創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

小品製作

2010年06月30日 | 日記

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    ロクロ

なんで今頃になって、と言うくらいに次から次と作品の形が頭の中に浮かんでくる。
いくらなんでも今から作っていては焼き上げに間に合わない。
せっかくのアイデアだが、頭の中に封じ込めることにした。

これからは小品の製作を行わなくてはならない。
私のつくる小品は大き過ぎる感じがする、とよく言われる。
理由は簡単明瞭。 たっぷりとした大きな器で飲み物などを楽しみたいこと、
器にいっぱい入れるのではなく半分くらい入れ、その時間、感触を楽しみたいから。

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    湯のみ

お客様のご要望もあり、手の中に納まる形の湯のみを作ってみた。
胴がすこしくびれて持ちやすい形である。 白磁、青磁釉薬の掛け分けで仕上げる予定。

このほかに2種の湯のみも製作。
それぞれ手の中に納まる大きさだが、手作りの味を表現した。

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   ナスの支え


さて、実家の畑の様子も気になり、梅雨の晴れ間に出かけてきた。
春先に植えたナス、支えが必要なくらいに大きく育っている。
中には実をつけているものさえある。
一本一本しっかり支えをし、加えて枝が伸びるように×の形に支柱を立てた。

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   ナス


   地這えキューリ


   ニンニク収穫

今年の畑、玉ネギを除いて根菜類は不作。 特に何かをした訳でもない。
毎年沢山の無臭ニンニクや、普通のニンニクが収穫できたのに、
今年のニンニク、たったこれだけ。 何とも情けない結果である。

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    アルストロメリア

畑の傍らでは、母が丹精込めた花が咲き始めている。
お隣の畑から、そのまた向こうの畑から株分けしてもらった花である。
母が種から植えた花々も、あちらこちらの畑にもらわれて行き、見事な花を咲かせている。

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   アルストロメリア


ついこの前まで種々の都忘れが咲いていたが、季節も移りアルストロメリアが花盛り。
ミカンの木の下にもこれから咲き出す花が蕾をつけている。
仕事の合間に畑に出かけ、それらの花々を鑑賞するのも楽しみである。

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    インディゴセージ

ナスの手入れが終わって花の写真を撮っていたら、近くのオバちゃんが声をかけてくださった。
「これハーブと思うけど、美しいからこれも撮ったら、」とのことでパチリ。
葉を揉んで香りをかいだら確かにハーブ、セージの香りがする。
オバちゃん、「何のハーブやろ?」と。 これは肉料理などに使うといい香りがするよ、と応えた。
「そうなんや、肉料理か、何に使うか知らんかった。」と。

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   玉ネギ保存


この前収穫した玉ネギ、我が家の軒下、そして車庫の中にもぶら下げて乾燥中。
いつもの年だったらニンニクも加わるのだが、今年はそれも出来ず、工房の中で乾燥。

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   乾燥中


毎年同じように植えているのに、今年の不作は不思議でならない。
ただ玉ネギだけは立派に育った。 その代りジャガイモは6割くらいしか育たなかった。
例年なら、すでに掘り起こしているのだが、まだ茎がしっかりしているので掘り起こすのは後回し。

作品の仕上げと同時に畑仕事も並行して行わなくてはならない。
どちらも順調に進むことを願い、再び工房に戻ってロクロに向かった。


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梅雨の午後

2010年06月25日 | 日記

梅雨とはいうものの、それほどの雨量も無い毎日。
土砂降りがあったのは先日の一回だけ。 後は晴れ時々シトシトと静かな梅雨の日。

梅雨前線が太平洋側にへばり付いていて、そのため日本海側は穏やかな日々である。
梅雨の晴れ間、と言うか、晴れが続いている梅雨の日の今日、
仕事の合間、日課の散歩に堤防へ出かけた。

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    鮎釣り

毎日見かける釣り人、今日の釣果はいかがなものか。
目を凝らして見ていると、入れ食い状態で鮎が掛かっている。
鮎釣りの絶好の時間帯は早朝か夕方である。 にもかかわらず日中に釣れるとは?

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   釣り人


片道30分の道のり、距離にして約2、5キロメートル。
その間の梯川には二人だけの釣り人の姿。
気温30度あまりの中、水辺は涼しいのだろうか?

面白いように釣れてはいるが鮎の形は小さい。 せいぜい7~8センチ位だろうか。
それでも数が多ければそれなりに満足できるというもの。
今晩の食卓には、鮎料理がのることだろう。

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   ゴイサギ


釣り人の傍らでは、ゴイサギがおこぼれに預かろうと佇んでいる。
青サギ、白サギ、ゴイサギと、川鳥たちも食べ物を獲るために必死である。
見ている分にはノンビリとした風景だが、彼等にとっては生きるための手段である。

青サギ、白サギは川の中に入って小魚を獲っているが、ゴイサギは川の中に入らない。
体型を見て思うに、足が短いから川の中での獲物捕獲は無理なのだろう。

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   モズ


我が家の庭でも、堤防でもモズがせわしなく飛び交っている。
モズは渡り鳥ではなかったのか? レンズを向けると同時に飛び去ってしまう。
ほんの一瞬をとらえて写真を一枚。

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   蝶


釣るもの釣られるもの、獲るもの獲られるもの、
僅かの時間だが、様々な様子を垣間見ることが出来る。

タンポポが咲き乱れ、蝶が蜜を吸っていた。
その脇を猛スピードでツバメが飛び交っている。
ひらひらと舞い飛ぶ蝶が無事であるようにと、家路についた。


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庭藤 ・ にわふじ

2010年06月20日 | 日記

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    韓国サラダ菜

梅雨になって一週間、適当な雨を期待していたが意に反して降雨量は少なめ。
今朝7時から町内の奉仕活動で草むしり。 朝の1時間、雨も降らず薄日が差していた。

しかし湿度は高く、僅か1時間の奉仕活動だったが汗ビッショリになった。
サッとシャワーを浴び、さっぱりしたところで朝食。 いつものようにコーヒーを淹れ
先日から大きく育った韓国サラダ菜を食卓に。

私の朝食はパン食。 個展や取材旅行に出かけない限り、この習慣は続いている。
このサラダ菜、全くと言っていいほど味がない、本当に無味無臭。 キャベツ、レタスとも違う。
テレビなどで見たように、味の濃い物を包んで食べるにはピッタリのサラダ菜だった。

かといって食べない訳にはいかない、いま冷蔵庫にあるものは・・・と探してみると、
大切に保存してあるチーズ、そしてハム。 それ等とサラダ菜をフランスパンに挟んでがぶり。
よし、これならいける、サラダ菜がパンの塩味とハムの塩味を緩和してくれている。
きっと美味いんだろうなあ、と期待を持って育てたサラダ菜、大きな期待ハズレではあったが、
いかようにも調理できると自身に言い聞かせ、健康の為、これから毎日食べよう。

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   パプリカ


そのサラダ菜の横ではパプリカが早くも大きくなり始めている。
去年も2本植え、晩秋11月末頃まで実ってくれた。
今年植えたパプリカ、果たしてどうなることか。
実家の畑にも同じパプリカを2本植えてある。 このままだと秋まで収穫出来そうな予感。

成長すると赤くなるパプリカだが、我が家の畑では赤く育たない。 土との相性が悪いのか?
実家の畑では赤く実り、いかにも美味そう。 昨年は詰め物にして食したものだ。
これからの雨の季節、ようやく水分補給が出来、立派に育つことだろう。

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   庭藤=にわふじ


遅めの朝食も終わり、薄日も差していた午前中、
デザイン画を手に玄関へ。 家の前のツゲの木の茂みからトラが出てきた。
今の季節、さすがのトラも熱い屋根には上がらず、木陰で過ごすことが多くなった。
ニャーン、ニャーンと甘えて体を寄せてくる。

「 ちょっとちょっと、トラ離れなさい、毛がズボンにくっつくじゃあないか 」と言っても擦り寄ってくる。
うーん、可愛いけど抜け毛が困る、と思ってトラの体を撫でてやっていたら、花が目に飛び込んできた。
すっかり忘れていた、庭藤(にわふじ)。 木陰で美しい花を咲かせている。

梅雨が始まる前から少しずつ咲き出す庭藤、
春の花が過ぎ、アジサイが咲き出す前に庭を彩ってくれる貴重な庭藤、
今年も美しい花を見せてくれてありがとう、その思いで写真を撮った。
薄日がさしてコントラストが効き、とても美しい。

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   富士形壷


さあ、作品制作開始。
トラも木陰から工房の定位置に。 このごろ作業をしていると私の近くに居るようになったトラ。
ほんの少し距離を置いて、私の作業様子を眺めて眠りについた。

作品制作をいい加減に切り上げなくてはならないが、なぜか次から次と形が浮かんできて、
その都度デザイン画を描き、ロクロに向かっている。
近頃、山へ散策に行っていない反動か、やたらに山の形が浮かんでくる。

先日来、このデザインの作品をいくつも作っているが、今日はさらに大きな作品を作り上げた。
自然乾燥を待ち、丁寧に仕上げていこうと思っている。
と思っていたら急にスコールのような大雨。
このようなたたきつける雨、久し振りのことであった。


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玉ネギ ・ 収穫作業

2010年06月15日 | 日記

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    水指



次から次とアイデアが浮かび、どれを優先するか迷いつつ製作を続けている毎日。
散歩コースの梯川、その途中に瓢箪を作っている畑があり、小さいながらも実がぶら下がっていた。
「 瓢箪から駒 」、思わぬところでいい結果が出るがのごとく、その形は様々で、
お茶時の水指を作ってみた。  見る分には「 ふーん、瓢箪か 」で済むが、
いざ形にしようと思うと、どっこいこれが大変。 何気ない形だが作品となると神経を使う。

同じ形は作らない、そう決めていて、何種類かのヒョウタン形の水指を作ってみた。
青磁釉薬を施そうか、それとも鉄釉の一種、金結晶釉薬を施そうかと思案中。
とにかく仕上げを急がなくては。

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   畑、手前から


   無臭ニンニク

   ナス

   玉ネギ

   ジャガイモ


製作を続けている最中だが、実家の畑の野菜収穫も気になり始めてきた。
昨秋、母が植えてくれた無臭ニンニク、どういう訳か上手く育っていない。
指折り数えるくらいしか成長していない。 昨年はかなり収穫できたが今年は全滅に近い。

その傍らではナスが勢いを増してきている。
雨が少なく畑の土は乾燥してカチンカチンの状態。
今年の梅雨、果たして満足するほどの雨量があるか?

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   玉ネギ


収穫時期を迎えた、かなりの量の玉ネギ、これを一個ずつ抜き取らなくてはならない。
作業をする前から少し腰が引ける、とはいえ、昨秋母が一人で植えた玉ネギである。

梅雨入り宣言が出、その前に収穫をしなくてはならない玉ネギ、
硬く締まった土から玉ネギを掘り起こすのは大変。 根がシッカリと土に食い込んで中々取れない。
ぶつくさぼやいても仕方なく、中腰になり勢いをつけて引っこ抜いた。

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   玉ネギの整理


雨が降り出す前にそれ等を整理。 すべての玉ネギの根を切り落とさなくてはならない。
それが終わったら4~5個ずつをヒモで縛っていく。 軒下などでぶら下げて乾燥させるためと、
来年まで保存させるための作業である。

健康を考え、我が家では農薬を使っていない。
母がいつも手入れしてくれるお陰で今年も立派な玉ネギに育ってくれた。

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     ジャガイモ


玉ネギは立派に育ったが、どういう訳かジャガイモは不作。
これも春先に母が一人で植えたジャガイモ、所々隙間が空いて枯れている。
野菜作りで失敗したことの無い母、無臭ニンニクとジャガイモは残念ながら収穫減。

ま、自然相手だからと、母に慰めの言葉をかけた。
それらの野菜は仕方ないとして、他の野菜は順調に育っているから気にせずに、と。

梅雨入り宣言があり、空模様も急激に変化し今にも雨が降り出しそう。
と思っていたら、ポツリポツリと小雨が降り出してきた。
まだ紐で縛っていない玉ネギを急いでかき集め、実家の農機具納屋に運び入れた。
雨も本降りになり、雨音を聴きつつ玉ネギの整理を続行。

その間にも頭の中では次々と作品のアイデアが浮かんできている。
ああ、こんな時頭の中をコピーできる道具があれば便利なのに、
と愚かなことを考えている私。


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庭の訪問者

2010年06月10日 | 日記

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    麦刈り


   自宅と工房

ついこの前まで、青々とした麦が渡り来る風に揺れていたが、
半月あまりで刈り取り時季を迎えた。 稲に比べると管理も楽だし成長も早い。

我が家のうしろ、麦畑にコンバインが小気味良く動き回り、麦の収穫を始めた。
同じ田に麦や米を植えるのに、なぜ 「 麦ばたけ 」と表現するのだろう。
「 麦田=むぎた 」は間違いなのか? 何気に使っているが、どちらが正しいか分からない。

例年だったら梅雨のジメジメした毎日だが、今年はカラっとして気持ちの良い日々が続いている。
子供の頃、麦刈りにかり出され、穂の先がチクチクと皮膚に刺さり痛かった。
そのことも遥か昔の懐かしい思い出、今はコンバインが一気に刈り取っている。

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   木漏れ日


   庭のモミジ


数年間、庭木の手入れを行っておらず、木々はこれ幸いと伸び放題。
その分、庭は自然な雰囲気を保っていて、狭いながらもうっそうとした森のよう。
と、手入れを怠っている事を正当化している私。

数種類のモミジ、その一種、葉の赤いモミジが木漏れ日の中に浮かび上がり美しい。
緑葉のモミジも清々しくて気持ちよいが、緑の中に浮かび上がるこのモミジも趣があって良い。

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   モズのヒナ


この時季は鳥達のヒナが巣立ちを始める頃。
我が家の庭にもいくつもの巣があり、親鳥達がせっせとヒナに餌を運んでいる。
いつもいる部屋の外、手水鉢の横に植わっている赤葉の木、その枝にモズのヒナが一羽。

ガラス越しにそっと観察していると、親鳥が一生懸命に餌を与えている。
その様子を撮ろうと思って構えているが、中々そのチャンスをくれない。

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   雉 ・ キジ


何とかして写真に収められないかとチャンスを待っていたら、
その枝の下にキジが現れた。

毎年の事だが、キジが何処かに巣を作っているのか、一日中鳴いている。
ある時は朝まだ早い時刻に、寝室の外で「 ケーン、ケーン 」と。
布団を頭からかぶっても、独特の甲高い鳴き声は聞こえてくる。
もう少し寝かせてと、「 うるさい!」と怒鳴ったら静かになった。
それもつかの間、再び 「 ケーン、ケーン 」。

そのキジ、ようやく撮ることが出来た。
コーヒータイムにモズの親子観察中、垣根からそ~っと姿を見せてくれた。
目の前3メートル先、美しい姿のキジ、「 お前さんが目覚まし時計の代わりか 」。

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     壷製作


秋の個展作品、多々事情があり、製作がずれ込んでしまった。
加えて今頃になって種々の形が浮かんできている。
焦り始めているが、どうすることも出来ず、とりあえず確実に一つずつ仕上げている。

手を加えたもの、素直な優しい形の物、いくつか形になってきているがまだ満足できない。
焦りつつも、このような卵形の壷も作っている。 小鳥の卵のように。


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