創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

仙台での日々

2006年11月28日 | 日記

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太平洋側の初冬らしく、雨の心配が殆ど要らない仙台。
このケヤキ並木を毎朝歩いて藤崎まで通いました。
朝日を受けて、大樹のケヤキからは風も無いのに枯葉が舞い落ちてくるのです。
はらはら、はらはら。まるで季節はずれの蝶が舞うように。

特別な訳も無いのにシャンソンの「枯葉」が思わずでてまいります。
  
     あれは遠い思い出
     やがて消える火影に
     窓辺赤く輝き 
     光満ちたあのころ
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・

そっと髪に、静かに肩に、枯葉は語りかけるように私に寄り添ってきました。
「時が流れるように私の思い出も連れて行かないで」、そう語っているようでした。

Space

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11月17日、仙台を離れ東京へと向かう朝、
記念にと駅前を写しました。
街並みと同じく駅のコンコースも見事に整備されています。
歩道橋をたどっていけば間違いなく目的のところに行けるのです。
この頃の駅はどこもそうですが、地下にはその土地の特産が所狭しと並んでいます。
私のような旅人が安心して休めるところは案外にも駅内のそのようなところかも。

仕事を終えたあと、さてどうしたらいいものかと悩んだら、まず駅へと直行。
安かろう、不味かろうは通じない今の時代。
ひとつの居酒屋に入ってみた。隣には単身者だろうか、地酒を味わっている。
何という銘柄だろう、さも大事そうに、チビリチビリと飲み、前の皿には刺身の盛り合わせ。
よし決めた、迷うことは無い、同じもので今晩は楽しんでみよう。
北陸とは異なった新鮮な刺身と地酒がしみてくる、旨い。
今日の仕事の疲れもそれで吹き飛んでしまった。

そんな思いをこめて記念に一枚。パチリ!
次に訪れる頃は桜の咲き始めるころだろうか。

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仙台、藤崎美術工芸サロン

2006年11月24日 | 日記
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昨秋に続いての個展、
藤崎の美術工芸サロンは明るく開放的な空間でありました。
間接照明とハロゲンのスポットライトが絶妙に調和し、青磁等の
作品もあたたかく、やさしく感じられました。

短い間隔の個展ではありましたが、初めの頃からのお客様方にも
おこし頂き、また初めてご覧下さったお客様方からもご好評を頂き、
とても幸せな個展を開催させていただきました。

そして今回は嬉しいことも重なりました。
藤崎さんのご厚意で応接セットをバランスよく配置していただき、
おこしになられた方々にもゆっくりとお過ごし頂けました事、
そしてお客様のご招待を頂き柴田町まで出かけ、誠に素晴らしい
お宅でのひと時も過ごさせていただきました。
最終日にはステキなご夫妻のご招待で、シャンソンライブのサロンへ
出かけ、ピアノ伴奏とシャンソンの語りかける優しい歌声に酔いしれ、
頂戴いたしましたワインも格別な味わいでした。

ご縁を頂きました仙台、本当に心温かく、人情のあふれる街です。
平成六年から今年まで、もう十二年間もお世話いただいております。
石川から宮城までは遠く感じますが、飛行機でしたら一時間、
車でしたら7~8時間(少し飛ばし過ぎでしょうか)。
初めて訪れた頃とても心配致しましたが、仙台駅に着いた途端、
あまりにも素晴らしい街並みにビックリ。東北のイメージが180度
変換しました。緑豊かな誠に立派な都市です。

今回も又、心温かい方々との交流もいただき、藤崎デパートさんにての
次回の個展も決まりました。 
平成20年4月18日~24日に決定いたしました。
皆様に喜んでいただけますよう、日々精進して創作に励みたいと
思っております。
再びお会いできますこと、心より願っております。
ありがとうございました。 

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仙台 青葉通り

2006年11月14日 | 日記

ホテルの少し濃い色の窓枠が額縁を作り
そこから眺める蔵王は今日も雄大です。
山頂付近に白く見えるのは、先日からの寒波で降り積もった雪でしょうか。

仙台に着いたのは八日夕方、昨年より一週間遅れの仙台入りでしたが
ケヤキ並木は思っていたより色付いていませんでした。
昨秋味わった、あの足元にまつわりつく落ち葉の感触もなく、
これも気象の変化かと思ってもいます。

十日から藤崎デパートの個展も始まり、それと同時に冷え込みも次第にまし、
ホテルからデパートまでの6~7分あまりの青葉通りのケヤキ並木、
その樹上から間断なく舞い落ちる枯葉、その風情はとても詩的でもあります。

個展も後半に入り、
今回も訪ねて下さった方々のお心に幸せを感じ、
また初めて作品をご覧いただいた方々との出会いに喜びを感じつつ、
今日も良き日でありますようにと願いつつ、
朝日を受けて舞い落ちる枯葉を受けて、藤崎デパートまでのケヤキ通りを
歩を進めております。

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かけはし(梯)川

2006年11月08日 | 日記

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いつもの散歩コース。 10日から始まる仙台、藤崎デパート個展前に
かけはし川の堤防を歩いてきました。 この川は白山山系のひとつが
源流でもあります。家からはほんの数分、300メートルあまりのところ。

晩秋のやさしく、あたたかいお日様を背に受けて川下へと向かいました。
7月の大洪水ですべてが流され寂しい思いをしていましたが、いつの間にか
元通りに戻っています。自然の力は偉大です。いつもと変わらない様子の川には
小魚がはね、水中には川の主、鯉が尾びれをゆっくりとみぎ、ひだりと。
つい最近では、サギ達も小魚を狙って浅瀬に舞い降りてジッと川面をみつめています。

その近くには遠く北国からの渡り鳥達も、長旅のつかれを休めるようにしております。

この川を更に下っていくと、そこは安宅の関。八百年祭の折には献茶式の茶道具を
作らせて頂きました。自分の作った茶道具が厳かな儀式の中で使われていることが
とても不思議で、そっと脇のほうから眺めていたことを思い出しております。

そうこうしている内、折り返し点までたどり着きました。
上流へと向きを変えると白山を中心とした、なだらかな山並みが目に飛び込んできました。
今年の秋はどういう訳か、すっきりとした白山を望めません。やはり温暖化の為でしょうか。
それでもうっすらと穏やかな姿の白山は、心を慰めてくれます。
先ほどの渡り鳥達の横を通りつつ、仙台から帰る頃にはどんな鳥が訪れているのかと
期待しながら、一時間あまりの散歩を終えました。

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青磁輪花鉢

2006年11月02日 | 日記

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ちょっと大きめの、どっしりとした器が作れないものかと
ず~と思い描いていて、つい先日焼きあがった器がこれ。

正直おもいです。ドッシリというかズッシリと言ったほうが正しいか。
存在感のある器をつくりたかったのです。
テーブルにドンと置いたらステキだろうなあ、そう思っています。

やわらかく透明感のある、やさしい青磁釉薬を施しました。
たまたま庭に富有柿がなっていましたので盛ってみました。
どうでしょう、いかがでしょうか?
大きめ、そしてやさしい器ですので、どんな風にもお使いいただけると思います。

この器の製作方法は「工房」のページに紹介してあります。
ひとつふたつと手間をかけた輪花の器です。
これまではロクロ作りの作品が中心でしたが、型づくりの作品として
初めて個展に出品いたします。

たっぷりのサラダ、煮物、おつゆもの、デザートなどに。
そしてガラッと雰囲気を変えてお花を生けて頂いても、新たな趣を
感じていただけると思います。
テーブルセンターに添えていただくと一段と映えるのでは、などと思います。


● 字の薄くなったところにカーソルを合わせてクリックしますと、関連記事をご覧いただけます。
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