創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

春よ来い、はやく来い!

2012年02月25日 | 日記

厳しかった冬も峠を越したのか、天気図も季節風が流れ込む配置となってきた。

三寒四温の言葉通り、雪は降っても積もることは無くなった。
日課となっている歩きの運動、今日午後も出かけてきた。
堤防の雪は先日からの雨で姿を消し、土手に2~30センチの雪が残っているだけとなった。

けれど北風は強く、川面から吹き上がる風は土手の雪の上を通過し、
体感温度は数度低くなっていた。 が、汗ばむくらいの速度で歩いていると次第にポカポカし、
着ている合羽が邪魔になるくらい熱くなってきた。

今日は曇り空だったが、昨日はかなり強い雨が降っていて、
加えて北風も強かった。 途中で熱くなってきたがそのまま歩きを続けた。
いつものように、コンパクト・デジタルカメラを持参したが、雨で何も撮れなかった。
もちろん春の芽生えはまだまだ先のことで、被写体になるものは見つからなかった。

Photo

   スイトピーと、

   マーガレット


去年と同じく大雪に見舞われ、見渡す限りの視界には花が見えない。
八重の野水仙も雪の重みに耐えかねてぺっしゃんこ。
自然の脅威には、なす術もなし。

庭を見渡しても山茶花が咲いているだけ。
それも雪と北風に吹きあおられて、心もち紅の色がくすんでいる。

待ち遠しい春、暖かい春、早く来てくれないかな。
せめて気持ちだけでも温かい春に切り替えようと、
午前中、花屋さんに出かけてきた。

春の花、何がいいだろうと物色していたが、やはりスイトピーが一番。
初めて気がついたのだが、薄い緑色のスイトピーまで売られていた。
春色なら、やっぱり薄いピンクか黄色、それとも赤いスイトピー。
「 赤いスイトピー 」の歌があるが、残念ながらまだ見たことが無い。
とにかく生けてみた。 マーガレットも数本加えて春らしく。

Photo_2

   青磁輪花壷



   径 ・ 22、7センチ

   高 ・ 19、8センチ


少し背の低い青磁壷を選んで生けてみました。
ちょっと濃い目のスイトピーを20本、マーガレットを3本。
何となく明るい感じになって、気分もよし。

Photo_2

   少し濃い目のスイトピー


歩きの運動が終わったのは午後4時、家に着くと同時に小雨が振り出してきた。
春雨と言うには冷たすぎる雨、けれど少しでも雪が溶けてくれるなら大歓迎の雨。
歩きの運動に出かける時は合羽を着ていけばいい。 とにかく雪の無い道は歩きやすい。

外の雨音を聞きながら、スイトピーとマーガレットを生けてみました。
つい先日まで大輪のカサブランカを数本生けてあったが、
真っ白だったので寒さを感じていた。

今日からしばらくは温かい色合いのスイトピーが心和ませてくれるだろう。
♪ 春よ来い はやく来い ♪


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金沢 ・ 冬景色  武家屋敷

2012年02月20日 | 日記

連日連夜の雪降り、30センチあまりの雪降りの朝、
早めに家を出、凍りつく加賀産業道路を北に向かった。

途中、数台の車が中央分離帯に乗り上げていたり、はたまた路肩でひっくり返っていたり。
早めに通勤に出た人であろうか、携帯電話片手にしきりに電話していたり、
交通機動隊が到着していて、事故状況の検分をしていたり。

事故を起こされた人には悪いが、私は無事に金沢に到着。
金沢中心部は融雪装置が多く設置されていて、運転に困ることは無い。
今回出かけた場所は観光地で有名な武家屋敷の長町。

個展、そして公私にわたってお手伝いしてくれているS氏の定期健診日。
「 来なくていい 」と言われたが、やはり気になり、主治医に聞くべく質問事項を用意し、
無事病院に到着。

「 来なくていい、と言ったのに、」と言いつつも、「 来てくれたのか 」とS氏。
様々な検査を受けなくてはならないS氏、それぞれの検査が数十分掛かるとのことで、
すべての検査が終わり、診察までのあいだ病院近くを探索した。

Photo_6

   長町あたり


今は真冬。 金沢の路地はとにかく狭くて車の運転は厳しい。
加えて冷え込んでいるから、車のわだちが凍り付いて、つるつるに。
狭い路地から出てくる車に注意しながら、私も観光客の一人に。

前回来た時、用水には水草が咲いていた記憶が。
春夏秋冬と風情がある、金沢の長町あたり、
こんなに早い時間なのに、チラホラと観光客の姿が。
さすがに冬、団体の姿は見えなかった。 でももう少しすると増えていたかも。

Photo_5

   鴨


この地域は金沢港から随分と離れたところ。
しかし何故だか用水には鴨が二羽、懸命に川藻をついばんでいた。
降りしきる雪、冷たい用水、水鳥の足の構造はどうなっているのかと疑問が。

水の中で懸命に足を動かしているということは、血管も神経も通っているはず、
なのに何故に氷つかないのか? 北国の鶴も同じことが言える。
凍りついた池や川、湖の中に足を入れている。 凍傷にならないのか?
などと思いながら、冷たいのに偉いねえ、と眺めていた。

Photo_4

   長町武家屋敷


雪の無い季節にもここに来て、同じ風景を撮り紹介したが、
雪が残っている武家屋敷跡の風景も何となく様になる景色である。
金沢を紹介してある観光本には、このあたりと東茶屋街がいつも登場する。

特にこの頃はドラマなどの撮影現場として、東茶屋街が多く登場している。
金澤画廊前の浅ノ川に架かっている、「 梅の橋 」を渡れば東茶屋街。
地元民として、そこばかりが強調されるのはどうかな?の疑問点も残り、複雑な気分に。

Photo_3

   土塀


検査時間を気にしつつ、近くを写真に収めていたら、
地元のボランティアのガイドさんが、観光客の方々に土塀の「 こも 」を説明していた。
見慣れない方々にとっては不思議な光景だったに違いない。

現在は殆ど「 こも 」を使うことは無いが、雪国や農家では必需品。
私の小さい頃、父が農閑期の仕事として「 ござ、こも 」を納屋で編んでいた。
冬野菜の保存に使ったり、庭木の保護に使ったりと、用途はたくさんあった。

1時間半あまりの検査の結果が出、S氏と診察室へ。 画像を見ながらいくつも質問した。
予測できるだけの質問を一覧にし、なんだかんだと20分あまり主治医に質問した。
嫌な表情を見せず、と言っても顔の大半はマスクに覆われていた主治医、
ニコニコと丁寧に説明してくださり、セカンドオピニオンもいいですよ、と。
その言葉を聞き、「 うん、この医師は信頼できる、」そう思った瞬間であった。

Photo_2

    金沢駅


   運転席から




気になっていた事柄の説明もきちんとしていただき、
次回の検査は必ず受診することと、無理の無い運動を続けることを確認し、
病院を後にした。

昼も近づき、折角だからと金沢駅前の都ホテルでビュッフェランチを。
折角検査を受けてきたのに、私も食べ物に気をつけなければならない体なのに、と
ぶつくさ文句を言いつつも、車はすでにホテルの駐車場の中に。

運よく、「 チーズフェア ・ ランチ 」と銘打ってあり、
大好きなチーズが食べられると思い、いさんで最上階のレストランへ。
沢山並べられてある料理、何をとるか一通りグルッと見て回ったがチーズが見えない。

見落としたかな、とチーフに、チーズの塊は提供してあるのかな、と聞けば、
「 料理の食材として使っていて、塊は提供していないのです、スミマセン 」と。
「 せめてパルメザンチーズか、ゴルゴンゾ-ラを少し出してもらえないかな 」と頼んだが、
「 それらのチーズの用意もしてないのです、スミマセン 」と。

そりゃそうだわな、ランチにチーズを出していては勘定が合わないわな、と妙に納得し、
まずは野菜サラダをたっぷり食べ、その後数種の料理を取り寄せて頂いた。
S氏も久しぶりのビュッフェランチに満足したようだ。

Photo

   食後のあとに


今日の医師との会話をもう一度再現し、
守るべきところは守り、無理の無い程度の運動は続けることを約束し、
食後のコーヒーで締めくくった。

そこで又疑問が・・・。
Please Present This card to Cashier.・・・。
この「 Present 」と言う単語、正しいのかな???
もし「 Take 」だったら、乱暴な表現になるのかな???

「 お連れ様は何歳で?・・・ではシニア代金で割引に 」。
では60歳の私はと聞けば、「 スミマセン、65歳以上なんですぅ 」と。
美味しいランチでした。 でもチーズが食べたかったなあ。


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男の料理 ・ ポトフ

2012年02月15日 | 日記

起床し、トラちゃんに朝ごはんを与え、いつものように新聞を取り入れてコーヒーの準備。
熱いコーヒーを飲みながら新聞を読んでいると、「 ピンポ~ン 」とチャイム。
朝早くに誰かな、と受話器を取ると、「 おはようございます、河端鉄工です」と。

部屋に入ってもらって話しを聞いた。
昨日私に送られてきた新しい見積もりと修理計画書、
「 それに沿って作業が出来ます、」とのこと。
「 ただ新しい部品を取り寄せなくてはならないので、別途費用が必要です 」。

うん? 友人が調べ上げた事柄について確認したら、修理間違いを認めたはずだが?
友人の知り合いの鉄工所でも確認してもらったら、新品を作ったと言う割には疑問と
言われたが、それについてはどのように説明してくれるのかな?と問えば、
「 確かにそうです、あの当時、修理に当たった工員が、いえ責任は自分にあります 」と。

「 ならば代金うんぬんを言う前に、今後の修理計画を考えるのが先では? 」と私。
友人に説明してもらったことを私なりに話し、すぐに友人に電話をかけ話してもらった。
鉄工所社長と友人の会話を聞いていると、専門用語が飛び交って何がなにやら分からず。
30分の会話が終わって、「 Nさんからの指示がありましたので、そのようにします、」と社長。

言い訳をすればするほどボロが出てきて、修理間違いが次々と新たに発覚。
社長に対し、あくまでも穏やかに、けれど内容は至極厳しく私の意見を述べた。

わずかな間違いなら分からないだろうと仕事を続けてきたかも知れないが、
今回のように次々とそれが発覚していくと、どのような結果になるか分かるはず、
これから先のあなたの鉄工所の未来がおのずと見えてくる、それを心配しているからこそ、
ご自身の言葉に責任を持って修理に当たって欲しい、そう話し、
初めて私の作品を数点、見てもらった。

彼が思い描いていた、青磁、白磁とは異なったようで、百聞は一見にしかず。
「 分かりました、もう一度計画を練ってみます、」と言って帰って行った。
朝から午前10時半頃までの会話。

これで何とか友人の考えてくれた修理内容と、私の思いを叶えてくれそうな気配に。

Photo_3

   ポトフ




   鶏肉

   カブ

   葉っぱすべて

   ジャガイモ

   ニンジン



結局午前中はこれで何も出来ず。
私の仕事は、チョッとの間に何かをする、ということは到底不可能。
実際に作品を作るにしても、頭の中でデザインを考えるにしても切り替えの時間を要する。

いずれにしても土練機の不具合や、確認作業や他の鉄工所でのアドバイスなど、
すべてに掛かりっきりで、とてもロクロに向かう気分ではなかった。
今日の話し合いで、鉄工所も善処してくれそうだし、何となく気持ちも楽になった。

読みかけの新聞を再び広げ、何杯めかのコーヒーを飲みつつ、
昼も近づいてきたことだし、と、調理を始めることにした。

久しぶりに、簡単料理のポトフをつくることにして材料の準備を。
すべて冷蔵庫の中にあるものを使って、さっさと準備完了。

カロリーを少なくする為に、鶏肉の脂をすべて取り除き、
塩コショウ、片栗粉を少量まぶしてソティーに。

いま流行(はやり)の、レンジで野菜が煮えるフニャフニャした鍋を使って野菜を8分くらいチン!
すべてがやわらかくなったところで、鍋に移し変えコンソメを入れてコトコトと煮詰めて完成。

野菜の旨味(うまみ)、鶏肉のやわらかさ、あっさりしたコンソメスープ・・・・・ よし、上出来!
ポトフは夜食べることにして、昼は温かいソバを作って昼食は終了。

Photo

   熟成古酒


午後も細々した用事などをし、雪が消えつつある堤防の歩きに出かけたり、
そうこうしている内に夕方、あっと言う間に時間が経過してしまった。

今日もいろいろあったなあ、と振り返りつつ、
何とかして土練機(どれんき)が正確に修理されることを願い、
大切に取って置いた、熟成古酒・焼酎を頂いた。

決してアルコールは強くないが、何故か味が分かるから不思議、
この熟成古酒、ほのかで芳醇な香りと程よい甘さが残る、とても良い焼酎。
残りわずかになってしまったが、今晩の焼酎の味は格別にウマイ!!!


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トラちゃんの朝

2012年02月10日 | 日記

Photo_4

   新雪


毎日毎夜、静かな時間が経過している。
空からは間断なく、飽きもせずに雪が降り続いている。

工房前、ドウダンツツジの小枝に新雪がふんわりと乗り、
まるで真綿のような雪。 気温も零度を下回っていて、
雪の結晶が一つ一つ見えるほどの冷え込み。

工房前には降り積もった雪がドッサリと残っていて、
家から車道に出るまでの間も、降り続く雪で地面が見えない。
もう何日も地面を見ていない。 いつになったら雪が溶けてくれるのかなあ。

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   トラ


いつもと全く変わらない生活、
朝起きるとトラちゃんが「 おはよう 」と声をかけてくれている。
勝手口のドアを開けると一目散に台所に入ってきた。

冷え込んだ今朝、ご飯を与えても食べようとせずに、足元にまとわり着いている。
「 寒いんか? 抱っこしてほしいんか?」と、台所の床に座り、
毛布を膝の上にかぶせると、トラが膝の中に入ってきた。

相変わらずトラは台所までしか入ってこない。
加えて勝手口のドアは開けておかなければならない。
温まった部屋の暖気が一気に外に流れてしまう。

甘えてくるトラが愛おしくて、10分ほど膝の中のトラをなでていた。
シロちゃんがいれば、いつも競争して膝の中に入って来ていたのに、
と、ふっとシロちゃんが居た頃を思い出してしまった。

Photo_2

   膝の上


「 トラちゃん、もうすっかり冷えてきたよ 」とトラちゃんを起こそうとすると、
「 え~、もっと抱っこして欲しいのに・・・、 」と、ちょっとすねた顔で見上げてくる。
「 寒くなってきたから朝ごはんを食べなさい 」とトラを膝から出した。

出すと同時にまた膝に上がってくるトラ。 何回か同じ動作を繰り返し、
私が立ち上がると、しぶしぶ勝手口へ出て行くトラ。

トラが朝ごはんを食べているあいだにコーヒーの準備を。
晩秋から寒さ対策で脂肪を貯め始めたトラ、丸々と太っている。
家ネコならば太る必要もないだろうに、家の中に入ってこないから仕方ないのか。

勝手口の中にあるトラちゃんの家、温かい敷物に加え、
夜にはペットボトルにお湯を入れ、断熱材でくるんで湯たんぽ代わりに入れてある。
冷え込みのきつい夜には湯たんぽも早く冷たくなって、今朝は20度くらいになっていた。
なるほど、だから甘えてきたのか。

Photo

   ドウダンツツジ


私の風邪はようやく治り、ふらつきも無くなり、いつもの体調に戻った。
平熱が低い私、37度を超えるとふらつき、38度を超えると何も出来なくなってしまう。
数年ぶりに高熱が続いた今回の風邪、気をつけていたのに迂闊(うかつ)だった。

私が治るのと入れ替わりに、土練機修理の世話をしてくれている友人が風邪をひいた。
私が高熱で床に伏している間にも、修理する部品の図面を描いてくれたり
知り合いの鉄工所に修理方法を聞きに行ってくれたり。

今回の土練機修理では、私に代わって色々と協力してくれている友人。
一日も早く、元の体調を取り戻して欲しいと願っている。


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カゼをひいた!

2012年02月05日 | 日記

ささやかながらも、わが身に備(そな)わっていた様々な思考の引き出し、
カゼの症状が重くなるにつれ、すべての引き出しが閉じてしまった。

数年ぶりに高熱が出て体がだるく、フラフラになってしまった。
こうなってしまうと何をするにも億劫になってしまい、どうすることも出来ず。
かといって、今進めている土練機のことが気がかりで、体に鞭打ち出かけた。

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   土練機


今回の修理でお世話してくれている友人、
友人も体に支障があり、無理をさせるわけにもいかず、
彼を迎えに行って土練機を修理に出した工務店に出かけた。

工務店といっても、正式には鉄工所である。
窯元や瓦焼き工場の機械類などの修理を専門にしている鉄工所である。
我が家から車で10分の所に所在している、「 河端鉄工所 」。

前回の日記にも書いたが、とにかく納得のいかない作業である。
数回足を運び、その都度寸法を測ったり不足の部品がないかと調べた。

機械類になると、何がなにやらサッパリ分からない私。
専門用語で、ああたらこうたら説明してくれるが、それでも言い訳にしか聞こえず。
すべてにおいて詳しい友人が私に代わって、様々なことを質問し、
かつアドバイスや意見を言ってくれた。

先週末は部品を持ち出して、友人の知り合いの鉄工所でアドバイスを受けた。
「 もっと丁寧な仕事をしてくれないといかんなあ 」、それが友人の知り合いの鉄工所の話し。
そして、ここはこうして、この箇所には新しく部品を作り直して、等々のアドバイスを受けた。

Photo

   鉄工所内


前回、河端鉄工所に修理を出したとき、新しく作ったといわれる大切な主軸、
そこにはめ込む溝の寸法が全く合わなく、不思議でならない。
それを問うても、「 分からない 」と言うだけ。
新しく作ったといって支払いもしているのに、今ある現実を分からないとは!

素人の私が見ても故意的にしか見えない、間違った修理。
新しく作ったのではなく、在庫のものをとりあえず削って組みなおしたとしか思えない。
友人の鉄工所の社長も首をかしげていた。

兎にも角にも、今更どうのこうの言っても始まらないので、
修理に出した窯業機械専門製造修理の、河端鉄工所に善処してもらうのみ。

河端鉄工所が新しく作るという部品、友人が設計図を描いて見せて欲しい、と言ったが、
設計図は描かないで、そのまま作るという。 友人はそれにも不信を感じてしまっている。

私が自分の作品を作るにしても、デザイン、寸法をキッチリと測って作るのに、
100分の何ミリの機械、設計図を描かずに仕上げるとは何と素晴らしい腕だろうか。

かなりの額の見積書が届いているが、友人が手伝ってくれなければ以前と同じ結果に。
分解した時点で友人があらゆる箇所の点検をしてくれたお陰で、ずさんさが見えてきた。

40年以上前、窯元でロクロ修業していたとき、その時から土練機はあった。
いつも使っていたが、数年も経過すると錆が出てきていた。
その都度、今の鉄工所に引き取ってもらい、修理完了として戻ってきていた。

けれど、いちいち鉄工所まで出かけていって、どのような状態になっているか、
誰も確かめもしなかった。 土練機を持っているところの殆どが鉄工所に任せっきり。

鉄工所の代は変わったが、きっとやっていることは同じと確信した。
友人がいくつもの不備を見つけ、その都度要望を出してくれている。
いずれにしても、最善を尽くして修理して欲しいものだ。

様々な不備の箇所を友人が見つけてくれなかったら、
単なる分解と掃除だけで、何十万円もの大金を支払うことになってしまう。
いくらなんでも、それはないだろう。

先日からの鉄工所での点検や打ち合わせなど、
いつもと異なる環境で、私の体調がすっかり狂ってしまい、高熱が出てしまった。
それでも友人を迎えに行き、冷え切った鉄工所での打ち合わせに立ち会ってきた。

そうこうしている内、とうとう参ってしまい病院へ。
私の平熱は35、8~36、3度くらい。 今回38、5度以上の熱が出てしまった。
朝昼晩の計測値を表にして病院に持って行き、それを見せたらインフルエンザかもと。

秋に予防接種したのに感染するのか、と尋ねれば、
今回のインフルエンザはそれでも感染する場合があるとのこと。
早速検査してもらったところ、A抗体、B抗体ともマイナス。
結果カゼとのことで、抗生剤など処方してもらった。

そして今日、まだふらつきは残っているが、体温は平熱に近づいてきた。
私が高熱で床に臥せっている間、友人は昨日も鉄工所に出かけ、
彼が描いた図面や対処法を河端鉄工所で話し合ってくれていた。

あと何年焼き物の仕事に携(たずさ)われるか分からないが、
安心して使える土練機となって我が家に帰って来てほしい。

友人に、「 私の為に無理かけているが、体調は?」と聞けば、
「 すこしカゼで変かな 」と。 河端鉄工所には急がなくていいからと言ってあるので、
体の調子を見つつ、ゆっくりと、とお願いした。

そして今日夕方、ロクロ師K氏も心配して電話をくれた。
K氏の窯元でも河端鉄工所に修理など依頼している。
このような大変な時代、ちょっとした不手際で信用は失墜してしまう。
私には良き友人や知り合いがいて幸せ、そう思っているこの頃である。


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