創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

窯、調整

2017年10月30日 | 日記

工房の中、窯場に設置してある土練機、
友人と調整を行っていてそろそろ半年が経過。
いくらなんでも窯場の中を整理整頓しなくては、
そう思ってバラバラになっていた部品を片づけた。

完全な組み立てと試運転は個展が終わってから行う事とし、
いまは個展に向け、一気に作品の仕上げを行うことにした。

狭い工房、その中の窯場、少しは仕事がしやすくなり、
窯の状態を点検し、炎=バーナーの点検を行った。

しばらく窯焚きをしていなかったので、
バーナーに不具合があるか心配しつつの点火。
まずは空気を抜いて還元状態の炎にした。
特に目立った不備は見当たらず。

数時間、
還元状態でバーナーから思いっきり炎を出し、
次は酸化焼成へとバーナーを調整した。
この時も勢いよく炎が出て、合格。


..............

デザインを考え、土を練ってロクロで形を作り出す。
若い時に寝る間も惜しんで訓練を繰り返し行ってきたことで、
描き上げたデザインの通りに土を操ることができる。

ここまでだったら、いかようにもなるが、
焼き物、特に私が作っている焼き物は、そう甘くはない。
机上で考えたことで終わる仕事ではないのだ。

精魂込めて作り上げた作品、この状態なら完璧な形。
しかし私の仕事はこれからが作品を仕上げる勝負となる。
窯と、炎の力を借りて完全な作品にしなくてはならない。

自画自賛で作り上げた作品の数々、
明日は早朝から窯に火を入れ、素焼きを行う。

窯焚きをしながら、畑に玉ねぎ苗を植えなくてはならない。
すべてが順調に進むことを願い、明日の日を迎えようと思う。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の芽生え

2017年10月25日 | 日記

毎週お手伝いに出かけている高齢者介護施設。
事務の方から、育ててみませんか、
と頂いた、「マザーリーフ」。

            マザーリーフ

葉っぱが水に浸るようにして様子を見てください、と言われ、
どうなるのかと興味津々で今日まで。

葉先から糸のような根が無数に出てきて、
そのうちに小っちゃい葉が立ち上がって来た。

なるほど、マザーリーフ=母の葉、の名前通り、
小さい子供の葉が順々に出てくる珍しい植物。

今日、施設に行き、
この後どのようにしたらいいですか?と聞いたら、
寒くなったら暖かい部屋に入れてください。
子供の葉が沢山出てきますよ、と。

大型台風が白山の南側を通過、
白山が壁となって大きな被害もなく過ぎ去った。

             ブロッコリー

              白菜

とはいうものの、畑の野菜たちは倒れたり、
やわらかい葉っぱが強風に痛めつけられたり。
昨日は倒れた野菜に支柱を立てて補強作業を行った。

まだ実っているゴーヤ、
きっと風に飛ばされてしまったか、と思ったが、
被害もなく、棚にぶら下がっていた。

初秋にまいたホウレンソウ、
まったく芽が出ず、台風が来る前に再び種をまいた。
野菜の補強をしながら確認したら、小さい芽が出ていた。

これで安心、
順調に育てば、大好きなホウレンソウを収穫できる。
これからの寒い時期に芽を出してくれる植物たち、
マザーリーフを筆頭に、成長が楽しみである。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土練機組み立て。

2017年10月20日 | 日記

雨続きの翌日の朝、一日だけ天気が持ち直した。

朝起きて、寝室からこの部屋に入いると、
真東に面している部屋の窓から朝日が入って来た。
時刻は午前6時45分過ぎ。

窓辺には、オオモミジ・マンゲツが植わっていて、
色付き始めたモミジが美しい。

ゆっくりとコーヒーを飲み、
時間をかけて新聞を読む朝のひととき。

先日の、九谷と花、選抜出合い展の生け花、
立派なウメモドキが使われていた。
我が家にもあるが、こんな感じ。

天気が良かった数日前、
仕事の手を休めて畑や庭の観察を行った。

庭には数種のツバキが植わっていて、
めずらしい、複雑な花を咲かせるツバキもある。
いま満開となっていて、淡いピンク色がやさしい。

そして今日、
土練機の調整を行ってくれている友人が、
何とか調整も出来たので、組み立てようと言ってくれ、
午前中、作業を行った。

地元の専門工務店は何度も失敗し、
友人が何とかやってみる、とのことで作業を続けてくれた。
この機械の製造元が不景気で事業を止めてしまい、
頼るところが無いまま、調整を行ってくれた。

設計図が無いので、どこがどうなっているか、
わからないまま、手探りで何度もやり直しを行ってくれた。
あと一歩のところまで来た土練機、
うまく動いてくれればいいが。

両肩関節を手術している私、
手で粘土を揉むのは大変きつい。
土練機さえ順調に作動してくれれば少しは楽になるはず。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タマネギ苗植えの準備開始

2017年10月15日 | 日記

半農半陶ではないけれど、
自分の食べる野菜くらいは作ろうと、
作陶の合間に敷地内の畑の整理を行った。

9月中頃まで収穫できたフルーツトマト・アイコ。
アイコが植わっていた場所を石灰で中和してあったが、
やがてひと月ほど経過した今、草が生えてきた。

1本も残さずに、キレイさっぱりと草むしりを行い、
クワで何回も耕した。
 
トマトを片づけた時に苦土石灰をまいて耕したが、
再度、苦土石灰をまき、土を中和させた。

この場所には玉ねぎを植える。
母が遺してくれた手帳を見ると、
10月28日、玉ねぎ苗を植える、
と書いてある。そのころに植えようと思う。

このまましばらく寝かしてくと、
玉ねぎ苗を植えるにはちょうど良い苗床になる。
2列の畝を作ったので、数百個の玉ねぎが育つはず。
あくまでも、上手に生育させればのこと。

畑の横には富有柿。
去年、数個しか実らなかったが、
今年は枝がしなるほど沢山の実が付いている。

まだ完全に熟していないが、数個採ってみた。
皮をむくと、うっすらとゴマが。まだ甘さが足りない。
もうしばらくしないと、満足する甘さにはならない。

酸っぱいくだものは嫌いだが、
柿などの甘いくだものは好きである。
この富有柿、吊るし柿に出来るものか?
もし出来るなら、吊るし柿にしてみたい。
でも、先人たちは渋柿で吊るし柿を作っている。
甘柿では無理なのかもしれない。

柿のそばにはサザンカと侘助のツバキ類。
雪が降るころに咲きだすサザンカが蕾を付けだした。
かなり多くの蕾、今年は木全体が花でいっぱいになりそう。

さ、畑仕事も作品作りも心込めなくては。
12月の個展まであとわずか、
良い作品を創らねば。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第42回 九谷と花・選抜出合い展、終了

2017年10月10日 | 日記

何となくあわただしく過ごした会期中、
今日、夕方5時に閉幕した。
作品搬出は午後6時から。

小松駅東口に位置する、サイエンスヒルズこまつ。
次に訪れるのは年末のチャリティー作品の納品のころか。

すっかり日も暮れて、小松製作所跡地に建った会場も
暗闇の中にポッと浮かんで見えた。

サイエンスヒルズ小松の反対側はJR小松駅。
ほとんど訪れることはないが、9月後半に訪れ、
大阪経由で我が家を訪ねて下さった方をお迎えした。

今回の、九谷と花・選抜出合い展には、
多くの方々が会場まで出かけて下さり、
感想を述べて下さった。

しっとりとした佇まいで、とても素晴らしかった。
生け花と青磁壺が調和していて、美しかった、等々。
皆様方から大変ありがたいお言葉を頂戴しました。
来年、再びお声が掛かれば出品しようと思う。

次の展示は、12月の銀座画廊での個展。
現在、作品制作の真っ最中。

仕事の合間に、畑の野菜を採取したりしている。
今日は大きく育った、やわらかピーマンと京ナス。
京ナスは1本しか植えなかったが、立派に育っている。
焼いてゴマみそ、あるいはレンジで蒸して、酢醤油で。

そんな私の様子が気になるのか、赤とんぼが飛んできた。
赤とんぼを見るのは何年ぶりのことだろう。
本当に久しぶりに姿をみた。
 
むかしよく追いかけた赤とんぼ、
こうして再び飛来してくれると嬉しくなってしまう。
大合唱していたスズムシ達の歌声も聴こえなくなり、
いよいよ秋深し、の季節に移ろうとしている庭先。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする