創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

明日に向かって!

2014年12月30日 | 日記

タイトルをどうしようかと思って書き始めた日記、
今年はつらい事ばかりが続いた一年だった。
大切な人たちと悲しい別れがあったり、
また友人たちは今も入院している。

それでも時は止まってはくれず、
一分一秒と時を刻んできた。

私は若い時から盆、正月関係なく過ごしている。
仕上げ途中の壺を完成しなければと工房に入った。

 

おはよう! トラちゃんがキョトンと私を見た。
近頃はロクロ場の私の座布団の上で眠ることが多くなった。

 

ご飯だよ、と呼びかけると
ぐ~っと伸びをして座布団から降りて勝手口までついてきた。
すでにご飯は与えてあり、美味しそうに食べている。

私も朝食をとり、仕上げの作業に工房へ。
するとトラが又座布団の上で寝ている。

 トラ、ちょっと邪魔なんだけど、と隣に座布団を敷いた。
何を甘えているのか、私の体に手をかけてきた。

 

トラ、早く片づけなければならない作業だから邪魔しないでおくれ、
と言っても何度も体をすり寄せてくる。可愛い!!!

 

可愛い、と言ってはいられず、作業を開始した。

 

するとあぐらをかいている中に入ってきた。

 

あぁ、しょうがないなぁ、と満足するまで相手してやった。
30分程相手していると、ようやく隣の座布団に移ってくれた。
やれやれ、ようやくこれで作業を開始できる、
と時計を見やれば午前11時。

昼まで殆ど時間がない。出来るところまでと作業を続けた。

近頃は工房入口のドアにすき間を開けなくても黙っているトラ。
この方が煖房が利いてロクロ場は暖かい。

いつもトラの相手をしてくれたSさんが亡くなって
寂しい思いをしているのだろう。

Sさんは昨年の暮れも迫る、12月26日に入院した。
今年2月16日朝亡くなるまで、私は毎日朝から晩まで介護に出かけた。

 Sさんは、いつも見守ってくれているから
トラも元気でいような、と声をかけ仕上げ作業を続けた。

日記をお読みくださっている貴方様にも
良き新年をお迎えになられますように
心よりお祈り申し上げます。

今年一年、誠にありがとうございました。
来る年も宜しくお願い申し上げます。

 

 

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クリスマス・ミサ

2014年12月25日 | 日記

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何だかあっという間に時が過ぎ、クリスマス・イヴの日になった。

指揮者のHさんから、午後7時45分までにパイプオルガンの2階へ
集まって下さい、とのお知らせがあったが、
一足早く金沢入りした。

平日で雨降りのクリスマス・イヴ、
毎年見られる、はしゃぎ過ぎた大人たちの姿は見えなかった。
彼らたちは、この前の20日土曜日にお祝い?をしたのだろう。
確かにその夜は忘年会も重なって、にぎやかだった。

午後8時と共に、聖堂の灯りが消され、
教会に集った方々の手には蝋燭がともされた。

クリスマスの式次第に沿って、荘厳なミサが始まった。

いつも思うことだが、執り行われる言葉、分かりやすい。
神父の説教もミサの途中にあり、今回も不安定な世界情勢、
経済不況による生活の苦しみ、そこから生きる望みを、
等々のお話がされた。

私達は式次第に指示された順番に、聖歌を歌い、
また練習を重ねたミサ曲も歌った。

聖歌隊のメンバーはパイプオルガンを背に、
指揮者の合図と共にそれぞれの曲を歌った。

女声は、ソプラノ、アルトとかなりの人数が居るが、
男声のテナーは3人、バスは2人。
少人数ながらも、何とかこなせた。

午後8時からのミサは9時15分ころには無事終了。
別館で用意して頂いた夕食を頂きながら、
昨今の話題に花が咲いた。

明日は仕事、との事で半数以上の人が帰られた。
そして男性はと言えば、私だけが残った。

女声は半数になったが、私一人でバランスが取れるか?
今日午前零時と同時に始まった深夜のミサ、
いつもと異なる発声方法にしてみたら、
何とか大きな音量で歌え、安心。

午前1時半過ぎ、皆さんと良い年をお迎え下さいと挨拶をし、
金沢の中心地、香林坊交差点を通って小松に向かった。
ミゾレ交じりの雨の中、速度を落として帰宅。
今年も無事にミサの手伝いができ、幸せに思った。

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気ぜわしさと不安の中で。

2014年12月20日 | 日記
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かれこれ、いくつ作品を作ったろうか。
まだ満足できずに、今なお作り続けている。

デザインを決めたら何があっても変更しない私。
頑固者、と言われようが最初に浮かんだ形が良いと思っている。

万一、途中でダメだなと思っても、
最初の思いを大切に最後まで作り上げる。

いくつも仕上げが残っているが、ようやく晴れたことだしと思い、
昨日は夕日を見たくて福井県東尋坊、三國温泉に向かった。
ところがどっこい、あれよあれよと雲が湧きでてきた。

これでは夕日を眺めながらの湯浴びは無理、と決定し、
加賀市まで出かけたが、ユーターンしてきた。

そして今日はカトリック金沢教会でのミサ曲最終練習日。
仕事を片づけながら雨降る加賀産業道路を金沢に向って走った。

定刻前に金沢の中心地、片町、広坂の教会に到着。
先週からパイプオルガンの伴奏でミサ曲の練習をしている。

最終の練習、なんども音合わせや音量を調節し、
美しいハーモニーが出来上がった。

ミサ曲は荘厳に、が鉄則。
皆の歌声が一つになるよう、響くようにと練習を重ねた。
私が歌うパートはテナー。

最初楽譜を渡された時、♯,♭、の多さにドギマギしてしまった。
加えて音階の流れが複雑。こまった!と思っていたが、
練習を重ねるごとにコツも掴め、何んとか覚えることが出来た。

アルマンド神父が亡くなって早や3年。
再度、彼に今年もミサ曲のお手伝いができることへのお礼と、
ここ数日間に起きた幸せな事を報告し、家路についた。

日記を書いている最中、なんども雷が落ちた。
落雷防止策はしていないが、無線も途切れず、
日記も今日中に載せられそうだ。

帰りのラジオでは、明日から又雪そして雷。
何んとかならないものか、この天気。
北陸の宿命とはいえ、うんざり。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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久しぶりのコンサート

2014年12月15日 | 日記

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工房の中、大音量で好きなピアノ曲を流しながら、
先日から続けて大物の壺を制作している。

程よい気温の季節なら壺作りも難なくこなせるが、
どっさりと雪が積もり、パタパタと音がするほどの工房の外は雪。
窓越しに時々外を見ながら、ほぼ裸状態で壺作りをしている。

肩まで壺の中に腕を入れるので、
シャツなどが回っている壺に引っかかってしまう。
テレビなどで見る「 作務衣 」などは、とてもじゃないけれど邪魔。

そして壺作りが一段落したら土練機の作動開始。

一週間に一度は作動させている土練機(どれんき)、
私の気持ちを嘲笑っているかのごとく、
いまだに問題が解決しない。

極々(ごくごく)ちっちゃな鉄粉がいまだに出てくる。
友人も色々と思案してくれているが不思議で仕方ない。

爪の先の黒い物が鉄粉。
こんなにちっちゃいのに、焼くと何十倍もの大きさになってしまう。
青磁、白磁は勿論の事、金結晶でも、この粘土は使えない。
良い季節になったら再度分解をしようと友人と話している。

このような私の毎日、友人がコンサートに誘ってくれた。
「 CDばかりではなく、生音を聴きに行こう、」と。

我が家から車で15分も走れば、鶴来総合文化会館クレイン。
雪降る中出かけてきた。友人は松任からやってきた。
公演の案内がロビーに出ていた。

青少年のためのレクチャーコンサート、
「 音楽の愉しみ」。

奏者は、ヴァイオリン・渡辺玲子、ピアノ・江口玲 の二人。
馴染みの曲を解説を交えての演奏、とても良かった。
青少年のため、のはずだったが、大人が多かった。

開演前にチェンバロの調律を行っていた。
私はチェンバロの弦がどのように張られているか分からない。
調律師は座ったままで調律をしていた。

横のピアノはすでに調律が終わっていて、開演まで丁寧に調律していた。
チェンバロの繊細な響き、ハンマーを回す手元が気になってしまった。
と言うより、調律にはハンマーは強すぎて使わないのでは・・・。

さすがに素晴らしいヴァイオリンとピアノ演奏、十分に満足できた。
出来れば調律師の名前も出してほしかった。

演奏が終わり、出口へと並んでいたら、
何人もの知り合いから声が掛かった。
皆さん聴きに来られていた。

誘い出してくれた友人に心から、「 ありがとう!」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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雪の中から。

2014年12月10日 | 日記

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12月になったばかりなのに、こんなに早く雪が積もってどうする?
なんて子供じみた事を思いつつ、日課の朝刊を取り入れた。
積雪15センチ余り。それも水分を含んだ重い雪。
庭木が「 重たいよう 」と言いつつ雪を背負い、腰を曲げていた。

ドウダンツツジの真赤な葉はすでに落ち、代わりに雪が積もった。
よく見ると、来春の新芽がすでに付いている。
植物は何とたくましいのだろう。

朝はいつものようにゆっくりとし、
まずはトラちゃんに朝ごはんを与えて、私はコーヒー。
お気に入りのマグカップで3杯のコーヒー。
私が作るマグカップは指が疲れない。

先日から仕上げに入っている大壺、毎日眺めては手を加えている。
丁寧に仕上げ、これ以上どうしようもないほど気を遣っている。

雪は降れど食料品をまかなわなくては、と畑に出かけた。
町内は除雪ブルドーザーが回っていて歩きやすいが、
畑までは回ってくれない。

雪でどこに何が植わっているか分からなく、
こんもりしている箇所を掘ったら白菜が顔を出した。
雪に降られると糖分が増し、葉にゴマが付いたように斑点が出る。
見た目は良くないが、とてもおいしく変化する冬の白菜。
しっかりと固く詰まった大きな株を1個採取。

次に中国野菜、チンゲンサイを探した。

背が低く、一体どこにあるのか、記憶をたどって雪をのけた。
出てきた、出てきた。 大きな葉っぱを一枚ずつ採取。
採取しながら、数種類の献立を頭の中で作り上げた。

私はかなりの食いしん坊で、一度味わった料理を再現するのが得意。
今まで各地を取材で回り、そこで味わった料理の殆どを再現できる。
化学調味料は全く使わない。唯一難しいのは和食のダシ作りである。

野菜を採取し終え、ミカン樹の様子をみた。
いつもと同じように剪定したのに実がなっていない。

近くの畑のミカン樹、枝が折れるほど沢山の実が付いている。
春先、失敗しないように剪定しなくては。

野菜を採り終え空を見上げてみた。
何故かふいに海の温泉に行きたくなった。
近い内に「 三国温泉ゆあぽーと 」に出かけよう。
日本海に沈む夕日が見ることが出来ればラッキー。

 

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