創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

朝日

2015年08月30日 | 日記

 盛夏から初秋へと季節は移り、
実感として分かるのが朝日が部屋に差し込む角度。

夏の間は真横から光が入ってくることは無かった。
この頃、真東の方向から朝日が部屋の奥まで入り始めた。
早朝には廊下を挟んだ展示室まで明るく照らしてくれる。

いつも何かと気に掛けて下さる、金沢四十万レンガ館のママさん、
水墨画比古呂会の会員で、展示会があると知らせて下さった。
さっそく金沢市の中心地、金沢しいのき迎賓館に出かけた。

元石川県庁の建物をそのまま保存し、様々な催しを行っている。
しいのきは、建物の前にある立派な2本の椎木から由来したもの。

レンガ館のママさんが迎えて下さり、作品を拝見した。
水墨画、書道の展覧会で、見応えがあった。
ママさんも2点出品されていた。
レストランのお仕事の合間に描かれた作品、素晴らしかった。

宮下ママさんの説明を頂き、
とても有意義なひと時を過ごさせて頂いた。

しいのき迎賓館には由緒あるピアノが設置してある。
どなたかピアノを弾かれる方はと呼びかけてはいるが、
はたして手を挙げるピアニストはいるのだろうか。
 

このホールは音響設備が殆どされていなくて、響きが悪い。
以前、知り合いの方がピアノを弾かれたが、良くなかった。
せっかくのピアノ、音を生かせる工夫はされないのか。

しいのき迎賓館前、右に行くと兼六園がすぐそこ。
左に向かえば金沢市の中心地、片町香林坊。
立地条件がとても良い。

しいのき迎賓館、以前は石川県庁。
40年以上も前にパスポートを取りに来ただけ。
普段訪れない所である。何となく懐かしく昔の事を思い出した。

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一年ぶり

2015年08月25日 | 日記

敷地内の草刈り、前庭の畑の草刈り、すべて終えた頃、
一年ぶりに可愛い訪問者が顔を見せてくれた。

今月初めころから台所の窓ガラスにピタッとくっついていたヤモリ。
草刈りを始めたら、雑草の中からも飛び出してきた。
昼間はこんなところで寝ていたのだ。

爬虫類を触るのは至極苦手だが、ヤモリに万一があっては大変、
そう思って、そっとつまみあげて木陰の中に移してやった。

小っちゃい5本の指、吸盤ではないけれど、くっつく。
その感触は決して気持ち良いものではないが、
完璧に接着力がある・・・不思議だ。

勝手口にもヤモリが現れた。
そしてい工房の、水気がまったく無い所にも出没。
この頃になって子供のヤモリが何匹も顔を見せてくれた。
爬虫類だから卵で孵化すると思うが、一体どこで卵を産むのか。

全ての爬虫類は好きになれないが、
このイモリは大変愛嬌のある顔立ちと虫を捕らえくれるので
人間が生活するうえでは有難い存在なのかもしれない。

イモリを移動させていたらトラちゃんが傍に来た。
工房入口に座布団を敷いてやったら喜んでその上に乗った。

トラにとっても大変暑く厳しかった夏、
ようやく暑さも峠を越したか、気温も下がって来た。
ロクロ場で作業をしている私が立てる音を聴きながら寝てしまった。

作品の整理と共に、次の工程を考えつつ工房内を見て回った。
この輪花鉢、振動で割れないように頑丈に作ってある。
次回窯を焚く時、この鉢も一緒にと思った。

 

 

 

 

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草、勢いよく

2015年08月20日 | 日記

この夏に入って2回目の草刈りを行った。
暑さと湿気で敷地内の草が一気に伸びて来た。
このまま放置すれば種を付け、それらが又地面に落ちる。

エンジン付き草刈りを引っ張り出して草刈開始。
私の住んでいる所は小松市の郊外、敷地もそれなりに広い。
広いはいいが、草が生える時季になると雑草が喜んで成長する。

前庭の畑、恐ろしく雑草が成長し困った状態になってしまった。
草むしりできる出来る部分は極力手で草をむしり、
追いつかない所だけ草刈り機で除草した。

フルーツトマト・アイコが植わっている部分の草、
あっという間に勢いよく伸びてきて、栄養まで吸い取られそう。
トマトの茎を傷つけ無い様に手で草をむしり取り、
庭と畑の境目は草刈機で刈った。

キツイ日差しの中、汗がとめどもなく流れ落ちたが、
この作業は一気に行わなくてはならない。
午後から始めて夕方6時に終わった。
スッキリした敷地を見て安堵。

窯焚きの準備をしていると、ロクロ場が一気ににぎやかになる。
片づけをと思いつつも中々思うようにならなかった。
草刈りを行うと決めてからロクロ場もと決心。

ロクロ場には2台のロクロを設置してある。
手前のロクロは19歳の時に買ったロクロである。
焼き物の道に進もうと決心した時に購入した高価なロクロ。
今なお故障もせずに働いてくれている。かれこれ45年頑張っている。

このロクロは友人から譲り受けたロクロ。
いつの日にか使うと思って設置してあるが、
いまだかって動かしたことは一度もない。

下仕事の為に、このロクロの上に手回しロクロを載せ作業をする。
あるいはロクロの上に板を載せ別の作業をする台となることもしばしば。
今回の整理整頓でようやく姿を見せてくれたロクロ。
何とかして使ってみたいなと思ってみたり。

キレイに片付き、蘇ったロクロ場、
スピーカーから美しい音楽を流してみた。
スッキリした仕事場に小気味よいピアノ曲。
音の流れのように、作品の創造も順調に行わなくては。

 


 

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めぐみ

2015年08月15日 | 日記

昨年から睡眠が極めて浅くなってしまった。
どうにかして睡眠時間を増やしたいが、
あの手この手を使っても改善出来ない。

ならば南欧の方々のようにシェスタ(昼寝)をこころみた。
習慣とは不思議なもので、たったの15分間の昼寝は出来ない。
いったん寝てしまうと、あっという間に15分は過ぎてしまっている。
結局寝過ごして、夜は眠れない状態になってしまう。

午前零時を回ってから眠ったのに、
あさ5時過ぎにはパッと目が覚めてしまう。

今朝も十分に眠れなかったなあ、
とテーブルについてパソコンの電源を入れた。
先日から、今は手元にない作品の写真を確かめている。
具合よく朝日が部屋の壁を照らし出し、何かしら雰囲気が良い。

あの作品もお客さまの元へ、
と懐かしさと同時に制作過程を思い起こしていた。

暦では旧盆、加えて母の新盆である。
特に何かをする予定はないが、母の遺影を眺めながら、
母と畑に出かけたことを懐かしんだ。

わが家の前庭には狭いながらも畑がある。
母がいなくなって兄夫婦は除草剤を撒いて畑をしないと言い出した。
畑が死ぬ前にと、畑の土を我が家の畑に運んだ。

わが家の畑も土づくりをしてあるが、
母が長年に渡って手塩にかけた畑の土、
栄養があるのか、今年の夏野菜の成長は著しい。

一度実り始めると、次から次と毎日収穫。
ゴーヤ苗は2本しか植えなかったのに、毎日収穫。
贅沢なことだが、調理方法も底をつき、いい加減飽きてきた。

同じくパプリカも2本植えてあり、これも毎日数個づつ収穫。
肉詰めやトマトソースで煮込んだりと、工夫しているが・・・。

厳しかった暑さも心持ちやわらぎ、過ごしやすくなった。
狭い畑を見下ろすように、夏の花、サルスベリが美しく咲いている。
殆ど手入れもしない庭だが、毎年美しい花を咲かせてくれる。

実家の畑の一部分を使えることになったが、
母が亡くなってからは何も植えられなかった。
その分、母が大切にしてきた土が我が家で生きている。
母の思いがこもった豊かな土、母に感謝し又野菜を収穫しよう。

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畑仕事

2015年08月10日 | 日記

ここしばらく作品の形が浮かんでこない。
では何とかして形が出てくるようにと仕向けても、それは無理。
フワ~と形が見えてくるのは構えていては到底無理。
ならば違うことをすればいいだけのこと。

7月に草むしりをして、ヤレヤレと思っていた。
ところが連日の高温続きで、再び雑草が伸び始めた。
種をつけられると最悪の状態になってしまう。
花が咲く前に草むしりをと、ここ数日畑に出かけている。

日中は高温で体力も失ってしまう。
夕方日差しも心持ちやわらいだころ、5時から畑に出た。
5時と言ってもまだ太陽は高い。日差しも強い。
そんな中、丁寧に草むしりをした。

母は長年に渡って毎日草むしりをしていた。
膝を故障し、股関節骨折までしていたが、
絶対に弱音を吐かなかった。

「私の生きがいは畑。」そういつも言っていた母。
いま母に代わって草むしりをしているが、大変きつい仕事である。
汗びっしょりになるわ、腰は痛いわで物凄い労力である。

母に頼まれて野菜を採ったり運んだり。
畑を何度も往復していたが、草が生えているのを見たことが無かった。
母は、このようなキツイ作業を一人で黙々としていたのだ。
境界線が張られているが、約170坪全部面倒みていたのだ。

実際に草むしりをして、いかに大変だったかと。
私が草むしりをしていると、横を通られる方々から声が掛かる。
「お母さんはいつもピカピカにしていたね」と。

母が私の為にとシソも植えていてくれた。
毎年のことであり、種が飛んであちこちから芽が出ていた。
小さい苗を一か所に集めて植えなおした。

先日、シソを摘んで、シソジュースを作った。
抗菌作用、動脈硬化予防、活性酸素抑制、美肌効果などなど。
美肌効果は別にして、良いことづくめのシソ。
もっと大きく成長したら保存できるシソジュースを作ろう。

数日にわたっての草むしり、ようやく終了しそう。
今日は少し早目の4時から出かけて草むしりを行った。
ミカン樹の周りの草も何んとかむしることが出来た。

途中、暑くて腰が痛くて伸びをした。
夕日に照らされた雲の形が面白く写真に収めた。
あの雲は小松空港上空を通過する飛行機がのこした雲である。

雲を見ながら、ふっと旅に出掛けたくなった。
空を見上げ、持参した水を飲み、再び草むしりを続けた。

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