創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

粘土調整

2017年01月30日 | 日記

やっと晴れになり、白山も美しく望めた日、
気温も高めだったので粘土調整を行った。

どうにかならんかい、この土練機(どれんき)。

不景気で製造会社が倒産してしまい、
小松の九谷焼産地の専門工務店が修理を間違えるし、
何ともはや、愚痴の一つや二つも言いたくなってきたこの頃。

水分が飛ばないように調合してあった青磁用粘土、
きっちりと縛ってあったのに、硬くなっていた。

ステンレスの針金でどうにか切り分け、
古くなったタオルなどで覆い、十分に水分を加え、
再度新しい袋に入れ替えて寝かす作業を行った。

土練機(どれんき)さえ正常に働いてくれれば、
このような二重三重の手間をかけなくてもよいのに。
ため息ついてもどうしようもないので作業を行った。

この土練機、信楽、常滑、備前焼きなら問題なく使える。
総ステンレス製のとても高価な土練り機、
でも私が作っているのは青磁作品。
鉄粉が出ては話にならない。

友人も心配してくれ、
何とか二人で分解して調整しようと言ってくれている。
どうにかして使えるようになればと願う。

今は冬の真ん中、分解など、とてもできない。
気候が良くなったら、友の助けを借りて調べようと思う。

 


 

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2017年01月25日 | 日記

この冬、どういうわけか、雪が少なかった。
北陸地方は90センチの積雪と予報されていたが、
全くと言っていいほど雪は降らなかった。

昨日の天気予報。
強烈な寒波も峠を越し、石川県は曇りから雨になるだろうと。
今朝起きてビックリ! 30センチの積雪。

30センチくらいは毎年の事で、どうってことないが、
早朝にブルドーザーが除雪し、その雪が敷地の入口に残されて。
この積み重なった雪が固まって、雪除けが大変。

もう雪は降らないだろうと安心し、
車も敷地入口には置かず、いつもの所に止めていた。
まさか、こんなにも積もるとは思っていなかった。

今日は金沢に行く日、
ま、30センチくらいの雪だから、
敷地入口さえ雪除けすれば、馬力で道路にでられる。

マンホールが近くにあったので見てみたら、
安宅の関、勧進帳の模様があった。
普段、気にもしていなかった。
今度から注意して見てみよう。

北陸の冬の天候は目まぐるしく変化する。
雪除けしている最中はボタン雪が降っていたが、
終わりころ、雲が切れて太陽が顔を出してくれた。

準備万端、昼前から金沢に出かけてきた。
明日は雨になるという、昨晩もそう言っていたが雪になった。
さて、明日の朝はどんな天候だろうか。

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青磁釉薬・完成

2017年01月20日 | 日記

長く回していたポットミル。
中に入っていた錆も微粒子になったことだしと、
再度の調整を行った。

ポットミルの中には特別の硬い石を入れてあり、
これらが錆と共にグルグル回って微粒子にしてくれた。

錆をポリバケツに写したら、誠に美しい朱色。

先日より調整してきた、基礎となる釉薬、
この釉薬に錆を混入すれば青磁釉薬となる。

この赤い錆、炎の力で青く発色するから不思議。

 

 

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青磁釉薬・製造

2017年01月15日 | 日記

正月早々から始めた青磁釉薬No・C144
このまま使い切っていけば足らなくなると思い、
原料すべてを割り出し、総量30キロ作っている。

若い時、焼き物を教えて下さる先生が居なく、
唯一頼りにしていた教本が、「焼き物の釉薬」。
著名な方々が計算方法や焼き方など、詳しく説明していて、
それを頼りに青磁や様々な釉薬の試験を繰り返した。

ところが、同じように調合しても全く色が出なかったり、
青くなるはずの青磁が、汚い灰色になったり。
訳が分からず、毎晩乳鉢を摺っていた。

まず10種を計算して微粒子になるまで摺り続けた。
焼きあがった結果の中から、良いものを一つ選んで、
その調合を更に展開して、また10種を計算。
10ー10ー10、と延々と試験を繰り返した。

気の遠くなるほど試験を繰り返して、
はっと気づいた。これは無駄な試験の繰り返しと。

本に書いてあることは、全部信用していたわけではないが、
肝心の、青く発色させる錆、これが曲者(くせもの)と気付いた。

でも、どうしたら錆を作ることができるのか、
原料会社の錆は使えないと分かったし、といろいろ考えた。
錆を作るのも先生が居ない。苦手な化学の本を読み漁った。

そして出来たのが、この錆。

これを主にして、再び調合を開始。
これも、10ー10-10......と繰り返し試験を行った。
ついに、それらしき青磁色が焼けた。
コツを掴むとあとは速い。

水色だけど、求める水色の青磁、
冷たくなく、あたたかい、やわらかい青磁が出来上がった。

正月から、その青磁釉薬を作り続けている。
作業場が狭いので、その間は粘土は触れない。
そのかわり、つい先日まで庭の手入れを行っていた。

錆が、微粒子になるまで、あとしばらく。
30キロ余りの基礎原料、先にきれいに調整し、
錆を加える。あとしばらく、もうしばらくで出来上がる。

 

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東尋坊

2017年01月10日 | 日記

何年ぶりだろうか、
まずまずの天気の良い日、東尋坊に出かけてきた。
3年前の今頃、沖縄からの友人と出かけて以来のこと。

同じようなコースをたどって東尋坊へと向かった。
途中に雄島、正月飾りもそのままに、赤い欄干が美しかった。

平日の夕方、天気は悪くなかったけれど、
観光客は少なかった。

海からの風は強くはなかったけれど、
さすがに冬の海を渡ってくる北風、2度。

夕日が沈む時間まで岬にたたずんでいた。
数人の観光客も同じように夕日が沈むのを待っていた。
天使の階段と言われる光が差し、これを合図に岬を離れた。

すっかり体が冷えてしまい、
数軒しか開いていない店に飛び込んだ。
あったかいぜんざいを注文し、ホッと一息。
めったに食べないぜんざい、こんなにもおいしかったっけ?

三国港の突端にある、ゆあぽーと、
ゆったりとお湯につかり、夕日が沈むのを眺めてきた。
たまには、気の向いた時には出かけるのもいいだろう、
帰りは海辺ではなく、国道を通って午後9時前に家に到着。

出来ればもう一度、水仙の咲く越前海岸に出かけたい。

 

 

 

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