創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

初冬の晴れ間に

2013年11月30日 | 日記

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   小松菜


朝、昼、夜と、毎日雨が降り、雷も鳴り響いて畑にもいけず、
収穫しなければならない野菜たちがどうなっているか、いてもたっても居られなかった。
アラレが降る前の野菜、順調に育っていて安心だったが、畑に出かけガックリ。

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   痛んだ小松菜


健康に良いからと、あえて緑の濃い小松菜を植えた今年、
正直あまり好きではなかったが、栄養素が多く含まれていて植えた。
ハウス栽培ではないので、雨やアラレが降れば、もろに影響を受けてしまう。

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   ホウレンソウ


100坪以上もある広い畑、
野菜つくりを生きがいにしている母、
毎年植える場所を変え、様々な野菜を植えてくれている。
冬の嵐が来る前のホウレンソウ、青々として順調に育っていた。

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   痛んだホウレンソウ


そのホウレンソウ、雨アラレに打たれて痛々しい姿に。

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   レタス


これから葉が成長し、丸く大きくなるはずだったレタス、
収穫を楽しみにしていた。

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   痛んだレタス


連日の悪天候で、このざま。

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   白菜


当然ながら葉物で名高い白菜、大粒のアラレに降られて葉がぼろぼろに。
同じく、まっすぐに伸びていたネギ、緑の部分がずたずたに穴があいた。
丹精こめて作ってあった野菜たち、やはり自然には逆らえないのか。

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   水菜


あれほど強烈な雨アラレだったが、水菜だけはシッカリと育っている。
かといって、水菜はそれほども食べることは出来ない。調理方法も限られている。

こんにちまで、仙台で個展をしたのは晩秋の頃。
その頃の仙台は木枯らしが吹いてはいるものの、天気は大変良かった。
水菜を生で食べたのは、仙台でサラダとして提供されたのが初めてのこと。
それ以来母が作ってくれているが、食べごろは北陸では天気が悪い時季、
水菜も筋が固く、とても美味しいとはいえない。 でも鍋料理には使える。

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   ブロッコリー


例年だったら大きく育っているブロッコリー、
何故だか今年は小さい。 どうしてか?

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   ミカン


消毒を好まない私、母も苦心しながら無農薬で野菜を育ててくれている。
お陰で安心して野菜を食べることが出来るし、当然ながら生でも問題はない。

けれどミカンだけは簡単に育たない。
昨年暮れ、思い切ってミカン樹に消毒を行わなかった。
雪が消える春先、ミカン樹も順調だと思っていた。

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   ミカン


まだ順調な頃、花も沢山咲き、その様子を日記にも載せた。
ところがどっこい、いつのまにやらスス病が発生。
そのあとからスス病が広がった。

母、「 他の畑では消毒をまいていたのに、お前が消毒しなかったから、」。
いまさらぶつくさ言われてもどうしようもなく、ミカンの中身は大丈夫なので、
収穫したミカンを、天気が良い日に母がタワシで洗っている。

強烈な消毒剤と、スス病、いったい体にとってどちらが悪いのだろうか?

畑仕事をしていて、いつも思うこと、
TPP問題が話題に出ているが、もし食品などが自由化されたら、
輸出する国は、限りなく限度に近い、99、999999%の消毒を使うであろう。

日本でも同じことが言えるが、数ヶ月前、何気にテレビを見ていたら、
高原野菜で有名な農地で作られているレタス、大量に農薬散布していた。
あんなに大量に消毒して大丈夫か?

実際作ってみないとわからないが、無農薬で野菜を作ることは大変。
姿形は悪くとも味は全く同じ、ただ農薬が掛かっているか、いないか。

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   タデ


丹精こめた野菜たち、例年より早く襲来した冬将軍に痛めつけられたが、
これからの本格的な冬を乗り切って欲しいと願う。

久しぶりのお日様の光を受け、タデが初冬の風情をかもし出していた。
私たちの地域では、タデのことを、「 あかまんま 」と呼んでいる。
あなたの地域では、どのように呼ばれていますか?

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シャンソン ・ コンサート

2013年11月25日 | 日記

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   音音(ねね)の仲間たち


今年二度目の、音音の仲間たちによるシャンソンコンサート。
パーク獅子吼ふれあい館で行われた。

11時からのリハーサルに間に合うよう、金沢在住のS氏を迎えに。
金沢から鶴来町の獅子吼高原まで、約30分のドライブ。
あさ家を出る時は晴れていたが、途中の手取川あたりからポツポツと小雨が降り出した。

金沢に近づくにつれ、更に雨が激しく降り出した。
音音の指導者Nさんは「 晴れ女 」といっていたので、その内に晴れると楽観。
S氏を乗せて、山あいの鶴来街道へと車を進めた。

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   獅子吼高原


11時、会場の獅子吼ふれあい館に到着した頃、雨が上がった。
いつもは早めに出かけ、ピアノを設置したり、音響を整えたりしていたが、
今回はあえて何もしなかった。

このふれあい館、丁度臼(うす)の形をしており、音が下から上へと届く設計になっている。
ギリシアの、パルテノン神殿脇にある、円形劇場をごく小さくした建物。

いつも私が設定する時、ピアノがとてもキレイに会場を包み込んでくれるので、
ピアノの音をマイクで増幅しないのだが、今回設定された方はマイクを付けてあった。
案の定、肝心のシャンソンを歌われる方々の歌声とピアノの音がケンカして、
せっかくシャンソンもちょっと残念だったかな、と思った。

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   ふれあい館


     入り口


リハーサルが終わった昼前から太陽も顔を出し、
紅葉をめでに高原に来られた方々や、シャンソンの聴衆者でふれあい館の昼は満杯に。

午後1時、シャンソンコンサートが始まった。
出演者の方々が、日ごろ練習されてきたシャンソン、カンツォーネなど、
指導者のN女史の伴奏で心こめ、歌い上げられた。
ちなみにS氏は、「 カミニート 」を歌った。

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   秋空に


午後1時から始まったシャンソンコンサート、2時間余りで幕を閉じた。
ふれあい館の外に出ると、太陽がまだ高く、まばゆいほどだった。

ふれあい館のまん前が獅子吼高原に上るゴンドラの乗り場。
多くの方々が標高600メートルの高原へと上っていかれた。
上昇気流もほどよく、ハンググライダーもトンボのよう。

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   玄関


再びS氏を金沢の自宅まで送って行き、帰宅したのは5時前。
土曜の夜はカトリック金沢教会でミサ曲の練習をし、
日曜はガラッと雰囲気を変えてシャンソンコンサート。

やはり秋は音楽が似合う季節、そう思う。
いま玄関では鉢植えの可愛い花が咲いている。
玄関を開けると、ご苦労様でした、と言ってくれているように感じている。


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大失敗

2013年11月20日 | 日記

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   朝日を受けて


寒さが増し、加えて北陸特有のアラレ混じりの雨、そして一日中鳴り渡る雷。
これまでめったに出たことの無い、「 竜巻警報 」まで発令されている石川県全域。
インターネットを使わないときは、関連する電源やスイッチ類をすべて抜いている。

昨日まで、雨時々曇りで、時折太陽が顔を見せてくれていたが、
今日は、と言うより昨晩から冷たい雨に強風、そして雷。
いよいよ冬がやってきた。

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   木陰から


猛暑の夏から一気に秋が来て、紅葉をめでることなく冬到来。
どこか近くの山でも出かけてみたいと思っていたが、その機会も無くしてしまった。

それではと、我が家の庭に植わっている木々を観察。
やはり短か過ぎた秋のためか、葉の色つきがとても悪い。
いつもは真っ赤になる、小さい葉のモミジ、色付かないまま、落葉してしまった。

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   大モミジ ・ マンゲツ


いつも日記の話題に上る、窓辺の大モミジ、「 マンゲツ 」、
このモミジだけが秋らしい風情をかもし出して、秋を楽しませてくれている。
朝日を受け、逆光ながら美しい姿を見せてくれている。

でも良く観察すれば、真っ赤になるはずのマンゲツの葉、ところどころシミが。
夏の猛暑で葉の表面を傷めたのか、決して美しいとはいえない紅葉となった。

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   昼近く


貴重な晴れの日の昼近く、空気が澄んでいるのか、
強いお日様に照らされ、モミジの葉が更に赤く鮮やかに。
あまり葉に近づかず、少し離れたところから眺めるモミジは美しい。

けれど庭を吹き抜ける北風に背中を押されるように、
ひとひら、ふたひらと、毎日散っていく大モミジ、マンゲツ。
モミジの状態を観察していても、異常気象の不安を覚える。

庭には落ち葉が散り積もり、
強風で枝まで折れ落ちて見苦しくなってしまった。
いくらなんでも、このままにしておく訳にいかず、
道具を持ち出して庭掃除を始めた。

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   失敗


手袋をし鎌をシッカリと握り、ノコギリもその都度使って片付けを行った。
雨に濡れた庭、太陽が照っていたが木陰の中までは陽が差し込んでくれず。

慎重に、完全装備で片づけを行ったつもりだった。
が、うかつにもコケで長靴が滑ってしまい、鎌の歯が指の上を通過。
イタ、っと思ったがすでに遅く、手袋は流れ出た血で真っ赤に。

大事ないようにと、そっと手袋をはずしてビックリ、
ひとさし指の先をギザギザの歯が複雑に切り裂き、
中指の先、爪と身を三分の一切り落としてしまった。

水仕事を続けている今、指先を傷つけてしまってはどうにもならない。
小さい棘(とげ)が刺さっても痛い指先、ミスとはいえ、こんなにも傷めてしまっては。
ズキズキと脈打つように痛みが増し、中々痛みが去らない。

抗生剤を塗り、水溶性絆創膏で傷口を保護しているが、まだ癒えない。
指だけは大切に、ぜったいに傷つけないように注意していたが、
今回は大きな失敗をしてしまった。 早く治ることを待つのみ。


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釉薬作りの合間に

2013年11月15日 | 日記

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   インフルエンザ


     予防接種


つい先日まで暑い日が続いていたが、10月後半から急激に温度が下がり、
暑過ぎたり、はたまた吐く息が白くなるほど寒くなったり。
なんだかハッキリしない天候になってきた。

今年の夏は猛烈な暑さで、当分の間はカゼも引くことは無いだろうと思っていた。
でも、私の周りでは次第に風邪引きさんたちが増えてきた。
風邪を引くと治るまでに長引く私の症状、加えて熱も出る。

9月に届いていた、今年度のインフルエンザ予防接種の案内、
12月に入ったら予防接種を受けようと思っていたが、
昨日、急遽インフルエンザ予防接種を受けてきた。

小松市健康保険の助成もあるのか、費用は2、600円。
昨年は10月23日に予防接種を受けていた。費用は同じく2、600円。
昨年は11月末に仙台で個展があったため、早めに接種していた。

免疫の抗体が出来るまで2週間、
毎年予防接種を受けているので、5ヶ月間はインフルエンザにかからない。
予防接種さえ受けていれば、普通の風邪を引いても大事に至らなくてすむ。

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   アイコ


釉薬作りを優先して仕事を続けているが、釉薬のアクを取り除かなくてはならない。
釉薬もすぐに沈殿してくれるわけではないので、その間に前庭の畑を整理した。

つい先日まで赤い実をつけていたアイコ、
今年も見事なくらいに豊作になった。

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   アイコの棚


まだ未熟な実も付けていたアイコ、でもお日様の光も弱くなって、
最盛期みたいに甘くならなくなった。 色つきだけは真っ赤だが、味はいまいち。

釉薬が沈殿する間、沢山の実がなっていたが、思い切って棚を整理した。
アイコは7本植えてあり、ビックリするくらい本当に沢山収穫できた。
黄色いミニトマトも植えてみたが、思ったほど甘くなかった。

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   トマトピューレ


毎年の事ながら、友人におすそ分けし食べてもらったが、
毎日沢山収穫でき、その都度アイコをミキサーにかけてジュースを作り、
トマトピューレを作っていた。 煮詰めて三分の一になったら出来上がり。

農薬を全く使わず、自然に育て上げたフルーツトマトアイコ、
我が家の畑と相性が良いのか、毎年豊作になってくれる。

冬に向かい、我が家ではトマトを作れなくなったが、
冷凍庫にはアイコのトマトピューレがびっしりと詰まっている。
棚を整理すると同時に、最後のアイコも食べてしまった。

習慣とは面白いもので、食卓にトマトが無いとなんとなく物足りなく、
夏以来、久しぶりにトマトを買ってきて調理した。
「 不味い!」、アイコとは全く味も風味も違う。

温室で育った、まだ完熟していないトマトを出荷し、
店頭に並ぶ頃に赤く色づいたトマト、不味くても仕方ないのだろう。
来年の夏まで我慢せねば、と酸っぱくて不味いトマトを食べた。

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   山茶花 (さざんか)


前庭の畑の横には、大きく成長した山茶花。
花の時季が来ると、それはそれは見事に沢山の花を咲かせてくれる。
まだ山茶花の時季には早く、つぼみが沢山付いている。

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   侘び助


ついこの前まで蕾だった「 侘び助 」、いつの間にか沢山の花を咲かせている。
去年は数えるほどしか咲かなかったのに、今年の詫び助は沢山の花をつけている。
すでに花が落ちたものもあれば、これから咲くであろう蕾も沢山付いている。
寒い時期に咲く花、しばらく庭には花が無かったが、
詫び助も美しく咲いてくれて嬉しい。

そして、その近くには「 笹リンドウ 」がいまだに咲いている。
今年の夏、異常気象だったが、庭の花たちにとっては好条件だったのだろうか?
いずれにしても花が咲いている庭を愛でる事が出来るのは幸せだ。


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名水百選

2013年11月10日 | 日記

順調に進んでいた釉薬作り、ここに来て予定が狂ってしまった。
基礎釉薬の原料が足らなくなり、各地の原料店に問い合わせを行った。
若い時に収入の殆どを仕事につぎ込んだ私、その時に買った原料が底を付いたのです。

時代も数十年経過し、以前買った物と同じ品があるとは思わなかったが、
わずかな期待をいだき、それぞれの原料店に問い合わせをした。

ある原料店で同じ原料の在庫がある、とのこと。
あと何年仕事を続けられるか分からないが、少し多めに注文した。
これで当分の間、釉薬原料の心配はなくなった。

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   観音山


原料が届くまでどうしたものか、と空を眺めた。
晩秋の貴重な晴れ、我が家から東の方向にある観音山に出かけたきた。

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   平成の名水


釉薬作りでも、まだ水の冷たさを感じない今、
観音山から湧き出てくる澄んだ水も、程よい冷たさで気持ちよかった。

名水百選の、観音山の湧き水汲み場、
平日にもかかわらず、狭い駐車場には車が一杯。
殆どの人が18リットルのポリタンクをいくつも持参していた。
順番待ちで、次から次と来る方々は自分の番が来るのをジッと待っていられた。

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   手水鉢


私は水を汲みに来たわけではないので、
湧き水を味わったり、近くを散策したり。

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   手水鉢から


晩秋から初冬へと移ろうとしている今、
山野草らしきものは何も見つからなかった。

一抱えもある、杉の大木が林立している観音山の森、
空気も澄み、湧き水同様とてもすがすがしい気分になった。

手水鉢からあふれ出た湧き水、
横を流れる別の湧き水の流れと合流し、水量も増え。

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   せせらぎ


我が家から車で5分余りの観音山の麓(ふもと)、
いつの季節に来ても湧き水が枯れたことはない。
しばし近辺を散策した。

8月に兵庫、尼崎の姪親子を連れて来たときと同じ風景、
皆さん順番を守り、沢山の湧き水を車に積んでいた。

もう一度、今年中に来ることが出来るかな、
そう思い、少し甘みのある湧き水を口に含んだ。


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