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房総半島から東京湾を望む |
久し振りの上京。
千葉三越で御世話になっているお客様が催される音楽会にお招きいただき、千葉へ。
その晩はオークラ千葉ホテル・エリーゼルームにて、お心あふれるおもてなしを頂き、
美味しいお料理と素晴らしいミュージシャン達の演奏に酔いしれてしまいました。
ラテン・ホルクローレ、 ジャズ・トリオ、 フラメンコギター、 イタリアン・カンツォーネ
それぞれのミュージシャンのお話しと演奏。
メインテーブルに席をご用意いただき、ほんの目の前で繰り広げられるミュージシャン達の
超絶なまでのテクニックと息遣いまでが聴こえて来て、数時間がアッというまに過ぎてしまいました。
ご夫妻のお優しいお心とおもてなしに感激するとともに、
今日までのご準備にどれほどのお気遣いとお心遣いをなされたかと、頭が下がりました。
来年は80歳をお迎えになられ、再びの宴をご予定とのお話し。
ぜひにとのお声をいただき、幸せな気分で都内のホテルに戻りました。
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六本木ヒルズビル |
千葉三越のマネージャーから、せっかく上京されたのだから日展を、との事で翌日は六本木へ。
地下鉄日比谷線を降りてすぐに見えてきたのが六本木ヒルズ。
なるほどこれが有名なビル、ああ、そう。 特になんの感慨も沸かなかった、なぜか。
ホテルのコンシェルジュに詳しく教えてもらった地図を手に国立新美術館に向かった、
そのはずだったのに、ややこしい交差点を一つ間違えて全く反対方向へ。
何だかおかしい・・・たまたま配達の人がいて道順を聞いたら、今来た道を戻ってこうしてああして、と。
冷たいビル風に飛ばされそうになりながら、今度は坂道を登ってくたくたになってようやく到着。
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大量のガラスで囲まれた国立新美術館 |
テレビなどでよく見た建物が目の前に。 とっさに思ったこと、地震が起きたらこの大量のガラスは?
正直馴染めない、そう思ってしまった。
そこにたどり着くまでに案内標識も少なく、都内に住んでいる方々もきっと迷ってしまうだろう、と
自分がかってに迷ってしまったことを棚に上げて、人様もそうだろうと決め付けてしまった。
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美術舘内部の大空間 向こうに見える逆三角形のコンクリートの上がレストラン ではそのコンクリートの塊の中はどうなっている? |
思ったよりも人出は少なく、すぐに中に入ることが出来、またまたビックリ。 物すごく贅沢な空間。
とりあえず工芸をと展示室に入った。 それにしても暖房の温度設定が高すぎる。
ここに来るまでに一汗かき、中に入って更に汗をかき、そしてあまりにもたくさんの陳列作品。
いい加減疲れてしまい、係りの人を捕まえて知り合いの作品の陳列場所を教えてもらい、
それを確かめて、そう、鑑賞するにはあまりにも窮屈な陳列に頭が痛くなり、そそくさと退散。
・・・・・ああ、それにしても多すぎる、乱雑、が実感。・・・・・
一つ一つは作家が心込めて創り上げたものだろうが、こんなにも乱雑に陳列してあると
作家の思い、それが生きてこない、伝わらない、そう思ってしまった。
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エントランス方向からの美術舘 |
もと来た道を再びの冷たいビル風に吹かれ、早々に空港に。
小松発までの2時間半あまり、静かなラウンジであたたかい飲み物を頂きながらゆっくりと休み、
東京湾に沈みゆく夕日が空を茜色に染め始めた頃、飛行機は定刻に出発。
そしてカゼをひいてしまった・・・。