創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

千葉三越個展

2007年03月29日 | 日記
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二年ぶりの千葉個展、二日が無事すぎ今日から三日目。
朝、7階の部屋から眺める限り、どこにも雲がみえない。 今日もスッキリと気持ちよく晴れている。

開店3分前、ホテルを出て三越へ。 
昨日まで競い合っていた大きな花のオブジェの取り外しが行われている真っ最中だった。
千葉に着いたその日、思いがけず、それらのオブジェが気持ちよく迎えてくれたことが嬉しかった。

個展、どのように展開するかと心配していましたが、皆様待っていてくださり、千葉の方々はもとより、
遠くは神奈川県、埼玉県、そして多摩市からもお越しくださり、久しぶりの再会を喜び合いました。
皆様、地震のことを心配くださり、そのお心に頭が下がりました。
作品は地震発生前に発送してあり、こうして作品をご覧いただけることを心より幸せに思いました。

皆様からはそのときの様子などを聞かれ、いつもとは違う話題で話しが盛り上がりました。
いつ、どのように起こるかわからない天災、改めて日頃の心の持ち方と備えが大切と話し合いました。

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二年前はお客様のご厚意を頂き、お茶などの接待をしていただきましたが、
今回はいつものパターンで私なりにお客様をお迎えさせていただいております。
三越画廊のスタッフも二月に交代し、今回の係りの女性はとても明るく気の利くステキな人です。
お客様がお帰りになったあと、スタッフの方とお話しさせていただけることも楽しみの一つです。

お茶花も生けてくださる方がいて、今回は又別の趣のある個展となりました。
ただ、会場は暖房が効いていて、そろそろお花を変えなければと思い、残していって下さったお花を
今日の帰り際、私なりに生けてきましたが、夜の間にどうなっていることでしょう。
家と違ってデパートの中は空調が効いていて、お花にとっては厳しい環境なのかも知れません。

しかし作品を引き立ててくれる花々、そそとして作品と調和し、安らぎを与えてくれています。
ご自宅でいろいろと育てていられるとのことでした。
個展を締めましたら、私も庭に何か違う種類の花々を育ててみようと思っております。

早いもので、個展も明日から後半。
お越し下さる皆様に気持ちよくお過しいただけますよう、
明日の日が素晴らしい一日でありますようにと祈りつつ。

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千葉三越・午前六時

2007年03月27日 | 日記

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能登沖地震の朝、小松でもかなりの揺れを感じ、陳列してある作品が動いた。
いつもたっぷりと余裕を持って並べてある為、ぶつかって割れるということは無かった。

ただ何枚か重ねてあった皿などが、カタカタとなっていた。
またダイニングの天井からぶら下がっている大きなスピーカーが、揺れ落ちるのかと心配だった。
いづれにしても北陸では極めて珍しい位の大揺れの地震。
突然襲ってくる天災には、なす術がなく、日頃からの用心が必要と再認識させられた。

千葉三越の個展作品は一日前に発送してあり、又無事に届いていて安堵。
心込めて作り上げた作品が地震などで割れたら、もう目もあけられない。
何事も無なかったことを幸せと思わねば罰があたる。
朝から皆さんからお見舞いの電話やメールが届き、そのお心をとてもありがたく思いました。
千葉三越さんは何回も電話したけれど繋がらなく、とても心配くださったとのこと。
皆様のお心、本当にありがたく思いました。

昨日上京し千葉へ。 夜7時30分から9時30分まで作品の飾りつけ。
そして今朝早くに目が覚め、三越のビルを写真に収めた。  道路の向こうに見えるのは千葉駅。
私の宿泊しているホテルは、三越と道路を挟んだところにある千葉ワシントン。

駅からこの道沿いに生け花のオブジェがずらっと並んでいる。
何か催しでも行われているのか、さまざまな作品が美を競い合っている。
朝六時ではまだ光が足らないが、一枚撮ってみました。

そしていよいよ千葉三越の個展の始まり。 
十時と同時に入店いたします。
沢山の方々にお越しいただき、作品をご覧頂きたく願っています。
一週間、皆様方とステキな時間を過ごせますこと、心より願っております。

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ローズマリーの咲く頃

2007年03月24日 | 日記
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千葉三越への作品発送完了。
青磁、白磁、窯変鉄燿、窯変金結晶、窯変辰砂、それぞれの作品が9個の大箱に入って出発した。
3/27~4/2 の個展、多くの方々にぜひともご覧頂きたく、ご批評賜りたく願っています。

なにか一仕事を終えたような感じになり、遠ざかって行くトラックをぼんやりと見つめていましたら、
何処からかネコの鳴き声が。 ん? クロ? クロちゃんの声だ!
そうなんです。クロちゃんは三週間前から行方不明になっていたのです。
屋根の上にいたトラちゃんもその声に気づき、急いで飛び降りてきました。 
久しぶりの再会か、二匹が寄り添いながら私に近づいてきました。 ニャ~ン、ニャ~ン。

クロちゃんがいなくなってからのトラちゃんの様子、それはそれは誠に寂しい姿、その一言。
いつもなんだかんだと喧嘩していたのに、毎日シュンとした表情とクロちゃんを呼ぶ悲しげな声。
日が経つにつれ、そろそろ三週間も過ぎようとし、私でさえクロちゃんのことは諦めかけてもいました。
「いったい今まで何処に行っていたんだ、何を食べていたんだい?」 「ニャ~ン、ニャ~ン」 

こんなとき自動翻訳機があれば、なんて思うのですが、じゃれ合っている二匹を見ている限り
トラちゃんはクロちゃんの行方を知らなかったのかなあ、とさえ。

いずれにせよ、個展の作品は無事出発したし、行方が分からなかったクロちゃんが元気で帰ってきたし。
何となく心の中がほんわかとし、再会を喜びあっている二匹がいるところを見てみた。

おや? ローズマリーが可愛い花を付けている。 
この前スパゲティーを作ったときに葉を摘んだけれど、その時には花は咲いていなかったはず。
いつの間に? 例年より暖かい冬で花が咲いたのかなあ? しかし先日は5センチの積雪。 ???

千葉三越個展出品作品を選ぶため、ここしばらくは気ぜわしい毎日を過ごしてきた私、
ほんの数日の間に前庭の様子が変わったことに、まったく気づきませんでした。
ローズマリーが咲いていることを教えてくれたニャンコ達に感謝し、今晩は再びスパゲティーでも。

先日焼きあがった青磁輪花鉢に、自家製の生野菜をたっぷりとチーズのサラダ、
同じく大振りの青磁輪花鉢にローズマリーの香りを効かせた、ツナスパゲティーを贅沢に盛ってみましょう。
貴方は何を召し上がりますか?

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春雪

2007年03月20日 | 日記
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千葉個展に向けての作品準備をしていた昨晩、
どこからともなく聞こえてくるはずの、産業道路を走る抜ける車の音がまったくしない。

もしかしたら、雪? いまごろ 雪? もうすぐ4月なのに 雪?

真冬、大雪の晩はすべての音が雪に吸収されてしまうのです。
不気味なくらい、静かになってしまうのです。
静かなのに、音がしないのになぜ 「しんしん」 と表現するのでしょうか?
歌舞伎では太鼓の 「とんとんとんとん」 と規則正しい音が雪降りを表現しているのに、です。

そんな夜を過ごした翌朝は一面銀世界。
新雪に一歩踏み入れることが、あまりにもためらいを覚えるくらいの神々しさ。
朝日が昇り新雪を照らせば、より神秘的な世界へといざなってくれるのです。
雪ってこれほどまでにも美しいのだろうか、目の前に広がるその景色に息を飲み込むくらいなのです。

なんかいも何回も作品のチェックをし終えたのは、午前零時をはるかに過ぎた頃。
窓はカーテンが引いてあり、外の様子はまったく分からない。
ただ静か、音がしない、何も聞こえてこない。
もしかしたら朝には雪景色を見られるのだろうか、しかし三月も後半。
天気予報では明日は晴れ、と言っていた。
だが今晩の静けさはきっと雪、あえて外を見るのはやめておこう。

明日の仕事の段取りをして休むことにし、ところ狭しと並べた作品をもう一度ながめた。

青磁、白磁、窯変鉄燿、窯変辰砂、これらの作品、皆さんにご覧頂き、お気に召して頂きたい、
そう願って部屋の明かりを落とした。

まどろみの中、カーテン越しの光がいつもの朝とは少し違う、妙に明るい。
もしかしたら雪? ベットから出てカーテンを一気に開けた。
雪、春のゆきが積もっている。 庭木にもこんもりと綿菓子のように積もっている。
うつくしい! 朝日に照らされ、表現できないくらい うつくしい!

なごり雪にしては多すぎる積雪、五センチあまりも積もっている。
朝日が昇りきるまでに、この神々しいまでの美しさを貴方へ届けます。

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仕事の間に

2007年03月16日 | 日記

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先日の窯たきの結果はまずまず。
青磁、白磁作品とも、しっとりとやさしい感じに、色も美しい焼き上がりになっていました。

「うれしい」 正直な気持ちです。

粘土の調整から始まり、ロクロで一つ一つ作り上げ数日後に削りの仕上げ。
乾燥、素焼き、釉薬がけ、そして先日の本窯だき。
心配して、ドキドキして窯出しを行いました。 さわるとまだあたたかい。
検品しながら、これは良し、こちらは自宅用に、これはう~ん?と分けました。

このあいだからの雪もやみ、薄日ですがお日様も顔をのぞかせています。
少しばかり早く咲き始めた垣根の梅も、今日のやさしい日差しにホッとしているようにも見えます。
作品整理の仕事の間に、香り高く芳醇なお茶と 「さくら餅」 をいただくことにしました。
ほんのりと塩味の付いた桜葉、甘みを抑えた上品なあんの味に満足。
何となくこの時季になると食べたくなる 「さくら餅」。
焼きあがったばかりの菓子皿にのせてみました。 いかがでしょうか。 美味しく感じますか?
そしてくみ出し碗、手に馴染むように形作ってみました。 ぜひ一度この碗でお茶を召し上がって下さい。

この皿とくみ出し碗、そして三月三日、創作日記の 「ヨモギだんご」 の木の葉皿とくみ出し碗も
千葉三越個展に出品いたします。 ぜひ手にとってご覧下さい。
色々な使い方が出来る作品だと思います。 

さあ、段々と時間も迫ってきました。 お茶の時間はこれくらいにして再び作品の整理を始めなくては。
ネコの手も借りたいけれど、今日の陽気に誘われたのか何処かへ遊びに行っています。

その内に ニャ~ンと勝手口に戻ってくるでしょう。

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