創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

前庭の畑

2010年03月30日 | 日記

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   越年した

   未整理のアイコの棚


我が家の畑、その内にと思いつつ年を越え、季節は冬から春へと移り来て・・・。
実家の畑は広すぎて、母一人ではとても片付けられない為、時々手伝いをしている。

あれもこれもと、やらなくてはならないことがあるが、気になっている畑を片付けることした。
支え棒にしっかりと結わえた(ゆわえた)、トマト・アイコ。
ヒモを今年も使おうと思い、一本一本外した。 この作業は面倒でかなりの時間がかかる。
いっそのこと、小刀で全部切って捨てればいいけれど、もったいなく、すべてを取り外した。

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   大きく育った、ルッコラ


棚の根元には大きく育っているルッコラ。
もう数年育てているが、これほど立派に育っているのを見るのは初めてのこと。
棚を整理する前に、ルッコラすべてを移動させた。

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    ルッコラ


生えていた沢山の雑草は、肥料になればと思い大きな穴を掘って埋めた。
ようやく片付いた前庭の畑。 まずはルッコラを植える場所を確保。
春まだ浅いのに花が咲き始めている。 時折雪も降っているのに何故か?

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    ルッコラに花


このルッコラ、友人のアルマンド神父が分けてくれた、イタリアからの種で育ったもの。
ルッコラの効能を調べてみると、栄養価がビックリするほど高い。
ホウレン草の4倍のビタミンC。  ピーマンの30倍のカルシューム。  モロヘイヤと同等の鉄分。

食べると少しほろ苦さを感じるが、これは血栓予防と解毒作用の成分とのこと。
ルッコラの効果は、癌抑制、抗菌、殺菌作用、血栓予防、免疫力強化、疲労回復、貧血改善、
骨の強化、食欲増進、そして美肌効果、等々。

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    ルッコラの花


ルッコラだけを食べると、えぐ味と辛さが気になるが、
他の野菜と一緒に調理すると不思議なくらいに味がまろやかになる。
健康維持の為、今年も立派に育つよう管理し育てようと思う。

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    チコリア


同じく、アルマンド神父が分けてくれたチコリア。 これも種がこぼれて小さな芽が出始めている。
アルマンド神父は、これ等のイタリアサラダ菜はもちろんのこと、別の種類の種も蒔いたとのこと。
株分けできるくらいになったら苗を分けてくださると・・・今から楽しみである。

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    ジャガイモ


昨年の記録を見たら、実家ではジャガイモ「男爵」を植えたとある。
母に聞いたら、もう2週間前に一人で植えたと。 あの広い畑を一人で・・・なんと。

今年は別の種類も植えてみようと買ってきたジャガイモの種。
実家は男爵イモだが、我が家の畑で初めてジャガイモを植えてみることにし、
メークインを二畝だけ植えてみた。 我が家ではジャガイモを植えたことは無いが、
はたして母が育てているようなジャガイモになるかどうか。
種イモが少し余ったので母に渡した。 母も畑に植えると言う。 さてどちらが立派に育つか。

頭で創作をしながらの畑仕事。
掌の傷もようやく治ってきたことだし、ロクロを回しても大丈夫。
結局、皮膚が完全に再生するのに四週間もかかってしまった。
ひっくり返ったあの時、ヨモギを揉んで消毒しようと近くを探したが、何処にも見当たらず。
家には消毒液と抗生剤、そして殺菌作用のルッコラ。 不意の怪我ってこんなものだろう。
どのような事にも言えるが足元をしっかりと見、前に進まなくては。


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飛騨高山

2010年03月25日 | 日記

 

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    北陸道からの分岐点


そろそろ手持ちの在庫が切れそうになってから半年あまり。
私なりのこだわりがあって、今まで使っていた品を手に入れたく、あちらこちらと探した結果、
やはり飛騨の品しか合うものはないと、今年に入ってすぐ連絡をした。
嬉しいことに、以前と同じ値段のままでと言っていただき、23、24日と出かけてきた。

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   雨の立山連峰


飛騨の山で作ってもらうため、雪が消え始めた頃に仕上げて欲しいと頼み、
その打ち合わせに店からも私からも何度も連絡しあい、それが3月23、24日だった。
天気の良かった連休から一気に冬に戻った天候のなか、北陸自動車道を走った。

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   高山陣屋


今まで国道の狭い山道を高山に向けて走っていたが、縦貫道が出来、たいへん便利。
小松から高山まで二時間と少しのドライブで到着してしまった。

朝10時に出て昼には高山。 ちょっと早いがホテルにチェックイン
久し振りの高山、知った街中を散策。 雨を心配していたが、それほどでもなく。

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    古い町並み


何回も来ている高山、頭の中に地図が記憶されていて、目的のところにすぐ到着。

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       卒業旅行か、


 ・・・みたらし団子、おいしいね・・・


古い町並みは以前と変わらなく、とても整理されていて情緒が感じられる。

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    石像に帽子


面白い趣向を凝らした石像、染物屋の店頭でお客を迎えている。

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    郷土食の店


昼に着き、ホテルで食事をしてしまったので、おいしそうな湯気だが横目でながめて。

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    飛騨国分寺


初めて来た頃は珍しさも手伝ってか、かなりの時間をかけて街中を回ったものだが、
何回も来ていると新鮮さも失って、あっと言う間に回りきって時間をもてあましてしまった。
川べりの洒落た喫茶店に入り、大好きなエスプレッソ・ダブルを注文。 結構いい味だった。

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    願掛け


この国分寺、以前来た時も前を通っていたはずなのに気がつかなく、今回初めて参拝。
ここにも女学生が訪れていて、「 すみません、写真お願いできますか? 」と。
「 いいですよ 」と撮ってあげて・・・彼女達の記念の1ページになればと。

久し振りの高山、郷土料理をと探したが飛騨牛の店が多すぎ。
出かける前にもインターネットで探したが、なかなか好みの店が見つからず
何とかなる、とホテル近くの店で夕食を。 滅多に飲まない「 にごり酒 」を注文。
おや?と思う程にウマイ。 酒が強くないのに3杯も飲んでほろ酔い気分に。

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    橋の上の像

  向こうに朝市の露店


高山と言えば朝市。 何度も来ているのに一度も朝市に行ったことが無かった。
と言うのも、飛騨を訪れる時の目的は、乗鞍に登り高山植物を観察することが条件で、
高山に泊まったことが無かったからであった。

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    あさ7時 ・ 宮川朝市


朝早く寒さのためか殆ど人がいない。 7時から昼12時までとのことだから、
その内に観光客も来るだろう。

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    高山駅

ホテルに戻って朝食をとり、10時前にチェックアウト。

高山に着いたその日に店へ挨拶に行き、担当者が出勤する24日に再び店に行き、
品物を確認して受け取ってきた。 これで私の注文通りの品が手に入り満足。

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    白川郷


東海北陸縦貫道の途中、白川郷もあり、帰りに寄ってみた。
さすがに雪国、まだ沢山の雪が残っていた。 ここにも多くの観光客が訪れていた。

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    展望台から


以前は気がつかなかったが、展望台があることがわかり車で登ってみた。
なるほど、観光案内で合掌造りの家が写っている写真は、ここから撮ったと判明。
あいにくの雨降りで何となく霞んで見えた。 でもそれも風情があっていいではないか。

23日夜、食事をした店の主人の話しでは、
昨年、高山市がミシュランの三ツ星に選ばれた、とのこと。
そういえば、外国からの観光客をいたるところで見かけた。
ガイドブックに載ってから、世界からの観光客が物凄く増えたとのこと。
金沢も美しい城下町だが、高山ほど観光客がいない、この大きな差は何か?

いずれにしても、心配していた注文の品も希望通りに仕上がっていて満足。
店の方の対応もとても親切で、二重に満足。
「 近くなったので、ぜひまたどうぞ 」と。  片道2時間ならば日帰りも可能。
気候がよくなり、山野草が咲き始めたら出かけてみたいと思った。


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憩いの森の山野草

2010年03月20日 | 日記

「 季節はめぐり 」と書くと、何となくゆったりとした時間の経過を連想してしまうが、
実際は、そのようなノンビリとした気分にもなれない数週間を過ごしてしまった。
三月二日午後、散歩コースを変えてみようと梯川に架かっている橋を渡り、
その坂を降り始めた途端、歩道の段差に足がひっかかり、思いっきり倒れてしまった。

まさか歩道に段差があるなんて、それも7センチあまりの段差。
「 梅は咲いたか桜はまだかいな・・・」と周りを見渡しながらいつものように、
サッサと歩を進めていたらひっくり返ってしまった。
天気も良く、その日に限って手袋をしていなく、段差に足が引っかかると同時に
思いっきり膝をコンクリートに打ち付けて倒れ、両手の掌がコンクリートにザーっと・・・。

何が起きたのかと、しばらくの間ひっくり返って気がついたら、掌から大量の血が流れ。
なんと言うこと、こんなに手を大切にしてきたのに、まさかの不注意の大怪我。
近くに清潔な水も無く、仕方ないから傷口を吸い血を吐き出して消毒。
すぐに家へ戻れば消毒薬や抗生剤もあるけれど、傷ついた掌は元に戻るはずも無く、
とにかく早く出血が止まるよう、風に吹かれながら歩きを続けた。

それから数週間たった今、手のひらの傷は収まりつつ。 ただ膝の傷はまだふさがっていない。
こんな時に限って様々な構想が湧いてきているが、粘土に触れられずイライラが募るばかり。
それではデザインでも、と思っても、とてもそんな気になれず。 そのように過ごした数週間。

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    ショウジョウバカマ


山桜も咲き始めたことだし、いつもの憩いの森へと出かけてきた。
季節は正直で、いつの間にか春の野草たちが芽吹き、可憐な花を咲かせていた。
一週間前には春の気配も何も感じられなかったのに、と思いつつ周りを眺めつつ歩いた。
もちろん足元に気をつけて。

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   イチリンソウ


いたるところに春の使者達が花を競い合い、またこれから咲き始める蕾をつけていた。
ショウジョウバカマが咲いている近くの林の中、イチリンソウが今にもパッと咲きそうな気配。
もう少し陽が当たれば一気に咲き始めるだろう。

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   水芭蕉


憩いの森には、灌漑用水として二つの池がある。
その一つの橋を渡りきった、すぐ目の前の小さな水溜り、今年もカエルが卵を産みつけ、
真っ白の水芭蕉が水の中から美しい姿を見せてくれていた。

再び歩き始めて森の中を眺めていたら、私の大好きな花の一つ、「 カタクリ 」が。
まだ蕾だが、一両日に花開くだろう。
 

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    カタクリ


カタクリの花はデザイン的にも面白く、何かと作品に表現している。
辰砂の壷、青磁の湯のみ、そして白磁くみ出し碗、等々。

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  白磁カタクリ文くみ出し碗


憩いの森にも春が訪れ心地良い汗もかいたし、家に戻って早速お茶をいれてみました。
少しぬる目のお湯で玉露を一服。 お茶菓子は無いけれど風味豊かな玉露もまた良し、と。

「 はたらけど はたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)楽にならざり ぢっと手を見る 」。
石川啄木ではないけれど、怪我をした両手の掌、早く皮膚が再生してくれることを願いつつ、
一日も早くロクロを回したい、「 じっと掌(てのひら)を見る 」私です。


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越川和音と仲間たち ・ コンサート情報

2010年03月15日 | 日記

弥生三月も半ば、
気温が15、16度になったと思ったら急に冬に逆もどり。
先日の、なごり雪にしては多すぎる春の雪、10センチ以上も積もったが、
ここ数日の気温上昇で一気にとけてしまった。

昨日は県立美術舘で行われている、小松美術作家協会展の作品解説を行ってきた。
石川県では青磁を中心に創作発表している作家は殆どいない。
時間が限られていたので、作風、技法、青磁に対する思いだけをお聞き頂いた。

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    石川県立美術舘


      青磁線文壷


もっと時間があれば色々お話しもできたけど、
私の個展ではないので出来る範囲の話しをさせていただいた。
小松美術作家協会創立50周年・記念展も16日まで。
お時間があおりでしたらぜひお出かけ下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして今日は、もう一つお知らせをさせていただきます。
いつも親しくさせていただいている、ピアニスト・越川さゆりさんのお嬢さんが参加している、
コンサート情報です。

Aaaaaaaaaaaaa


                     ●  越川和音と仲間たち ●

東京藝大で音楽の基礎から真髄まで、時間を惜しまずに練習、研鑽を重ねている若者たち、
時には地方に出かけコンサートを開いている、若き演奏者達が金沢にやってきます。
彼等の日々の活動、そして練習に明け暮れている毎日を思う時、
一つの目標に向かって歩み続ける姿に感動を覚え、敬意を表したいと思っています。

今回のコンサート、4月2日、3日と行われます。
これからの希望溢れる、夢を奏でる期待の星たちの演奏会、ぜひともお出かけ下さい。
私も数回聴かせていただきましたが、目の前で息づかいも聞こえる力溢れる演奏、
きっと貴方の心にも美しい調べが届くと思います。

    今回の演奏曲目

  メンデルスゾーン ・・・ 無言歌 ニ長調 作品109
  メンデルスゾーン ・・・ 歌の翼に 作品34-2
  メンデルスゾーン ・・・ チェロソナタ第2番 ニ長調 作品58

  シューマン  ・・・・・・・・ ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品47

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                         若き奏者達の経歴

私自身、高校卒業と同時に陶芸の道に入り、
こんにちまで自身の目標とする創作を続けて参りましたが、いつもすべてが順調に進むはずも無く、
ある時はその時の時流に流される誘惑に惑わされることもあったり、勧められたり致しましたが、
何とか踏ん張って、私の思いの創作を続けて来れたことに幸せを感じているのです。

4月2日、3日に心の思いを聴かせてくれる若者達、
夢多き未来にむかい、また無限の自身の世界に向かって益々素晴らしい音楽家として
成長していくことを信じているのです。

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                       お問い合わせ等のご案内

3月弥生から4月桜の卯月に変わる頃、
大切な楽器と共に、未来に大きく羽ばたく若き演奏者達が金沢を訪れます。
私も彼等の純真な、そして力溢れる演奏を聴かせていただき、
その数日後、一つ年を重ねます。

私の修業時代と、どこかに重なりを感ずる、「 越川和音と仲間たち 」。
あと半月が待ち遠しく、17日は美術館に展示してある青磁線文壷の搬出に出かけます。


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小松美術作家協会 ・ 金沢展

2010年03月10日 | 日記

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   小松美術作家協会展






   石川県立美術舘にて


    3月10日~16日


小松市美術作家協会創立50周年の記念展が県立美術館で行われることになり、
昨日9日は作品搬入に金沢に出かけた。
空模様が怪しくなってきていたが、まだそれ程も荒れていない状態で、
時間通りに美術館に到着。

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   美術舘内から庭園



天候が良くないためか、美術館はひっそりとしていた。
常設の展示品などは別の会場の、そちらに行けば来館者もいるかもと思いつつ、
借景になっている美術館の外の風景をしばし眺めていた。

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     搬入作品


 手前の青い壷が私の作品


    青磁線文壷


搬入時間に余裕をとってある為か、作品がそれ程も集まっていない。
搬入時刻を30分過ぎてもまだ作品が持ち込まれない。
日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真、それぞれの分野の作品が展示される。

天気も次第に悪くなりつつの金沢、ただでさえ狭い道、
もしかしたら渋滞かも、と思いつつ駐車場に出てみた。
予報どおり、雪が間断なく降り続けている。
館内に入ったときは小雨だったのに、いつの間にかボタン雪に変わっていた。

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   美術舘裏駐車場



春まだ浅い金沢、せっかく美術館に来たのだから、
道路を挟んだ兼六園を久し振りに散策しようと思ったが、この雪ではその気も失せて。
カメラを持って来ていたが、搬入風景だけ撮ることにして家路についた。

春の雪だからと甘く見ていたが、大間違い。 10センチを超える積雪になってしまった。
春の雪は水分をタップリ含んでいて、かなりの重さがある。
帰り道の加賀産業道路、何台もの車が道路わきに突っ込んだり、
中央分離帯に乗り上げたり、はたまた追突していたり。

これまで天気も良く加えて気温も高くなっていて、冬用タイヤを交換した車がスリップしたのだろう。
もう少し待てば事故を起こすことも無かったろうにと思いつつ、
まだ冬用のタイヤをつけている私だが、いつもの倍の時間をかけて帰宅した。
まるで真冬かと思う程の寒さの気温になっていて、道路に表示してあった温度計は-2度。

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   庭木に雪



家に着いてビックリ、何という春三月だろうと車のライトに照らされた庭木を眺めた。
雪降りの夜は物音が雪に吸収されて静か。
さて、先ほどから降っていた雪はどうなっているかと居間のガラス戸を開けてみた。
雪は止んでいたものの、ガラス戸に寄り添っている大モミジ、小さな新芽が震えていた。

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  窓辺の大モミジ (マンゲツ)




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