創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

耳付き壷 ・ 製作

2010年05月30日 | 日記

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   壷の仕上げ

今月いっぱいは作品作りをと思いながら過ごしてきたが、、
意に反して様々な出来事があり、計画通りに事が進まなかった。

秋10月8日から始まる、仙台・藤崎デパートの個展、
大変な経済状況の中、せめて作品だけは良い物を、そう願って製作を続けている。
時間が押してきたので、頭の中で描いた図案を立体にしなくてはならない。

伝統を踏まえつつロクロ技術を生かし、優しい雰囲気をかもし出す作品が欲しくて
耳付き壷の仕上げに入った。  これも一品しか作らない。
焼いてうまく仕上がればいいし、万一仕上がりが気に入らなければ出品しない、
そうならないよう細心の注意で仕上げを行っている。

作品を仕上げるまで、耳を付ける位置を試行錯誤。
図案では耳を付ける位置を決めていたが、実際に付けようとすると何かが変。
壷の形、耳の形は図案通りに作ったが、耳の取り付け位置で趣が随分と変化する。
このような迷った時は一呼吸おいて、庭に出ることにした。

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   セイジ ・ つぼみ



アルマンド神父から分けてもらったハーブも根付き、
それぞれが元気よく育っている。

10日ほど前のセイジの蕾、小指の先ほどのふくらみだったが、
今はこの通り。

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   セイジ ・ 花


ふくらみの中から花芽が伸びてきて、
美しい花を付け、楽しませてくれています。

5本の花が伸びてきていて、1本を小壷に生けてみようかと思いましたが、
せっかく元気に咲いている花、今年は庭で楽しむことにしております。

Photo

   小花


そろそろ 「 忘れな草 」も終わりに近づき、
その後から可愛いピンクの花があちらこちらで咲き出してきました。
何処からともなく種が飛んできて、居心地がいいのか我が庭で咲いてくれています。

ハーブのある庭、花のある庭、こころ休まります。
次はどのような花が咲き出すでしょうか。


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サラダ菜

2010年05月25日 | 日記

あれをしながらこれもして、向こうの物をこちらに、こちらの物をあそこに、
そのようにバタバタとした日々を過ごし、ふと気がつけばサラダ菜が株分け時季に来ていた。

夏野菜苗を買う時、レタスに加えて初めて韓国のサラダ菜を買った。
普段あまり肉を食べない私、ましてや焼肉は殆ど食べたことが無い。

近年、韓国ブームが盛り上がり、各テレビ局がタレントを起用して韓国料理を紹介し、
その一場面が焼肉であり、それをサラダ菜で包み、おいしい、おいしいを連発。
これまで店頭に種を置いてあるのを見たことが無く、今年たまたま売り出されていて買った。

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   韓国サラダ菜

一株に若々しい元気な葉が4、5枚付き始めてきた。
フルーツトマト、アイコの横に畝を作り、一株ずつ植えることにした。
雨で泥が跳ねないように、そして虫が寄らないように水をタップリ施した畝に
シートかぶせ、元気な株、24株を選んで植えた。

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   前庭の畑




   韓国サラダ菜

   アイコ

   ゴーヤ

   ジャガイモ
   

狭い我が家の畑だが、初めて植えたジャガイモ、メークィーンも大きく育っている。
母が植えた実家の畑のジャガイモ・男爵、今年はどういう訳か上手く育たず不作。
こればかりは自然相手の事、どうすることも出来ない。
日曜午後、母と畑に行き、少ないジャガイモの畝を補強した。

そして我が家の畑、
ヒモで結わえてあるのはルッコラ。 沢山の花がつき、種が膨らんでいる。
その向こうは見えないが、メロンも植えた。 メロンの管理は大変だが、うまく育つように。

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   パプリカ


そして毎年植えている、肉厚のピーマン、パプリカ。
サラダに、炒め物に、ひき肉詰め料理にと、欠かせない野菜。
同じ苗を実家の畑にも植えた。 このパプリカ、師走間際まで実ってくれる優れもの。

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   白磁深鉢用に


サラダ菜の植え替えを気にしつつ、作品作りだけは何とか順調に進んでいる。
気になっていた前庭の畑も何となく様になってきたし、次へと思考を変えようと思っている。

スッキリとした鉢が欲しくてロクロを回した。 このあと仕上げと同時に文様を彫り込む予定。
個展作品は一つしか作らない主義の私、当然ながらこの鉢もその一つ。

ところで今年に入ってから、思いもかけない出来事が発生し、それが今も続いている。
一つ一つこなしていかねば、と時間と競争しつつの日々を送っている。

これを片付けながら別の案件を検討し、それが済んだら次の事柄の処理と。
と書くと順調に思われてしまうが、現実はそれほど容易ではないのです。
あせったり、ちょっと考え込んだり。

いずれにしても、自身が片付けなければならない事柄ばかり。
時の流れに任せてばかりもいられず、焦りつつも、一つ一つきちんと片付けなければ、
そう思っているこの頃です。
 

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玉露で一服

2010年05月20日 | 日記

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   ゲラニューム ・ 群生

不順な天候が続いたと思ったら、急に気温が上昇し、
これ幸いと堤防の雑草たちも勢いを増してきた。


草いきれの漂う中、堤防を歩いていると斜面に小花の群生。
おや、毎年同じコースを歩いているのに、今まで気づかなかったのかな?
小さいながらも自身の花の美しさを主張しているように、そこだけ花畑のような風情。

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   ゲラニューム

近づいてよくよく観察してみた。
何とも表現のしようがない位の美しい小花。
花弁の色の美しさ、太陽光線が当たっている部分だけが、ほんのりと紫色。

でも、どのように考えても日本の植物には見えない。
何処からか種が飛んできたのか、はたまた誰かが株を捨てていったのか。
いずれにしても、殺風景な雑草ばかりの堤防に美しく可憐な花が咲いていた。

家に帰りに植物図鑑を取り出して調べてみた。
家にあるのは日本の植物図鑑。 片っ端から写真を見比べてみたが、何処にも無い。
無ければ尚更知りたくなり、インターネットで検索。
いくつかの言葉を書き込んで検索した結果、出てきた花の名前が、「 ゲラニューム 」
もしかしたら間違いかも知れませんが、お分かりでしたら、ぜひ教えて下さい。

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   垣根の エビネ


そして今年もいつの間にかエビネが咲き出している。
この部屋の、すぐ外の手水鉢の横にひっそりと、しかし凛とした花を咲かせているエビネ。
このエビネを見るたびに数年前の事を思い出してしまう。

ブログ用に写真を撮ろうとしていたら、シロちゃんがまつわり付いてきて邪魔をするのだった。
片時も私のそばを離れず、敷地内のどこかで昼寝をしていても、私が外に出ると飛んできた。
そのあどけない仕草にどれほど癒されたか。 いつまで経っても忘れることが出来ない・・・。

そんなことや、あんなことを思いながらの毎日、少しずつ作品も形になってきた。
今は青磁、白磁の素地の仕上がりだが、鉄耀などの素地も沢山作らなくてはならない。
とりあえず思い通りの素地だけは少しずつ仕上がり始めてきている。

Kakimannjyuu

   青磁輪花鉢

   青磁線文碗


仕事の合間の散歩、散歩から戻って汗が引くまでのひと時、久し振りに玉露を楽しんでみた。
普段は大きなマグカップにコーヒーを何倍も飲む私だが、お茶受けに焼き饅頭もいいかと思い、
今日は青磁碗にタップリの玉露 ・・・・・ほんのりと甘みのある玉露もよいものだ・・・・・。

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青磁輪花線文壷

2010年05月15日 | 日記

今年も減反の田んぼが増え、我が家の後の田も麦が植わっている。
5月中旬ともなれば、ところどころ色づき始めた麦も見えてきた。
麦の生長はとても早く、黄色くなり始めたら、あっと言う間に収穫時期を迎える。

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   麦

私の好きなデザインの壷、穂の若い麦を選んで生けてみた。
壷の高さと麦の長さの対比に少しばかり違和感があるが、
節から伸びている葉も絵になると思い、そのまま生けてみた。

この青磁輪花線文壷(せいじりんかつぼ)、首と胴体のバランスをとるのが非常にむずかしい。
粘土から作った段階で妥協してしまうと、焼き上がった作品はバランスが悪くなってしまう。
窯焚きの温度で粘土が動くことを計算して作らなくてはならない、厄介な作品である。

加えて青磁釉薬をタップリと施してある為、ほんの少しでも温度管理を間違えると
青磁釉薬が流れて失敗してしまう。

Photo_2

   青磁輪花線文壷

天気はいいものの、気温が低い今日の午後、
我が家から見える白山、冬化粧を落とし始めた姿を見せてくれていた。
ついこの前まで山全体が真っ白だったのに、黒い部分が随分と多くなってきている。

我が家の後の田、去年は稲が、今年は麦が植えられている。
緑萌える季節の白山と麦、とても清々しい香りも漂ってきて気分も一新。

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   午後4時の白山


陽の落ちる時間が延びてきたとは言うものの、午後6時頃には空の色も茜色に変わり、
白山上空から小松空港へと向かう飛行機のシルエットも幾分か黒くなって
何となく旅情をかき立てられてしまう。

小松空港へ降りる飛行空路、白山上空から我が家近くの上空を通過し、
日本海へ出て右旋回して金沢、ぐるっと回って小松空港へ着陸。

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   小松空港へ


小松には高い建物がなく、その飛行をずっと見ていることが出来る。
今日は昼食後に歩いたため、飛行機の飛ぶ時間帯ではなかった為か、
機影を見ることが出来なかった。

夕方歩けば僅かな時間に何機もの飛行機を見ることができる。
私は遠くから眺めていて、美しいなあと思っていればいいけれど、
空港近くに住んでいる方々の、騒音に対する苦しみは測りしれない。

飛行機は便利な乗り物だけれど、
騒音問題と危険性を考えれば、美しいなどと言ってはいられない。


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アルマンド神父、そしてハーブ

2010年05月10日 | 日記

日本伝統工芸・石川支部総会が、8日金沢市文教会館で行われ、出席してきた。
いつものように、議事案件が理事会で決まっていて、承認する形の総会であった。
一時間あまりで滞りなく終了し、久し振りにアルマンド神父を訪ねた。

「 アルマンド神父はいらっしゃいますか? 」
「 隣の畑に・・・。」

神父達が住む司祭館の隣の畑で、アルマンド神父は野菜苗の手入れ。
「 チャオ、ボンジョールノ 」と声をかけた。 「 エイ、どうした、堂前君 」とアルマンド神父。
近況を話し、互いに元気でいる事を確認し、帰り際アルマンド神父はハーブを分けて下さった。

あれ? アルマンド神父に会ったのはいつだったっけ?
何のことは無い、先月初めに行われた、復活祭のミサ曲を手伝った時に会っているではないか。
何だかこの頃、時間の流れがどうにも把握できなくなってきている。
毎日の時間の経過の早さには閉口しているのに・・・。

我が家にも数種のハーブがあるが、アルマンド神父が株分けしてくださったハーブ、
それ等を小分けして前庭の空いているところに植えた。

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   セージ

※ セージの効能

  ・ 憂うつな気分を和らげる。
  ・ 消化を助け、便秘の症状を和らげる。
  ・ 月経痛、更年期障害を和らげる。
  ・ 切り傷の治りを促す。
  ・ 髪の毛のつやを出す。

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   タイム


※ タイムの効能

  ・ 元気づけ、不安を和らげる。
  ・ 気管支系の痛みや炎症を和らげる。
  ・ 免疫力を高め、感染症を予防する。
  ・ 頭皮と毛髪を整える。

古代ギリシア・ローマでは勇気の象徴
  古代ギリシア・ローマ時代の人たちにとって、タイムは勇気、品位、優雅の象徴で、
  男性は入浴後、このタイムの香りを胸に擦り付けたと言われていたそうな・・・。

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   ローズマリー

※ ローズマリーの効能

  ・ 脳に刺激を与え、眠気を覚ます。
  ・ 頭痛、偏頭痛、軽いめまいを和らげる。
  ・ 肌のたるみやむくみを解消する。
  ・ フケを抑え、毛髪の生長を促す。

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   レモンバーム

※ レモンバームの効能

  ・ 不安や心配、神経の緊張、ストレスなどを和らげる。
  ・ 消化促進。
  ・ 抗抑うつ作用。
  ・ 花粉症にも良いとされる。
  ・ 虫刺されの痛みを和らげる。

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   ハーブティー


アルマンド神父が、こうして、ああして、と教えてくれたように植え、
チョッと一休みに、「 ハーブティー 」 を作ってみました。

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   カップ&ソーサー

一種独特の香りのする、レモンバームティー、口の中がスッキリと爽やかになった。
確かにハーブティーは気分をスッキリと、リラックスさせてくれる。
でもどちらかというと、私はコーヒーが好きだ。 それも思いっきり苦い、エスプレッソ。
我が家には種々のハーブがあることだし、ときにはハーブティーを楽しむのもいいだろう。

ハーブは肉や魚をソティーする時に、臭いやそのもののクセを取る為によく利用している。
特にローズマリーは頻繁に使うハーブで、こんがりとする位に炒めると良い香りがしてくる。
加えて、それ等ハーブのエキスも食材に絡まって、数段おいしく仕上がる。

アルマンド神父が株分けしてしてくださったハーブ、
順調に育ちますように・・・。

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