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霞のかかった白山 |
今年も慌しく過ぎた、そんな感じがしている。
毎年この時季になると、きっと同じようなことを書くのだろう、そうも思っている。
いつもの師走だったら大気もすっきりとして、窓の向こうに見える白山もくっきりと空に浮かび上がり、
いよいよ新年を迎えるのだなあ、との思いがつのり始めるのだが、今年はなぜかそのように感じない。
これも温暖化のためなのか、すっきりしない分、気分も何となくダラダラと・・・。
去年の今頃はかなりの積雪があり、香り豊かな八重の野水仙も雪にうずもれてしまい、
新年を迎える準備にと、ぜいたくに青磁壷一杯にドサッと生けようと思っていたことが実現できずに。
今年は今年で、なぜか葉っぱが美しい緑を保っていない、やはりこれも異常気象なのか。
そんな日々の2、3日前、ようやく太陽が顔を出してくれ堤防を歩いた。
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師走に咲いている 名前が判明しないタンポポ |
白山には霞がかかっているものの、足元は濡れていなくて川面から吹き上がる風も穏やか。
堤防の草むらには夏ごろから咲き続けているタンポポ。
正式な名前は分からないが、大晦日まじかというのに強風の日、雨の日、アラレの日にも負けず、
いつも鮮やかな色の花を見せてくれている。
いつものごとく、師走と共に毎日が慌しくバタバタとして、何がなにやら分からなくなっておりましたが、
天気もさほど悪くもなく、このまま穏やかなままで新年を迎えられそうと思っていた矢先、
昨晩から激しい雷雨となり、今朝からはアラレが降り始めてきました。
明日にかけて平野部でも積もるとの予測。 いよいよ冬か、そう思うと何となく気分も重くなって参ります。
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庭の手水石とアラレ |
そんな師走を過ごしてきましたが、昨日までに今年中にするべきことを終え、
ようやく一年を振り返る時間もでき、パラパラと降り注ぐアラレを見つつ一年の締めくくりをしております。
春3月に千葉三越で個展、大変厳しい経済状況下での個展でしたが、
沢山の方々にお越しいただき、又作品も高く評価していただき、
大変幸せな個展を行わせていただきました。
三越さんからも次の個展企画も頂くことが出来、更なる精進で創作に励まねばと思っています。
そして秋、金沢・金澤画廊にて二年ぶりの個展。
千葉三越同様たいへん心配でしたが、皆様に支えていただき無事に締めることができました。
また新しく試みた作品もご覧下さった方々から高い評価を頂くことが出来、
大変嬉しく幸せに思っております。 作り手にとって皆様から頂くお言葉が何よりの励みです。
手にして良かった、求めてよかった、そう言っていただけるような作品を創れるよう、
日々研鑽をと思っております。
今年もあと一日となり、すぐそこには新しい年が待っています。
あなた様にとって、素晴らしく幸せな年でありますよう、心よりお祈りいたしております。
来る年もご指導ご鞭撻をたまわりますよう、宜しくお願い申し上げます。
ありがとうございました。