペインまでひとっ飛び。
フラメンコギターの演奏を聴きつつ、スペインの各地を取材で巡ったことを思い出していた。
マドリッドでの晩、小さなフラメンコ酒場での情熱的な踊りとワインに物悲しさも覚えたものだ。
フッと気がつくとフラメンコのリズムに乗って 「 さくら 」が始まった。
トレモロが心に響く。 日本歌曲とフラメンコには似通ったところがありますとの説明に納得。
|
胡琴演奏
|
今度はアジア、中国へ逆戻り。 二胡演奏。
たった二本の弦と、馬の尻尾の毛が奏でる哀愁を帯びた演奏に、
行ったことの無い大陸を思い描いていた。
私の隣席には千葉三越のゼネラルマネージャー、H氏。
長年香港三越で仕事をされてきたとのこと。 演奏を聴き赴任先でのことを思い出されたとも。
H氏は二胡を三つお持ちとのことである。
|
二胡とフラメンコギター
|
さすがプロのミュージシャン、一言二言の打ち合わせで東洋、西洋の合奏が始まった。
王さんの二胡に、中村さんのフラメンコがさりげなく調子を合わせ、美しいメロディーが流れた。
「 荒城 」 二胡とギターの絶妙な合奏が素晴らしく、心うつ。
|
カンツォーネ
|
「 音楽でローマを旅していただきます。」から始まり、これまたすべて訪れたところばかり。
愉快な話しも織り交ぜての歌と演奏、そうそう、そんな事もあったなあとイタリア取材を振り返った。
北はアオスタ・クールマユールから、南はカプリ島、ポンペイ、ソレントまで一ヶ月の旅だった。
|
お元気に踊られるT様
81歳になられた
|
すべてについて造詣(ぞうけい)が深くていられるT様、
午後6時半開演、ご挨拶をされてから演奏が始まるや、軽やかにリズムを取っていられた。
お姿を拝見しつつ、私も80歳を超えても現役でいられるよう精進をと改めて思った。
|
あさ、千葉三越
|
さ来年、平成23年3月の個展までの間、機会があれば又訪れたい、そう思いつつ三越を眺めた。
天気も良く、千葉駅ホームにモノレールが入って行った。 真下の建物が面白くて再び写真を。
|
千葉駅・モノレール
|
東京まで、各駅停車の総武線で所要時間は約一時間。 快速で45分。
春の個展で東京と千葉に来ているはずだが、何故か遠い昔に思えてしまうのは不思議。
今年は政治経済など様々な問題が累積し、時間の経過が実感として感じ取れなかった。
|
レム秋葉原
|
秋葉原の常宿ホテルは改築中、同じく会員になっているレム秋葉原に宿泊。
18階建て、17階の山手線の見える部屋をあてがわれ、しばし電車の行き来を眺めていた。
右の細長い屋根が山手線の内側に向かう、総武線。
その屋根と直角に繋がっている、手前の屋根が秋葉原駅の山手線ホーム。
|
銀座三越
|
普段、運動の時しか歩かない私、と言うより地方の人々は私と同じような生活を送っているはず。
東京、大阪のような大都市に暮らしていると車は全く必要がない、電車、地下鉄が充実している。
交通手段に不便が無い代わり、乗り換えなどでは歩くしか方法がない。
必然的にそれが運動に繋がっているように思える。 なぜならかなりの距離を歩くからだ。
今回も銀座の端から端を歩き、日本橋まで歩いた。
その途中デパート巡りをし、情報収集。
|
羽田空港
|
気温が20度を超え、ジャケットが邪魔になるくらいに暑く、汗だくになってしまった。
少し早めに空港に向かい、検査を受けて空港内の休憩所へ。
汗ビッショリでノドが乾き、サービスしてあるトマトジュースをその場で3杯一気飲み。
視線を感じ受付の方を見ると、受付嬢がニッコリと微笑んで。
搭乗時間まで一休み。 日の暮れる時間も早まり外は暗く、窓越しに飛行機が見える。
有意義な時間を過ごせたことに感謝し、定刻の飛行機に搭乗、40分後小松に降り立った。