創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

千葉三越個展 ・ 作品発送

2013年03月30日 | 日記

29日金曜日、午後3時過ぎに作品を千葉に発送。
すべての作品を入れた大箱は、全部で9箱。 無事に到着するよう祈って送り出した。

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   豆の棚作り


先日から母の要望で、畑に植わっている豆類の棚を作る日、
早速あさ母から電話。 「 何時頃から手伝ってくれる? 」と催促。
久しぶりの好天、「 家の仕事が終わるのが9時頃、そのあと畑に行く 」と返答した。

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   棚完成


私の仕事のやり方は準備に時間が掛かるが、始めると早く仕事が進む。
9時から始め小一時間で棚は完了。 大風が吹き抜けても大丈夫に仕上げた。

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   ソラマメ


母は今年もソラマメが育つように、暮れに種を植えてくれていた。
まだ小さく支柱を立てるには早すぎる。 個展が終わった頃には大きくなっているかも。

すべての作業が早く終わり、暮れに剪定したミカンを見てみた。
確かキッチリと剪定したはずなのに、数本の枝が伸びていた。
今年も母が喜ぶほど沢山実るようにと、徹底的にハサミを入れ終了。

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   スミレ


家に戻り、昨日送った作品が何処にあるか確かめてみた。
「 荷物個別番号 」を打ち込み、検索してみた。
午前10時3分、千葉中央郵便局到着と表示された。
これで一安心。

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   白花雪割草


昨日作品を送った後、個展期間中の私物の荷造りも始めていて、
昼までにすべての項目を点検し、トランクに詰め終えた。

毎度のことで一覧表を作ってあり、準備したものからチェックを入れ、
順々にトランクに詰め込んで完成。
午後4時頃に集配をお願いした。

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   白花八重雪割草


素晴らしく天気が良かった今日、
しばらく出かけていなかった憩いの森に行ってみた。

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   渡り鳥


渡り鳥たちが北に戻り始めていて、堤には居残りの渡り鳥たちが休んでいた。
気温も高くなれば、そのうちにすべての渡り鳥たちは北国に戻って行くだろう。

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   八重雪割草


天気はいいものの、渡り来る風はかなり冷たかった。
いつの間にか山桜の季節も過ぎ、ソメイヨシノが咲き出していた。

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   一重紫雪割草


何処からともなく良い香りが漂っていた、憩いの森。
桜の花には香りがあったかな?と香りがくる方を眺めていたが、
それらしい植物は見当たらなかった。 

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   八重赤紫雪割草


春まだ浅くと思っていたが、
いざ芽吹きだすと、あれよあれよと言う間に新芽が膨らんで来ていた。

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   白紫雪割草


雪が溶け始めたころの憩いの森、
沢山の山茶花が見事なくらいに咲き誇っていた。
山茶花の時季も過ぎたのか、遅咲きの山茶花は寂しい感じがした。

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   赤紫八重雪割草


そういえば我が家の山茶花も盛りが過ぎ、色も鮮やかさを失ってきた。
それと入れ替わりに、雪柳の枝先には白い花が咲き始めた。
雪が消え春になるのに、なぜ雪柳?

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   濃紺雪割草


細い枝先にビッシリと白い花が咲く様、
その様子が雪が積もっているように見えるから雪柳、と表するのかな?

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   神社


個展作品の制作、そして窯焚きを続けてきた日々、
車で5分の所の憩いの森、中々来れずにいた。

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   桜


今日行かなかったら、私の好きな花を見られなかったかも知れない。
昨年までの雪割草、数種類しかなかったが、今日行ってみてビックリした。
管理してくださる方々が、幾種類もの雪割草を育てて下さっていた。

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   5~6分咲き?


4月2日に上京し千葉に向かうが、その頃は桜も散ってしまうだろうと諦めていた。
けれど青空の下、憩いの森には春が訪れていて心を和ませてくれた。

家に戻ってしばらく休んでいたら、運送会社の方がきてくださった。
少し早いが、千葉三越のすぐ近くにある、いつものホテルにトランクを発送した。

数日前まで、桜の花はいつ咲く?と思っていた家の前の神社、
ふわっと桜が咲き出していた。

まだ5、6分咲きといったところだが、青空に映えて美しく。
桜も愛でることが出来たし、これで心置きなく千葉に出かけられる。

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   ミサ曲


今年の復活祭、個展準備と重なり、
皆さんに迷惑をかけるといけないと思い、練習の連絡を頂いた2月中旬、
訳を話してミサ曲のお手伝いは辞退させていただいた。

仕事をこなしていく内、何とかお手伝い出来る感じがして、
先週、指揮をしているリーダー、Hさんに連絡をし、お手伝いを申し入れた。
明日午前10時からのミサにはテナー担当でお手伝いさせていただく。

作品も無事に千葉に届いたことだし、私物も発送し終えたし、
復活祭のお手伝いも出来ることになったし、万事OK!。
出発の4月2日まで、もう一度確認をしなくては。
皆様にお会いできるのを楽しみにしています。


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千葉三越個展 ・ 梱包作業開始

2013年03月25日 | 日記

「 絶対できる! 大丈夫! 」と自身に言い聞かせてきた今回の個展準備、
全作品を選び出し、個展作品の出品目録(リスト)も無事完成し三越に送信した。

いつものことではあるが、いまもハラハラ、ドキドキしている。
一つ一つの作品を梱包しながら、ここまで来れたことを振り返ってみた。
様々な障害があったけれど、心こめた作品が揃っただけでも有難いと思っている。

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   茶道具の桐箱


我が家から個展会場までの道すがら、何かあっても困るし、
作品に支障が出れば、なおさら困るし、加えて桐箱に詰めることもためらうし。

桐箱は極めてやわらかく、ちょっとした衝撃で傷がついてしまう。
厳重に梱包しても、箱同士が擦れあって傷つくこともある。
絶対大丈夫、は自身に言い聞かせる言葉だが、
運送中の事は分からない。

個展にお越しくださる方々にご覧頂く大切な作品、
全作品が無事に着くよう、念には念を入れて梱包作業を行っている。

酒器類、茶道具類の作品は小さいので、桐箱に入れたままでも大丈夫。
それでも心配なので、パッキンを多めに入れて衝撃が少なくなるように梱包した。

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   大箱に詰め込む


壷類などの大きい作品は、衝撃を和らげるダンボール箱に詰めた。
普段、買い物をしたときに何気に入っている、プチプチしたパッキン、
私にとって、それ等すべてが大切な衝撃予防の材料となる。

いつもお世話になっている電気屋さんにお願いしてあることの一つ、
様々な電化製品を包んである衝撃吸収剤、捨てないで保存してもらっている。
今回もパッキンを頂いてきて、作品を保護する為に厳重に梱包した。

いつものごとく、一つ一つ梱包した作品の箱、大箱に詰め込む作業を行っている
雑に詰め込むのはたやすいことだが、それでは専門家とはいえない。
やはり作家としての自負もあり、キッチリと詰め込む作業を行っている。

何とかして無事に届くように、千葉三越に発送するのは29日午後。
その日まで、すべての作品を大箱に詰め込まなくてはならない。
心こめた作品、一つたりとも支障を出してはならない。

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   パソコン作業


梱包作業を続けながら、
作品の写真を取り入れた図録作りも同時進行で行っている。

デジタルカメラもパソコンも無かった頃、
図録に載せる作品は、すべて描いていた。
その当時、2006年までは当たり前に作業していたが、
現在はデジタルカメラとパソコンが働いてくれ、助かっている。

個展ご案内状もすべて発送し終えたし、
今は、作品が千葉三越に無事に届くことを願って梱包を続けている。

ながら作業と言うのも変だが、ラジオやテレビの報道では関東の桜が満開と。
しかし我が家の前の、鎮守の杜、白山神社の桜はまだ蕾が硬い。

今年の冬の寒さは尋常ではなかったので、東京の桜開花も遅れると思っていて、
上京した折には桜を愛でることができるかな、と期待していたが甘かった。
私が上京し、千葉に向かうのは4月2日、来週の火曜日。
いくらなんでも愛でることは無理だろう。

では我が家の前の神社の桜はどうだろうか?
神社の周りに植わっている桜、幾分か色付いてきているが、
気温も低く、まだ咲かないだろう、と言うことは桜を愛でることは出来ないのか?

などと様々なことを思い巡らしながら、図録作りを続けている。
図録作りがひと段落できたら、再び梱包作業を行わなくては。
29日の作品発送まで、完璧な梱包を行おう。




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千葉三越個展 ・ 作品選定

2013年03月20日 | 日記

作品の構想を、デザインを考えるのに時間が掛かる私。
焦れば焦るほど、時間だけが無意味に過ぎ去っていき、
結局、ギリギリで作品を焼き上げる始末。

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   ハス田にアオサギ


先日、最終の窯焚きを行っていたときの事、
窯の温度、ガスの供給等々を確かめて歩きの運動に出かけた。
すっきりと晴れ渡ってはいなかったが天気も良く、夕暮れに歩くには程よい気温だった。

我が家から2キロ半ほど行ったところにある、ハス田。
夕暮れにもかかわらず、数羽のアオサギがひっそりと立っていた。
立っていたと思うのは人間だけで、彼らは夕飯にありつこうと、
獲物を狙っていたのだった。

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   獲物を狙う


のどかな景色だなあ、と思っていたのもつかの間、
眼光鋭く、ハス田の中の獲物を捕らえようとする瞬間だった。

季節は3月中旬も過ぎたころ、
この季節のハス田にいる生き物って何だろう?と思いつつ、
持参のデジタルカメラで最大限の望遠を試みたが、獲物の正体は分からず。
カエル?ドジョウ? さて何だったんだろうか。

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   かけはし川


そうこうしている内に夕暮れも迫って来て、
夕日も随分と沈みかけてきた。

この川の様子と、夕日の茜色が染まる川面を見ていると、
季節はいつなのか?と一瞬分からなくなってしまった。
しかし今は確かに3月中旬過ぎ。

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   落日まじか


歩くべく堤防も薄暗くなって、少し早めに歩を進めた。
しばらく進んで振り返ってみれば、これまた美しい落日の世界が広がっていた。
送電線が規則正しく並び立ち、その向こうへと夕日が沈む瞬間だった。
時刻は午後6時ころ。

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   還元炎


さあ、これからが青磁色を出す為の大切な炎の調整を行わなくてはならない。
これを間違えると、どれほど温度を上げても青磁色が出てこない。
今日まで指導者も居なく、自己流で窯焚きを続けてきた私、
経験が物を言う、を信じて微妙な調整を行った。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

窯焚きから数日経過、温度も下がって窯から作品を取り出した。
大窯のときもハラハラドキドキしながら窯出しを行ったが、
小窯の作品出しの時も心臓がバクバクしてしまった。

この緊張感って健康にいいのか否か?
ゆったりと仕事を行いたいが、いつまでたっても心臓がドキドキする。

その作品もすべて揃い、今は個展に出品する作品の選定を行っている。
18日には選び出した作品数点を、第一便として千葉三越に発送した。
19日午後一番に千葉三越に無事到着し、一安心。

さあ出来るだけ早く出品作品を決め、その一覧表を三越に送らねば。
個展までもうしばらく。 遅れることでスタッフの方々にも迷惑を掛けられないし、
一両日中にすべての作品を選定し、価格設定もして送ろうと思う。




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千葉三越個展 ・ 最終窯焚き

2013年03月15日 | 日記

個展作品の最終窯焚きの準備も完了。
いよいよ明日早朝から窯焚きを始める。

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   雪柳


先日の本窯焼成、
どのように焼きあがっているかと心配しながら、次の窯焚きの準備を行った。
仕事しながらも、気持ちは焼きあがっている作品が気がかりで。

何とかうまく焼きあがっていて欲しいと願いつつ、
チョッとの時間を見つけては窯に手を当て、温度を確かめたり。
こんなことしていては最終の窯焚きの準備が遅れる、と言い聞かせ、
再び準備を行ったり。

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   雪柳


相変わらず吹き渡る風は冷たく、
かといって急に温度が上がったりと、誠に不順な気温の変動。
植物にとって、このような急激な温度変化がいいのか、
雪柳が一段と芽吹いてきた。

当分は硬い芽だろうと思っていた雪柳、
大きな株全体がうっすらっと緑がかってきた。

わずか数日のあいだに、こんなにも芽吹いてきた。
この調子だと、今すぐにでも白い花が咲き出しそうな気配がする。
昨日は冷たい北風に小雪が舞っていたが、今日は強い太陽光線。
植物を観察する限り、確実に春が近づいてきている。

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   ミニバラ


いま我が家の庭には切花に出来る花が咲いていない。
なぜか野水仙は、今年はまったく花芽が上がってこなかった。
いつもなら青磁壷にドカッと生けこんで、芳醇な香りと花を楽しむのだが、
今年は叶わなかった。

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   ガラスを背に


暮れに買ってきた小花の鉢、
そろそろくたびれてきて、新しい花がないかとホームセンターに寄ったときに探した。

私の好きな色、鮮やかな黄色のミニバラが丁度良い具合に花芽をつけていた。
その横に真紅のミニバラも花芽が上がっていて、美しく咲いていた。
これは何としても買わなくては、と即購入。

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   シルエット


暮れから今日まで楽しませてくれた花に変わり、ミニバラの鉢を置いてみた。
時間の経過とともに光の当たり具合も変化し、様々な表情を見せてくれるバラ、
鮮やかであったり、シルエットが何かを物語っていたり。

出来るならミニバラをずっと育ててみたいが、きっと遺伝子操作をしてあるバラ、
素人の私が、花が終わった後も枯れさせずに育てられるかどうか疑問である。
去年の冬も買って花を愛でたが、結局上手く育たなかった。
今年は植え替えして、どうなるか試してみよう。

明日は早朝からの窯焚きを行い、先日焚いた作品の窯出しを行おう。
きっと又、ハラハラドキドキするんだろうな。
でも、ぜったい大丈夫!!!


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青磁釉薬掛け

2013年03月10日 | 日記

千葉三越個展準備は順調に進んでいて、
あと数回の本焼き(高温焼成)を行うところまできた。

今日午前中、あいにくと雨だったが午後から曇り空になった。
昨日までは気温も上がって天気も良く、外で窯焚きの準備ができた。

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   愛車のトランクの上


       黄砂


できれば今日も外での仕事を望んでいたが、そう簡単に問屋はおろさず。
加えて中国大陸から黄砂も飛んで来て、わが愛車は汚れてしまった。
毎年の事ながら、この黄砂飛来はたいへん厄介である。

何もかもが黄砂で汚れ、畑の野菜たちの上にも黄砂が降り注いでいる。
細かい粒子なので、食するときには徹底的に洗わなくてはいけない。

今朝の新聞に、「石川県内にもPM2、5 基準値超え」の記事。
黄砂だけならまだしも、健康に悪影響のある微粒子飛来は困りものである。
放射能同様、健康に害するものは何とか対処して欲しいと望む。

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    青磁釉薬


先日から行っている本窯(高温焼成)の準備、
青磁釉薬も均一に撹拌し、それぞれの作品に釉薬がけを行った。

以前の日記にも書いたが、青磁はとても微妙で繊細な焼き物である。
青磁色を出す為、焼き物を始めたころは鉄錆を買っていたが、
それを使っても全く青い色が焼きあがらなかった。
調合を変えても何も変わらなかった。

最終的にたどり着いた結論は、自分で錆を作ること。
錆を作るといってもたやすいことではなく、指導してくださる先生も居なくて、
試行錯誤を繰り返して、ようやく私に合った錆が作れるようになった。

その錆を調合したものが、このポリバケツに入っている釉薬である。
真っ赤な錆、それを極少量調合すると、このような色になる。
この調合した釉薬を、秒数を計って作品に掛けていかなければならない。

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   にらみ合い


釉薬も順調に混ざったし、そろそろ釉薬がけでも、と思っていたところに、
「 ギャオ~、ギャオ~」とネコ達の喧嘩の声が聞こえてきた。

工房の外に出て耳を澄ますと、
我が家の隣の、空き地の向こうの家のあたりから、ネコ達の声。
そ~っと足を忍ばせて境界あたりを覗いてみた。

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   トラ、威嚇


トラちゃんと、茶色のトラネコが威嚇しあっていた。
右足が折れているトラ、大丈夫かな、また怪我しないかなと心配になったが、
どうも様子が変。 家に戻ってデジタルカメラを持ち出した。

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   ガマン比べ


茶トラはトラちゃんより若い。 でも雄ネコだったはず。
トラちゃんは避妊してあるので、雄ネコが来ても拒否して追い払うのか?
取っ組み合いのケンカにでもなるかと、ハラハラして見ていたが、

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   茶トラ負け


茶トラが動き出した。
先に動き出したほうが負け。
トラちゃんは茶トラの動向をじっと見ていた。

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   茶トラ、背中を向ける


取っ組み合いになったら大声を出して止めようと思ったが、
大事に至らなくてホッとした。

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   茶トラ、退散


ゆっくり、ゆっくりと茶トラは背を向けて遠ざかって行った・・・やれやれ。
春先になるとニャンコたちの恋の季節が始まる。

縁あって我が家に来たネコちゃんたち20数匹、すべてに避妊手術を施した。
最後に残ったのがトラちゃんだけ。 あと何年生きてくれるか分からないが、
平穏な余生をして欲しいと、近寄ってきたトラちゃんの背中をなでた。

   

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   釉薬掛け


さ、トラちゃんもケンカせずに無事だったし、
今度は私の仕事に専念せねば。


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