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刈り取りを待つ 大麦 |
天気が目まぐるしくクルクルと変化し、太平洋側では大雨、加えて低い気温。
北陸はそれ程寒くもなく、降雨量もさほどでもなく。
きのう午後ハンドルを握っていて、ガラス窓からの太陽光線がチリチリと痛く感じてしまった。
ここしばらく天気は良かったけれど、お日様の光が痛いと思ったのは本当にひさしぶり。
ここは加賀の米どころ、コシヒカリの産地。
しかし政府の減反政策で田の何割かは米を作ることが許されず、麦を作っている。
今の季節、麦も黄金色に輝き、近くの田では刈り取りが始まった。
さてこの麦、大麦と聞いているものの実際そうなのか、収穫後は何に使われるかと疑問に思った。
確か家畜の飼料に回される、と聞いていたが、こうして公に日記に書く以上、
いい加減なことは書けないと思って、近くの JA農協支部 に電話を入れた。
・・・いま刈り取っている大麦について聞きたいのですが、何に使われるか教えて下さい・・・
「えっ、使われ方ですか?アレ何だったかなあ」
・・・確か家畜のエサ用として植えられていたのではなかったですか?・・・
「多分そうだと思いますが、ブログに書かれるのなら間違ったら大変ですので、
JA本部米穀対策課が詳しく把握していますので、そちらに電話して詳しいことを聞いて下さい」
・・・もしもし、いま刈り取っている大麦の使われ方についてお聞きしたいのですが・・・
「えっ、使われ方ですか、主食用の麦飯や麦とろ用に使われると思います」
・・・いえ、思いますではなくて、実際何に使われるか知りたいのです、家畜用には?・・・
「ん~多分そっちの方にも使われるんだと思います」
・・・多分?ですか、分かりました・・・
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・窯変鉄釉線紋鉢 径 36、5cm 高 5、0cm |
別に意地悪をしてこのような質問をしたわけではないのです。
JA支部の人の言って下さったように、
「ブログに書かれるのなら沢山の方々が読まれますのでいい加減なことは言えませんので、
本部の米穀対策課に聞いて下さい」、と言われたからそうしたまでのこと。
けれど返ってきた答えは 「 多分そうだと 」
多分、で減反政策を農家に押し付けているんだなあ、と分かってしまった。
地球温暖化で、すべてのものが変調をきたし、穀物相場もウナギのぼり。
ウドンなどの麺類の価格はハネ上がるは、パンなどの日常食品もドンドンと価格上昇。
米余りだから減反を、大麦を植えろと政策を押し付けてきている政府、その収穫した大麦が
何に使われるか一番知っているはずの JA米穀対策課の返答が 「 多分そうだと 」
田から数本とってきて、このように鉢に入れてみたものの、
私達の食べるものは今後どうなるのだろう、麦飯や麦とろ用に? そして多分家畜用に?
何だか不安になってきて、大麦の穂先がチクチクと頭に刺さるような気分になってしまいました。