創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

ニンニク

2008年06月30日 | 日記

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     実家の畑

    ニンニク採取

玉ネギの収穫は天候に恵まれ、乾燥も順調に進み、ひとまず安心。
その後はスッキリしない天気が続いている。
そんな中、雲の切れ間に急いでニンニクの収穫を行った。

我が家では、普通のニンニクと無臭ニンニクの2種を栽培している。
香り豊かなニンニクは細かくみじん切りにし、5ミリ程の板状に広げて冷凍保存。
使うときはチョコレートを割るみたいに、欲しい分だけ割って料理に使用。
無臭ニンニクは甘酢に漬けて保存したり、ペースト状にしてスープに入れたり。
全く香りがしないので物足りないが、栄養素はしっかりとあり、健康には抜群の品。

雨が降る前に急いで掘り起こし、母が根や茎などを始末したものから
4本ずつ束ねていく作業を行った。
それ等を我が家に運んで雨の当たらないところに吊り下げ、乾燥が進むようにした。

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  前庭のフルーツトマト

      アイコ

前庭では今年も順調に10本のフルーツトマトが育ち、たくさんの実を付けてくれている。
このフルーツトマト ・アイコ・ 今年の実は例年より大きく感じる。
何も肥料は与えていないのに不思議。
背丈もかなり伸びてきて、その都度紐でくくりつける作業を行っている。

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 ハーブの中でニラメッコ

私が前庭の畑に出ると、何処にいたのかトラとシロが足元にじゃれ付いてくる。
邪魔になるからと除けてもすぐに体を寄せてくる。
可愛いな、そう思いつつ、蚊に刺されながらトマトを支柱にくくり付けた。

先日までサラダにして食べていたチコリアとルッコラ。
チコリアの葉はすでに固くなり、苦味も増えて美味しいとはいえなくなってきた。
これまでの経験から、このままにしておけば秋の終わる頃からまた軟らかくなる。
しかし、愛らしい薄紫の花をつける姿は雨の季節にはピッタリの感がある。

我が家のチコリアは、イタリアから直接届いた種で育ったサラダ菜である。
今の季節のイタリアは、強烈過ぎるほどの太陽光線が降り注いでいる。
そんな気候で育つチコリアは、雨の多い日本の梅雨は本当は酷なのかも。

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     ひとしきり遊んだトラとシロ

    静かに作業の様子を見ている

ゴマの香りがするイタリアサラダ菜の一種、ルッコラ、これは随分早くから花を咲かせ
今ではかなりの種をつけている。 このままにしておけば種がこぼれ
秋口からまた新芽が出てきそうな気配である。 かなりの種があるので採取しようかと
迷っているが、もうしばらく様子を見ることにしよう。

トラとシロ、私が作業を続けている間、チコリアとルッコラの中でその様子を見ている。
草刈をしたはずなのに、またまた雑草が伸び始めてきている。
ま、いいか、と思いつつも気になり、支えの作業が終わってから手で草取り。
先日からの雨で地面が軟らかくなっていて、草がスッと抜けるのです。
その私の姿が面白いのかトラとシロが体を寄せてきて、また邪魔をする。
蚊にも刺された事だし、今日の作業はこれでおしまい。
 
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中能登へ

2008年06月25日 | 日記

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    千里浜
    なぎさドライブウエイ

    波打ち際まで
    車で走れる砂浜

    延長 8キロ

梅雨のひとやすみ、
中能登、志賀町まで出かけてきた。

能登有料道路を利用しようか、それとも一般道で行こうかと直前まで迷い、
時間もあることだし、久し振りにゆっくりと街並みを眺めつつ目的地に向かおうと決心。
能登有料道路が出来る前、七尾、輪島、珠洲へ行く時はこの道路を利用した。

今回何十年ぶりかで一般道をドライブし、ひなびた街並みを眺めつつのドライブ。
いま私の車には便利なナビゲーションが付いており、記憶違いで道を間違えても
そこから再び案内をしてくれる。

小松ー金沢ー津幡ー高松ー羽咋、そして目的地の志賀町。
朝9時半に家を出発、志賀町には昼前に到着。
ちょっとした小旅行を味わった。

昨秋、金澤画廊個展にお越し頂いた、ヴィトレの丘 のオーナーにお会いする旅であった。
静かな別荘地の中に佇む、おしゃれな建物、ヴィトレの丘。
館内を案内していただき、引き立てのコーヒーと美味しいケーキをご馳走になって
秋の個展の打ち合わせを行った。
約2時間ばかりお話しをさせていただき、ヴィトレの丘 をあとにした。

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      妙成寺山門から五重塔
    

来る途中、妙成寺、気多大社の案内があり、数年前には気多大社を参拝していたので、
今回は妙成寺を参拝した。   平日だった為か、誰一人の参拝者もいなかった。

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      午後の日を受ける五重塔

拝観料500円を支払い、山門から境内へ。
歴史を感じさせる静かな境内をゆっくり回り、どこからともなく漂ってくる香をかぎ、
幾千幾万の人々が祈りを込めたであろう本殿、拝殿を拝観した。

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      白色の ハス

山門を出たところに茶店があり、「あとで寄ってね」、
と声をかけてくれたオバちゃんが待っていて、「休んでいって」 と手招きしていた。
チョッと疲れたことだし、冷やし白玉ぜんざいの大盛りを頂いてホッと一息。

能登有料道路でサッと帰ってしまうのも面白くなく、
来た道をゆっくりゆっくりとドライブして帰路についた。

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「 錆 」 製造

2008年06月20日 | 日記

昨日19日、北陸地方は梅雨入り。
昨年より2日早く、と発表。

昨年はそんなにも遅くに梅雨入りだったのかと、不思議に感じてしまった。
ここしばらく大変良い天気に恵まれ、照りつける太陽がチリチリと肌に痛いくらいだったので、
このまま夏に突入、と期待もしていた。

しかし梅雨入りの発表と同時にそれまで乾燥していた大気が、急に湿気をおびてきた。
雨はさほどでも無いが、とにかく湿気が多い。 チョッと動くだけで衣類がまとわり着いてくる。

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      青磁線文壷

        径・15、5cm
        高・33、3cm

畑に植えた夏野菜、キュウリも急に大きく成長し、
先日から数本ずつ採取し、一夜漬けやサラダを作って楽しんでいる。
このキュウリ、買った物とは全くの別もの。 「 いかにもキュウリ 」、の味、香りがする。
先ほども畑に行ったら、近所のオバちゃんが 「あんちゃん、花いらんかね」 と
数本分けてくださった。  この黄色い花の名前は分からないが、
我が家の枝ものと生けてみようと思い、マンゲツ を添えてみた。

我が家の庭には4種のモミジが植わっている。
直径2~3センチの可愛い葉をいっぱい茂らせたモミジ。
濃いムラサキ色をしたモミジ。 葉先の長いモミジ、そして大葉のマンゲツ。
それぞれのモミジの枝を合わせてみたものの、マンゲツ がピッタリと合った。

野菜収穫と同時に、それぞれの畑に植わっている花々を見るのも楽しみである。
畑は栄養が良いのか、色々な花がそこいらじゅうに美しさを競いあっている。

実家にもたくさんの テッポウユリ が咲いている。
持っていったら、と言われたが、アジサイを生けこんであったので次回採取することにした。

そして肝心の仕事、
青磁色を出すための 「 錆=さび 」 の在庫が少なくなってきた。
数日前から錆を作る調合をしているのです。
原料を正確に測り、しっかりと混合した後、焼き返す。
こうすることで純粋な 「 錆 」 が出来上がるのです。

この仕事を始めた頃、私の先生は 「 陶芸の釉薬 」「 陶磁器釉薬 」 という本でした。
直接教えてくださる先生もいなく、あさ早くから深夜までロクロに向かい技術を覚えること、
種々の釉薬試験を繰り返すことが毎日でした。
本に書いてある事をひたすらに信じ、そのとおりに調合し、何度も焼成実験を試みましたが
すべてが満足のいかない結果に終わったのです。
ならば自分で素(もと)の 「 錆 」 から作るしかないと考え、試行錯誤し今日に至っています。
こうして私独自の青磁が生まれました。

今調合している原料、満遍なくすり終わったら焼き返す作業を行います。
美しく、何処までも澄み通る青磁になればと願い、計りの目盛りとニラメッコしています。

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チャリティーコンサート

2008年06月15日 | 日記

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   創立120周年記念

   チャリティコンサート

梅雨入り前、爽やかな初夏の風が渡る日曜午後、
カトリック金沢教会でコンサートが行われた。

今日のチャリティーコンサートは120周年を記念して催しされた。
私がカトリック教会と関わり始めたのは37年前、カトリック金沢教会創立83年のことであった。
83年~120年、無事に、しかもアッと言う間に今日まで来れたと心からありがたく思う。

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   平松智子・マリンバソロ

オープニングは智子ちゃんの演奏から。
優しいタッチで、グレ二ーの 小さな祈り が木の葉のささやきにも似た、
かつ大地の荘厳な響きまでも加わって、満員の聴衆の心をそっと深く包みこんでくれた。

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   平松智子・マリンバ

   長野良子・ピアノ

いつもミサ曲の練習、教会式典の時にしか行かない私、
智子ちゃんと気安く声かけをしていたが、今日の智子ちゃんはとても気高く見えた。
彼女の思いが込められたトレモロが、癒しの、和みの世界へといざなってくれた。

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   高田剛志・チェロ

   高田真生・ピアノ

聴き親しんだ曲目を演奏してくださった高田さん。

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   鳥の歌

全5曲の4番目、鳥の歌 が静かに響き渡った。 哀愁にも似た、なんとも物悲しい旋律である。
この曲を聴けば、誰もが自身の琴線を揺さぶられてしまう。
平和を祈り奏で続けた パブロ・カザルス の姿が浮かんだ。

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   江原千絵・ヴァイオリン

   越川さゆり・ピアノ

オーケストラ・アンサンブル金沢の第2ヴァイオリン首席奏者の江原さん、
そして同じくオーケストラ・アンサンブル金沢など、多数共演をされていられる越川さん。
越川さんは今年2月24日、お嬢さんとデュオ・コンサートを催しされた。
江原さんの弦と弓が織り成す繊細なメロディーを、そっと包み込むように伴奏される姿に、
当時の事がよみがえった。

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   山崎伸代・パイプオルガン

エリザベト音大でパイプオルガンを勉強され、現在、カトリック金沢教会オルガ二スト。
私は教会の何かの行事や式典の時、ミサ曲のお手伝いでお会いするだけだが、
今日はコンサートの始まりから終演まで、パイプオルガンの横にいて堪能させてもらった。

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   パイプオルガンの演奏

会場席では決して分からない事だが、うなりにも似た低音の響き、
目にも止まらない位の指の動き、そして低音の鍵盤の上を当たり前のようにすべる足さばき。
低音を担当する、この足の動きの事を正確には何と言うのだろう。
年末のクリスマスの時、このパイプオルガンのパイプの総数は 1553本と教えて頂いた。
今日もさまざまな音色の響きを送りだしているが、すべてのパイプを使われたかどうか?

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   アルマンド・ビアジニ神父

アルマンド神父は74歳。 えっ、もうそんなお歳になったのか?
アルマンド神父と初めて会ったのは35年前、ということは私も歳を重ねていることになる。
彼の歌声を聴いた当時は本当にビックリした。 オペラ歌手かと思う程の迫力だった。

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   アルマンド・ビアジニ神父

   山崎伸代・パイプオルガン

今日まで親交を深めて下さった神父、若かった頃カルテットでよく一緒に歌った。
私の音楽好きをとても理解し、教会の式典に歌うミサ曲などにいつも声をかけて下さる。
アンコール曲を含めて7曲歌われ、曲が終わるたび、どうだったとアイコンタクトをしてくる。
OK!とオルガンの横からサインを送る。 そして堂々とタップリと聴衆を魅了して下さった。

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   出演者の皆さん

120周年を記念した、チャリティーコンサートも無事に終了した。
演奏者、皆さんの日々の研鑽の賜物で、こうして素晴らしい音楽を聴かせていただけること、
心より幸せに思いました。
それぞれの方のそれぞれの道程。 私も皆様方に感銘を受けていただけるように、
心こめて作品を創っていこうと思いつつ、傾きかけた夕日を受けて家路につきました。


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玉ネギ

2008年06月10日 | 日記

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   無農薬で育った 玉ネギ

昨年秋に植えた 玉ネギ、麦の刈り入れが終わった今の時季に収穫を迎える。
雨が来る前にと、空を眺めつつの作業。
いつもの年だったら雨に降られ、収穫後の乾燥に困ってしまうのだが、
やはり温暖化の影響か今年は天候に恵まれ、収穫日も幾分早くなっている。

関東当たりまで梅雨に入っているものの、北陸はまだ気配がない。
明日当たりから曇のち雨の予報。 今を逃すと次の晴れる日まで待たなくてはならない。
そうこうしている内に本格的な梅雨に突入。

「いつでも良いから都合のいい時に手伝って」 と言われていて、
今日一気に収穫することにした。

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     再びの 母 登場

   根っこなどを落とす作業

今回も完全武装の日焼け防止の服装で畑仕事をする母。
一つ一つ丁寧に根や茎を切り取っていく作業をしてくれている。

茎がしっかりしているものはくくり付けて長期保存ように。
程よい大きさの物や、茎がしおれてしまったものは天日に当ててダンボール箱で保存。
それぞれを選り分けて何とか時間内に収穫完了。

母が作ってくれている野菜たち、無農薬のため形が不揃いだが安心して食べることが出来る。
この玉ネギもそうだが、土が付いていたり茶色の外皮がバラバラになっていたり。
店頭で見かける、きれいな姿の玉ネギとは程遠い。

母が丹精して作ってくれるので、ほとんど野菜を買ったことが無い。
先日のジャガイモもかなり大きく育っていて、梅雨明け時分には収穫が出来る。
ソラマメも作っていて、暑い夜のビールのつまみにはピッタリの一品。
いつだったか、友人達と飲みに出かけ、ソラマメを注文してビックリ。
数粒しかないのに驚きの値段。 ソラマメって、こんなにも高いのかと思ってしまった。

畑に行けばその時季の野菜が当たり前に収穫できる、
農薬を使っていないからそのままかじることができる、
形が悪くても味はみな同じ。

玉ネギの横にはネギ、トマト、ナス、キュウリ、枝豆、サラダ菜、スイカ、カボチャ、等々。
そして我が家の小さな畑にはフルーツトマト、ハーブ、ゴーヤ、メロン。
アイデアに詰まった時、それ等を見ると心が和む。

さあ今晩は玉ネギのスライスをタップリ加えた野菜サラダを食べよう。
血液がサラサラになって、アイデアも浮かんでくるかな。

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