創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

金澤画廊個展 ・ 無事終了

2013年09月30日 | 日記

24日から29日までの第10回・金澤画廊個展、
昨日午後6時、無事に締めさせていただきました。

期間中、秋晴れの良い天気に恵まれ、
たいへん多くの方々にご来場いただき、作品をご覧頂きました。
お忙しい中おこし下さいまして、誠にありがとうございました。

二年ぶりの金澤画廊での個展、久しぶりにお会いする方々と話しが弾んだり、
以前より私の作品を展覧会でご覧頂き、今回初めて個展におこし下さった方々、
別の視点、環境の中で作品をご覧頂き、お褒めのお言葉も沢山頂戴いたしました。

秋雨の心配もした今回、期間中は一度も雨に降られることもありませんでした。
ただ一度だけ、午後6時の閉店と同時に物凄い雨が降りましたが、
それも通り雨で、翌日は穏やかな青い空が戻って参りました。

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   金沢城址


お客様にお召し上がりいただきたく、毎朝8時に小松へ行き、
福新屋の草まんじゅうを買い求め、9時を過ぎてから金沢に向かいました。

通勤時間を少しずれると、金沢の中心まで45分で行くことが出来ました。
我が家から200メートル先の加賀産業道路を北に向かえば金沢。
犀川(さいがわ)に架かる桜橋を越え、少し行くと兼六園交差点。
毎朝見る、金沢城址です。

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   石川門


兼六園交差点を直進し、300メートル当たりにある石川門、
この門を左に渡って行けば金沢城、右に行けば兼六園。
石川門をくぐってすぐの交差点を左に曲がれば、金澤画廊まですぐ。

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   滝の白糸像


金沢市内を流れる二つの川、
桜橋が架かる犀川(さいがわ)は男川と呼ばれ、
金澤画廊前を流れる川は友禅流しで有名な女川の浅野川。

金澤画廊前に設置してある、滝の白糸像。
真っ青な空に白糸像、そして白芙蓉の木。
白い芙蓉の花が一つ二つ三つ。

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   うめのはし


お客さんの来られない昼食時間に近くを散策。
金沢と言えば三名園の兼六園、さすがに兼六園までは遠すぎ、
浅野川を渡って東茶屋街(ひがしちゃやがい)へ行ってみました。

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   梅の橋


東茶屋街(ひがしちゃやがい)は、金澤画廊前の梅の橋を渡ってすぐのところ。
毎度のことですが、風情ある梅の橋をご紹介させていただきました。

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   木壁


東茶屋街へは観光客の方々が通る道もありますが、
梅の橋を渡っていくと狭い路地に入り、その両壁が杉板を張った壁の家があります。
街中では珍しく、きっと景観保全に手入れされているのでしょう。

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   東茶屋街


観光案内に必ず載っている東茶屋街は、金澤画廊の橋向かいのところ。
歩いても数分、昼食時間で観光客の少ない時間に写真でご紹介しました。

兼六園と同じく、東茶屋街も普段訪れることはありません。
お客様をご案内するときとか、個展で金澤画廊にいるときにしか行くことがありません。
地元はいつもでも行けるの感覚があるので、金沢に限らずどこも同じだと思っています。

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   並木町方面


テレビドラマや映画に登場する東茶屋街をあとにして再び梅の橋のたもとへ。
その途中から橋向こうの金澤画廊方面です。
真ん中のグレーのビル1階が画廊です。

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   案内標


金沢は本当に狭い城下町、すこし歩けば観光地にたどり着けます。
東茶屋街も極めてこじんまりとしていて、少し物足りない感じもするかも。
でも観光客の方々には新鮮に写ることでしょう。

いま訪れた東茶屋街、徳田秋聲(とくだしゅうせい)記念館もすぐそこ。
個展期間中、一度だけ茶屋街に出かけてきました。

いつものことながら大変緊張する個展、
今回もまた皆様のご支援を頂き、本当に幸せな作品発表をさせていただきました。

次回個展まで更に研鑽を積み、よい作品を創り上げようと思います。
お忙しい中、個展にお越しくだいまして心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。


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第10回 ・ 金澤画廊個展

2013年09月25日 | 日記

隔年ごとに行わせていただいている金澤画廊での個展、
早いもので今回で10回目、20年経過致しました。

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   金澤画廊


24日から始まった金澤画廊個展、
初日から良い天候に恵まれ、金沢の空は真っ青。
浅野川を流れる水もおだやかに、川面を渡りゆく風もさわやか。

連休明けの個展、お客様が来られるか心配でしたが、
皆様久しぶりの個展ということもあり、たくさんの方々にお越しいただいています。

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   22日、画廊内


時折お目にかかる人、我が家に来られる人、二年ぶりにお会いする方々、
皆様のご支援を頂き、とても幸せな個展開催となりました。

今回の個展準備は22日、日曜日の午後から作品陳列を行い、
23日は画廊休日で、初日に持参するものなどの準備をし、
24日あさ9時15分に金沢に向かい、10時前に到着。
10時からお客様をお迎えいたしました。

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   お祝いの蘭


個展お祝いに美しい蘭を頂き、画廊内に彩を添えていただきました。

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   ホトトギス


いつも私をご支援くださっている方が、
お庭で育てられたお茶花を持ってきてくださり、
早速掛け花入れに活けていただきました。

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   秋海棠 (しゅうかいどう).


今年の夏の異常な暑さで殆どの茶花が枯れた、とお話しくださいましたが、
切花として水揚げの処置もして、大切にお持ちいただきました。

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   水引草、笹リンドウ


また、他のお客様も珍しい笹リンドウをもってきてくださいました。
我が家の庭にある笹リンドウ、暑さに負けてドライフラワー状態。
けれどお持ちいただいたリンドウは本当に美しい姿でした。

水引草を添え、青磁掛け花入れに活けていただきました。
この笹リンドウ、たった1本だけ生き残ったとのこと、
大切なお花、会期中美しく咲いてくれるでしょう。

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   うめのはし


10回目の個展とはいえ、やはり緊張の連続です。
たいへんな状況の今、それにもかかわらず個展におこし下さるお心、
ほんとうに嬉しく幸せでいっぱいです。

普段あまり外出しない私、
お客様方にもご理解いただき、今回久方ぶりにお会いし、
次々とおこし下さるお客様との楽しい会話が続いております。

29日、日曜日まで開催です。
お運び頂ければ嬉しく幸せに存じます。


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金澤画廊個展準備、完了

2013年09月20日 | 日記

大雨の日が続き、またもや洪水警報が出た梯(かけはし)川、
いい加減にしてくれ!と空を見上げていた。

台風と重なった今回の大雨、確かに水量は多かったが、
あふれる程の水量でなくホッとした。

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    朝

   露草


台風一過とともに一気に秋がやってきた。
日中の気温は高いものの、湿気が少なく過ごしやすかった。

金澤画廊個展準備に追われながらも、休憩時間だけは確保し、
作業の合間に家の周りを散策、といっても荒れ果てた庭を眺めるだけだが、
庭木の枝の中で遊んでいる小鳥を眺めたり、小さな草花を観察したり。

ガスボンベ置き場の横、この前まで花らしきものは何一つ無かったが、
小さな紫色が見え、近づいてよくよく見れば露草、いつも思うのだが露草の季語は?
晴れ渡った日中の空、夕方から冷え込んできて朝には露が降りて。

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   白山神社


わが町内の秋祭りは14日、15日と行われた。
前日までの悪天候から秋晴れとなり、旗も秋風になびいていた。
長雨続きで稲刈りが心配されたが、ほぼ無事に終了した。

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   神殿


前日の夜、町内役員によって神殿の飾りつけも成され、
私は14日あさ神社に行き、今日まで無事に来れた御礼を述べ、
神社係の人に奉納金やお米代金など渡して神社をあとにした。

午後3時半頃から神主によって神事が執り行われるとの事だったが、
個展準備と、カトリック教会でのミサ曲の練習があるために出席しなかった。

神社と教会、それぞれ別の祭りごとがあるだろうが、
平和を願う気持ちは同じ、と解釈して同じ日に神社、夕方から教会へと出かけた。

9月29日、個展最終日に堅信式ミサが執り行われる。
堅信式に歌うミサ曲の練習は8月末から始まった。
29日は個展最終日、当日にお手伝いできるか分からないが、
テナーの人数が少ないので毎週の練習だけは出席している。

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   日常作品


壷類、茶道具類、酒器類の出品リストは仕上がり、画廊に送信済み。
あとは日常お使い頂く作品の検品と選定。 これが意外と時間がかかってしまう。
あれもこれもお使いいただきたい、と時間をかけて選定を行った。

ようやく出品する作品を決め、箱詰めを行った。
全体のバランスを考え、出品を見送った作品もかなりあった。
家には常時展示してあるので、出来ればお越しいただきたいと願っています。

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   玄関


金澤画廊個展搬入は明日土曜日、そして日曜午後に搬入し飾りつけを行う。
地方へ作品を送るには、もっと早くに荷造りを済ませなくてはならないが、
その点地元での個展は作品発送の手間がかからなく、気が楽である。

あす夕方、これ等の作品を金澤画廊に搬入し、
その後はミサ曲の練習にカトリック金沢教会へ向かう。

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   夕方5時

   鎮守の杜


日常お使いいただく作品、それぞれ種類別に分け大きなダンボールに詰めた。
夕方まで作業をしていたが、あまりにも良い天気に誘われ、夕方から散歩に出た。

傾きかけた夕日だが、午後5時の東の空は真っ青。
手前の黒い影は、加賀産業道路の街路樹の陰。

川下に向かって歩き始め、30分の地点にある橋で折り返し上流へ。
昨日は大気も澄み、まん丸の月が見えたが、今日はうす雲の中に隠れていた。
ラジオを聴きつつの歩きの運動、今日の小松の気温は31、6度と言っていた。
当然ながら汗びっしょりになって帰宅。 トラちゃんが玄関で待っていてくれた。


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かけはし川・美化運動

2013年09月15日 | 日記

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   挨拶


秋、恒例の梯(かけはし)川の美化運動の日、
14日土曜日、あさ7時から近隣の町内から人々が集った。
自分が何処の町内に所属しているか、名前、住所、電話番号を記入。
主催者から挨拶があり、燃えるゴミ、燃えないゴミの袋を渡され、いよいよゴミ拾い。

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   土手・ゴミ探し


いつもの年だったら、国土交通省が土手の雑草を機械で刈り取ってあるのだが、
雨が降り続き、14日の土曜日には間に合わずのゴミ拾いとなった。

雑草が勢いよく生い茂り、葛(くず)の蔓(つる)は伸び放題。
完全装備で出かけたものの、生い茂った雑草の中に入るのは至極困難だった。

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   対岸にて


川向こうの対岸を見ると、他の町内の方々が勇敢に雑草の中に入っていた。
でも複雑に絡み合った雑草、足元は取られるし下手すると転んだり。

わが町内の人々も果敢に雑草を掻き分けてゴミを探していたが、
あまりにも絡み合った雑草の中のゴミを探すことは不可能だった。

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   かものうら橋


わが町内は産業道路に架かる、「 荒木田橋 」から上流の「 かものうら橋 」までの
ゴミ拾い分担があてがわれた。 とてもではないが、雑草でいっぱい。

結局堤防の周りにゴミが落ちていないかと、皆で見て歩き上流の橋まで。

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   水位目盛り


7月末、豪雨で避難勧告が出た日、対岸の水位計を皆で見守っていた。
赤い板に書いてある、一番上のはんらんの「 は 」まで水位が上がった。
堤防の嵩上げをしていなかったら、水が溢れ出していた。

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   産業道路・荒木田橋


土手の中のゴミ拾いは出来なかったが、堤防から探せるゴミは全部拾い集めた。
雑草の中に入っていた人々も、ゴミ袋を手に「 かものうら橋 」まで歩いてきた。

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   上流から


上流の町内の人々も「 かものうら橋 」まで歩いてきた。
当然ながらゴミの量はごく少なく。

あさ7時から始まった美化運動、
1時間の予定だったが早く終わり、7時45分で終了。

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   三々五々(さんさんごご)


ご苦労様でした、の言葉と飲み物を受け取り、
橋向こうの人々は家路へ。 わが町内の人々も家に帰った。
涼しいかと思っていたが、朝から気温が高く湿度もあって汗びっしょりになった。
家に戻りシャワーを浴びてすっきりとした。

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   目的温度


朝食を食べ新聞を読み、
先日焼いた青磁作品の窯開けをする準備をして工房へ。
トラちゃんも一緒に工房に入ってきて、私の作業を見ていた。

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   青磁作品


コーンも予定通りに頭がついていて、温度はぴったり。
作品も思ったように焼きあがっていて、ホッとした。

出来るだけ早く作品の検品をし、出品作品を決めなければならない。
あと一週間、決まった作品のリストを順々に画廊へ送信しなくては。


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大きな蝶の訪問

2013年09月10日 | 日記

私が住んでいる小松市郊外、このあたりの稲刈り時期が決められていて、
コシヒカリは9月3日から9日まで刈り取りし、カントリーエレベーターに納入と。

いざ刈り取りと言う段になって毎日雨が降り、ある日は豪雨になったり。
天気の良かった8月、稲は順調に育ち、穂も膨らんで頭が重く垂れ下がってきた。
豊作だ、さあ刈り取りをと思っていた矢先、雨、雨、雨・・・。

土曜、日曜と家族そろっての稲刈りが出来ず、それでも雨が止んだ僅かの時間、
雨に打たれた稲が機械の中に詰まろうとも、コンバインを動かした農家もあった。
しかし、すぐ雨が降り始め稲刈りを中断。 空を見上げ恨めしく思ったに違いない。

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   大きなアゲハ蝶


月曜、ようやく晴れ、皆さん一斉に田んぼへと向かっていった。
急に秋らしくなり、渡りくる風も至極さわやか。

窯を焚きながら工房の中で仕事をしていると、あちこちからエンジン音が聞こえてきた。
早く稲刈りをしなければと焦っていた皆さん、懸命になってコンバインを動かしていた。
かなりの稲が残っている田んぼ、このまま良い天気なら数日で稲刈りは終わる。

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   ハナトラノオとモンキアゲハ?


8月、アゲハ(キアゲハ)がひらひらと我が家の周りを飛んでいた。
昨日今日と、大きな黒いアゲハチョウが我が家の庭を飛び回っていた。
庭には花らしいものが咲いていないのに、何故か訪れてくれたアゲハ蝶、
図鑑で調べてみたら、「 モンキアゲハ 」らしい・・・奇妙な名前だ。

けれどよくよく見てみると、違う蝶のような気もしてきた。
モンキアゲハには、羽の先にも点々と白い小さい斑点がある。
このアゲハには大きな斑点しか確認できなかった。

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   ガス窯


個展がすぐそこに迫ってきているが、もっと良いものが焼き上げられるはず、
そう信じて昨日最終の窯焚きを行った。 

二つある窯、先日窯焚きを行ったが温度が高く、まだ窯を開いていない。
白磁作品だけ焼き上げたが、どのような焼き上がりになっているか。
今回は温度を変化させ、青磁作品を焼き上げた。

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   バーナー


青磁、白磁は完全な還元焼成を行わなくてはならない。
温度が上がると同時に窯の周辺も下も熱くなり、長く横にいられない。

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   還元炎


窯の中の、炎の雰囲気を微妙に調整し、徐々に温度を上げていった
窯の周りにある、火の確認と窯の中の状態を観察する小さな穴、
順調に還元が効いてる事を示す還元炎が出ている。

強く弱く、私なりの独自の方法で窯を焚き上げた。

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   煙道


煙道もかなりの温度があがり、白くなってきた。
もやっとした炎、還元炎が煙道の中にも出てきて、
完全に還元が掛かっている事を示してくれた。

順調に窯焚きが進み、三角錐のコーンが頭をついた時点で火を止めた。

窯を焚くときは火の神様に何かをささげる?人も居られるだろうが、
私は特に信じるものが無く、ひたすら自身を信じて窯焚きを行っている。
大きなアゲハチョウも訪ねてきてくれた事だし、きっとこの窯も成功、
そう信じて、無事窯焚きを終えた。


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