創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

アルマンド神父 ・ カルメンコーラス、コンサート

2010年11月30日 | 日記

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   カトリック金沢教会

ジュリアーノ神父様をしのんで・・・。

何の宗教心も持たない私が、カトリック教会の皆様と心通わせていただいてから40年余り、
カトリック小松教会で布教していた、ヨアヒム神父、べネデット神父と輪島へ出かけたのもその頃。
親しくさせていただいた彼らも、いつの間にか遠くに旅立ってしまった。

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                         カルメンコーラス


ジュリアーノ神父が作曲した曲は計り知れない。
ジュリアーノ神父作曲の、「 Requiem 」 ・ 「 ミサ曲 」が歌われた。

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   アルマンド神父

アルマンド神父はジュリアーノ神父を偲んで、文章を寄せた。

・・・思い起こせば今も心が乱れます。彼が亡くなって一年も経たないうちに
  こうしてジュリアーノ神父様を偲ぶコンサートをすることになるとは、
  不思議な気がいたします。神父様との思い出が次々と浮かんできて、
  コンサートといっても決して華やかな嬉しい気持ちではありませんが、
  今夜はジュリアーノ神父様が私達と共にいて下さることを感じながら、
  「死」ではなく、「命」を称えるコーラスを指導したいと思います。


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   Requiem


   藤村さん ・ ソロ

レクイエムのメロディーの中、
ソロを担当したのは、藤村 和昌=藤村眼科医院長。
のびのある、バリトンが教会内に響いた。

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   アルマンド神父

私はいつものように、パイプオルガンの前からコンサート風景を聴いていた。
女声三部合唱の響きは、ともすると薄く感じられるが、
アルマンド神父が指導しているカルメンコーラスの方々の発声は深みがあって心地よい。

男声コーラスでは、「 バイオン=倍音 」を感じることがままあるが、
今回のカルメンコーラスの皆さんの歌声にも、バイオン=倍音が聴こえた。

パイプオルガンのある場所は、御堂の入り口の2階。
練習の賜物か、和音が乱れることなく、アルトの声が低く男声のようにも私に届いた。
美しくソロにも聴こえたソプラノの発声、その音にかぶさるように音符に無い音が聴こえた。

ジュリアーノ神父が作曲した、美しく、複雑に交錯する音の流れ、
カルメンコーラスの皆さんは見事に歌い、聴衆を魅了してくれた。
皆さんの右横には、ジュリアーノ神父の遺影が飾ってあり、
今日の日を喜んでいるように感じた。

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   ゲスト


   高出 紘子・・・・・・・・ピアノ
   羽根 由紀美・・・・・・ソプラノ
   仲谷 響子・・・・・・・・アルト

第二部。
カトリック輪島教会で、ジュリアーノ神父の指導を受けられたゲストが出演。
ジュリアーノ神父作曲の、「 アヴェマリア 」など、ソプラノ、アルトで歌ってくださった。

第三部。
カルメンコーラスの方々の衣装替えで、なじみの歌を。

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                       フィナーレ ・ 挨拶


午後7時半から始まった、カルメンコーラスによるコンサート、
約2時間あまり、荘厳な曲目から軽音楽まで、
たっぷりと充実した音楽を楽しませてくれた。

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   祭壇

今月に入ってからクリスマスに歌うミサ曲の練習も始まり、土曜夜私も出かけている。
アルマンド神父の要望で、ジュリアーノ神父作曲のミサ曲を練習している。
これまた難曲で、「 Te Deum 」。

若い頃、小松の神父たちに連れていってもらったカトリック輪島教会を懐かしみつつ、
ジュリアーノ神父がご馳走してくださった昼食、異国情緒の教会を思い出しているこの頃。


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霜月もあと数日

2010年11月25日 | 日記

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                     午後2時半  我が家から白山を望む


第39回 白陶会展も無事終了。
多くの方々におこしいただき、会員12名の作品をご覧頂きました。
お客様からは、それぞれ個性のある作品で楽しめましたと、嬉しいお言葉も頂戴致しました。

一年に一度の会員展、早いもので来年は40周年展、
記念展として、これまでとは異なった趣向でご覧頂こうと話し合いました。

この度の会期中は天候にも恵まれ、白山が青空にクッキリと浮かび上がって。
こんな恵まれた日はないと思い、我が家から青空に映える白山を撮ってみました。
なぜか今年、白山がクッキリと見えない日々が長く続いていたのです。

11月、霜月(しもつき)も残すは5日、
慌しく、とても早く過ぎ去った感じがした日々でした。
残されたひと月と数日、有意義な日々を過ごさねばと改めて白山を眺めました。

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   茜の空のかなたへ

夕方、歩きに行こうかと迷っていたら、
どこへ向かう飛行機か、夕日を受けてはるか上空を西に向かっていました。

あっという間に過ぎ去った秋、そして晩秋から初冬へと季節は移り行き、
西の空に沈み行く夕日の位置もずいぶんと南の方向へと移ってきて。

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   夕映えの梯川

北陸の初冬、「 弁当忘れても傘忘れるな 」と言われるくらい、
めまぐるしく天気が変わるのです。
あれほど良い天気だったのに、夕方の西の空には雲の塊が。

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   沈み行く夕日


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   月

それでも穏やかな一日を過ごせたことに感謝し、
西の空を眺めながら歩いて30分、折り返し地点で梯川の上流へと向きをかえた。
東の空には残照を受けたまん丸いお月さんが、「 今日もご苦労様 」、
と言っているように、美しい姿で私を見てくれていた。


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白陶会展

2010年11月20日 | 日記

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   COFFEE & GALLERY


      能美市大成町

  Tel / 0761-55-0196

第39回 白陶会展

焼き物を志した12人の会員が毎年作品を発表する展覧会。

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   白陶会展

今回のテーマ(題材)は、「 蓋物=ふたもの 」。
会員が個性ある作品を創りました。
ぜひご高覧賜りますよう、ご案内申し上げます。

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   会場風景 ・ 1

毎年テーマを設けて、それぞれが作品を創作し発表しています。
蓋がテーマですので、蓋があるものなら何でも展示しても良いと決め、
手のひらに乗るものから置物まで展示してあります。

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   会場風景 ・ 2

高校を卒業して窯元に就職したのは19歳。
高齢者ばかりの窯元に入り、その中で様々なことを学ばせていただき、
自分の生きる道は陶芸、と決めたのは20歳。

そのときから40年。 いつの間にか来年4月には還暦の60歳を迎える。
そんな年齢になっているとは信じがたいが、こればかりはどうしようもない事実。
けれど自分の進むべき道を、また信じられる道を見つけられて幸せと思っている。

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   私の作品

その当時から焼き物を志す仲間達と勉強会をしたり、持論や意見を交し合ったのもその頃。
早いもので会を発足してから39年、今回の飾りつけが終わったあと皆で当時を振り返ってみた。

会を発足した当時、会員数は40数名いたが、それぞれの事情等で現在は12名に。
発足当時の会員は半数あまり。  時代の流れと同時に会員にも変化が生じてきた。
致し方ないことだが、それでもこのように毎年作品を発表できるのは幸せなことである。

会員それぞれ何がしかの会に所属しているが、ここに集えば若い頃の仲間に戻る。
歳を重ねると同時に、それぞれの分野で活躍している人たちが白陶会にくれば、
すべての垣根が振り払われて、若かった当時の私達に戻ってしまう。

仲間っていいなあ・・・・・40年余りそれぞれの道を歩んできたけれど、
こうして集うと昔のままの姿に戻れる事は素晴らしい。
一年ぶりに会った会員達との話しは尽きない。

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      青磁水指


  窯変鉄耀水指=天目

今回わたしが出品した作品、掛け花入れと蓋物の水指。
壁に飾るのは特に制約を設けていなくて、何でも飾ってもいいことにしている。
23日・火曜日午後4時までの展覧会です。 どうぞご覧下さいますよう。

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   漆

会期中は、会員が順番に会場につめており、
おこし下さるお客様に作品説明させていただいております。
私の当番は23日、最終日。

天候が心配でしたが、今のところ荒れてもいなく、
このまま最終日まで好天が続けばと願っております。
会場の様子が気になるけれど、当番が対応してくれているので安心。

午後、いつものように日課の歩きの運動に出かけた。
コースを変えてみたら、ハッとするくらいに美しい紅葉が目に飛び込んできた。
紅葉らしき風情を楽しむことがなかった今年の秋から晩秋。
散歩途中、彩り華やかな漆の紅葉が心をなごませてくれた一日だった。


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壷 ・ 制作

2010年11月15日 | 日記

やっとその気になり、先日から頭の中であたためてきたデザインを描き、
ロクロの前に貼り付けて制作開始。

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   壷 ・ 制作

図案通りに寸法もきっちりと計り、思い通りの壷が完成。
この形の壷には、数種の異なった線文を施す予定であり、
3個同じ形のものを作り上げた。

壷に施す釉薬は「 白磁 」。
心持ち青味がかった白磁釉薬を施し、より品良く白く焼きあがることを期待したい。

ロクロに向かうのは久しぶりのこと、
粘土を上のほうへ引き上げることが出来るかな、と不安だったが、
長年の経験か、すんなりと粘土が上に上がってくれ、壷の形も思い通りになった。

今はある程度、思い通りの形をロクロで作ることが出来るが、
若かった頃、私にはロクロを教えてくれる師匠が居なくて、壷を作るのは大変だった。
窯元が外注で壷を作ってもらっている人のところに行っては、教えをお願いした。

けれど職人さんは決して私の前ではロクロに向かってくれなかった。
私がお邪魔しているあいだ、ただ世間話しをするだけだった。
窯元から私が行くのでと伝えて下さっていたが、一度もロクロを回すのを見た事がなかった。
ただ作りかけの壷が乾燥しないよう、ゆっくりと回っていて、その指跡ばかりを見ていた。
いまロクロを回しながら記憶が若い頃へと飛んでいって、その時の様子が浮かんできた。

その時の様子などについては、ホームページの、「 ごあいさつ 」に書いてありますので、
ぜひお読みください。

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   青磁掛け花入れ

さて、先日の散歩で見つけた紺色の美しい花、とうとう花の名前は分からずじまい。
けれど、初冬の前に咲く紺色の花はとても珍しい。

自然の摂理は不思議なもので、春先には黄色の花が咲き、
夏を迎える頃には涼しげな紫や青、紺色の花が咲き、
秋には寒い季節を迎えるため、暖色の赤みを帯びた花が咲く、
なのに、いまなぜ紺色の花が堤防で群生しているのか?

結局分からずじまいで、数本採取し掛け花入れに生けてみました。
青磁掛け花入れと調和して、殺風景だった壁が何となく華やいで。

私は作り手だから、作った作品には何の制約もなく、好きな使い方をして頂きたいと、
常々願い、お客様にお話しさせていただくときにも、そのようにお話ししているのです。
青磁作品は、どんな花でも植物でも違和感なく調和する、不思議な力があるのです。

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   大モミジ ・ マンゲツ

今日の小松は冷たい雨と北風。
これからの季節、晴れの日は何日あるのだろう。
一日中が晴れ、という日は、ほんの数えるくらいしかない。

風がやんだ一瞬、窓辺の大モミジ、「 マンゲツ 」が美しすぎるほどに紅葉していた。
昨年は近くの憩いの森に出かけ、思いもかけずに美しい紅葉をめでることができたが、
今年は熊の出没で出かけていない。 せめて我が家の庭木で晩秋の風情を楽しもう。


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作業開始

2010年11月10日 | 日記

仙台・藤崎個展の整理も終了し、本格的に作業に取り掛かることにした。
まずは手始めに粘土をこねることから。

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   粘土投入口

私が使っている土練機、すべてがステンレス製とはいえ、どこからともなく錆びが出てくる。
8月以前より個展作品の仕上げにかかっていたので、土練機は動かしていなかった。
うまく作動してくれるかと心配したが、それでも何とか動いた。
が、真空になるべきはずが気圧を確かめると少し低い。

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   土練機

あっちこっちを点検し、油を差したり調整したりしていたら、100%ではないが真空になった。
長いあいだ作動しなかったため、土練機もヒステリーを起こしたのだろう。
出来るならば一ヶ月に2回は作動したいと常々思っていたが、実行できず。
これからは土練機を大切に、時間があれば作動させなくてはと反省。

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   ブレンド土

私こだわりの粘土を調合し、また土練機の状態を良くする為、2時間あまり作動し続けた。
ブレンド土も長い間そのままだったので、緑色のコケまで生えてきていた。
それはそれで良く寝かした粘土、と言って、ロクロで作るには最適の粘土である。
ただ、粘土に錆が混ざったら、どれほど良い粘土であろうが、
焼きあがった段階で失敗となる。 そうならないよう更に調整が必要になってくる。

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   ウマノスズクサ

ひとしきり粘土をこね、ある程度めどがついたので歩きに出かけることにした。
これからの天気、北陸は大陸からの高気圧に押され、冬将軍がやってくる。
今年の季節は異常で、厳しすぎた夏から短い秋、そして今は冬にまっしぐら。
例年のように美しい紅葉を愛(め)でるまもなく、昨日今日と強風に加えてアラレ、雷。

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     何という名の花?


   花の直径は5センチほど

ひと時の晴れ間を見つけて、梯(かけはし)川の上流に向かって歩いた。
いつも歩く下流の堤防は、補強工事が行われていて、今年いっぱいは歩けない。
実家の畑の少し上流、前々から気になっていた、たて看板=ウマノスズクサ。

看板の横に群生して咲き出している美しい花、
この紺色の花かと思っていたが、家に戻って調べたらまったく違っていた。
図鑑を調べても分からないし、ネットで調べてもハッキリしない。
こんなときは花に詳しい人にと思ってネットに出してみました。
名前がお分かりでしたら、どうぞお教えください。

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        小花


  花の直径は2センチほど

ちょっとした垣根の下にも生えているこの小花、
堤防のあちらこちらで群生している。 いつも見かける花だが名前は分からない。
この二種の花の名前がどうしても分からない。

お分かりでしたら、どうぞお教えください。
名前がハッキリしないと、気になって熟睡できなくなってしまうのです。
宜しくお願いいたします。

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   アカマンマ=タデ

ホームページを立ち上げて、初めて載せた写真がアカマンマ=タデ。
今回歩いた上流にもたくさん咲いていて、何となく懐かしくなって写真に撮ってみました。

4年前はネガフィルムの一眼レフで写真を撮っていましたが、今はコンパクトデジタルカメラで。
フィルムからメモリーカードに移行して、一眼レフカメラのレンズは処分してしまい、
ボディーだけが大切に保管してあります。 しかしこの先、いつ出番があるだろうか・・・。


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