創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

一区切り

2016年01月30日 | 日記

段取りがいいのか悪いのか分からないが、
一応ひとつの作品制作を終えた。

いまだに解決しない土練機、
調子が良かろうが悪かろうが、一定期間に作動させている。

毎回同じ粘土を使っているが、鉄粉の量は変わらない。
という事は落ち着いてきたのか、それとも現状維持のままか。
いずれにしても小っちゃい鉄粉が粘土の中に入っている。

青磁用の粘土を機械で揉みたいが、
解決しない現状では機械に通すわけにはいかない。
ああ、どうにかならないものか、腕や肩に負担が掛かる。

午前中、土練機を作動させ、状態を確かめた。
仕方ないな、機械から出てくる粘土は鉄燿作品に使うしかない。
これはこれで何とかなるだろう。

珍しく、朝から曇り空になってくれた。
なんとかして毎日歩こうと思っていたが、
朝から雨が降ったり雷が鳴り響いたり。

風は冷たく気温も低かったが、歩くには最適の今日、
薄手の防寒具を着て堤防を歩いた。

折り返し地点の橋までは約3キロ。
先日来の雪も殆ど消えたし、どこかに春の気配がないか、
そう思ってカメラを持参して歩いた。

植物には春遠く、
初春に芽吹く物は何も見つけられなかった。
しかし今の風景を取ることが出来ただけでもマシ、
何枚か写真を撮った。

淡い光の中、
折り返し地点の橋から見る、かけはし川上流、
堤防に整然と並べて置いてあるテトラポット、
無機質ではあるが、一つの風景として収めることが出来た。

 

 

 

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デザイン画、彫り込み

2016年01月25日 | 日記

先般作ったマグカップ用の器、
しっかりと養生していたので水分も程よく飛んだ。
早速デザイン画を器全体に描き込み、彫りの作業に入った。

この器に、二種類のデザインを彫り込もうと考えたが、
一種類に限定し、時間を掛けて丁寧に彫り込みを行っている。

静かに作業していると、
「ピンポーン」と電話機の子機が鳴り、来客を知らせてくれた。
昨年暮れ、有線放送から無線放送に切り替えた電線の取り外しだった。

我が家敷地入口に建っている電線用の電柱、
各家庭に引き込まれていた電線を素早く取り外してくれた。

隣から次の家へと、数台の工事車両と作業員が来て、
あっと言う間に自宅までの電線を外してくれた。

興味が湧いて作業風景を眺めていたが、
こんなにも駆け足でするような作業かいな、と感心もした。
とにかく早い。クレーンでの作業、壁での作業、早い。

長年役に立ってくれていた有線放送は終了した。
台所の壁には、有線放送用のスピーカーが付いたまま。
特に邪魔ではないので、そのままにすることにした。

そこで疑問が一つ。
連絡する方、特に町内の人の声、無線放送スピーカーからの声、
その声の性質が全く異なって聞こえる、と同時に違和感を感じた。

よその家庭の事は分からないが、
連絡をしている人の実の声と、スピーカーの声が違う。
変だ、へんだ!と思っている内に慣れるのだろうか。
毎日流れる放送に違和感を感じつつ、耳をそばだてている。

工事が終わった後、
久しぶりの雪、やっと北陸らしくなった。
これでも今年は少ないくらいの積雪である。
このまま少ないままに春が来てほしいと願っている昨今。

 

 

 

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神戸より友来たる

2016年01月20日 | 日記

昨年夏から計画されていた石川県への旅行が実現した。

私に会いに来たい、との嬉しいお話を頂いたのが初秋。
それから加賀方面の旅館を片っ端から問い合わせたが、
どこもここも満員。加えて、お二人の日程が合わず。

私は自分だけの仕事なのでいつでも良かったが、
お一人は介護タクシーの仕事が忙しくて、
中々日程が合わなかった。

ようやく日程が合っても、温泉旅館が満杯。
やっと予約が取れたのは11月初め。
そして年が明けて16日、神戸から来られた。

来られた日は山代温泉に宿泊。
初めてお目にかかったが、随分前からの知り合いのように、
美味しい食事とお酒を交わして楽しい時間をご一緒させて頂いた。

翌日、珍しく天気に恵まれ、金沢に出かけることになった。
お二人とも兼六園は初めてとの事。雪が降らなくて良かった。

三年前の同じ時季、
沖縄から訪ねて来られた方を案内した時も
全く雪が無く、温かいくらいだった。

三年前はそれほど観光客はいなかったが、
今年はビックリするくらいに、各国から観光客で一杯だった。

兼六園の中心にある霞ヶ池(かすみがいけ)、
そのほとりの茶店で一休み。甘酒、団子を頂いた。

時間があり、次に案内したところは東茶屋街。
ここも同じく、ぶつかるほどの観光客で一杯。

地元にいると出かけない所ばかり、
訪ねて下さったお蔭で、私も久しぶりにゆっくりと出来た。
金沢から我が家に来られ、少し休まれてから神戸へと帰られた。

次は神戸に来て下さいと嬉しいお言葉。
沖縄にも行く予定なので、決まったらご一緒しましょうと。

実現できればいいなあ、
そう思って車の姿が見えなくなるまで手を振った。

 

 

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マグカップ、削り

2016年01月15日 | 日記

毎週金曜日、いくつかあるホームセンターの一つが広告を出す。
現在はその広告を見るのが楽しみになって来た。

天気の悪い北陸、エアコンでの暖房は全く利かない。
どうしても灯油ファンヒーターを使わなくてはならない。
暮れ、11月頃は1リットル当たり60円台だったが、
現在は急激に下がって、45円に。

先週は47円だった。
きっと今週はさらに下がると思って待っていた。

たったの2円の差だけど、庶民の生活には有難い値下がりだ。
灯油タンク4つ持って行って、満杯にしてもらった。

小雨が降っていたが、勝手口に備えてあるタンクに移し替えた。
タンクの容量は90リットル、満杯になった。
これで当分煖房はまかなえる。

勝手口の横にはオオモミジ・マンゲツ。
雨の滴がうつくしい、でも気温が低くて冷たそう。

反対側、工房の前にはドウダンツツジ。
枯葉は落ちてしまったが、もうすでに新芽が付いている。
こんなにやわらかい、やさしい色だったっけ?

先日作ったマグカップ、
程よく水分が飛んで削りの段階まで来た。

「シッタ」と言う、台をロクロの上に固定し、
一つひとつ丁寧に削る作業開始。

根を詰めていると目が疲れて来て、外を眺めることに。
わが家の前、向こうに白山神社がある。
毎日つめたい雨降りで、寒そう。
でも雪のない冬はありがたい。

 

 

 

 

 

 

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冬の雨

2016年01月10日 | 日記

青磁作品用に粘土を調合して揉んだ。
菊もみ、叩きもみを何度も繰り返して揉んだ。
一度に大きい塊は揉めないので、数回に分けて丁寧に揉んだ。

雪は無いけれど、冷たい雨の日が長く続いている。
ロクロ場もすっかり冷え込んで、調合する粘土も冷たい。
とりあえず分量通りに調合した物から揉み始めた。

灯油ストーブは必須だが、
粘土を揉んでいると次第に暑くなってきた。
何十回、時には百回以上も粘土を揉まなくてはならない。
次第に息も荒くなった時点で粘土揉みは終了。

今回制作する作品はマグカップ。
嬉しい事に、私の作るマグカップは皆さんに好まれる。

コーヒー好きの私、
マグカップは毎日使うものだから、かなり神経も使っている。
持ちやすい事、指が痛くならない事、唇にピタッと当たる事、
等々を考えて作っている。

マグカップなどを作る時の道具はこれだけ。
寸法を測る「とんぼ」、そして内側を形作る「へら」。
これ等を使ってカップを作っていく。

今回作ったカップ、すっと持ち上がる形にした。
数日ゆっくりと乾燥させ、仕上げの削りをしてから文様を彫り込む。
予定の数だけ、同じ形、同じ重さに作り上げた。

外は飽きもせず、冷たい冬の雨。
暮れに仕上げた作品たちも心なしか寒そう。
ある程度数がまとまったら、素焼きの作業に入る。
作るのは簡単だが、それで終わらないのが焼き物である。
特に難しい青磁作品、焼き上がるまで合格点を出せるか分からない。
何んとか2回の窯焚きに耐えてくれるようにと、作品を作り上げた。

 


 

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