創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

土練機、その後

2012年01月30日 | 日記

この季節の夜、周りの音が聞こえなくなってきたら、翌朝には必ず積雪。

パソコンに向かいつつ、処理しなくてはならない事柄を進めていたが、
それまで聞こえていた、庭木の間に間を渡る北風の音がパタッと聞こえなくなった。
聞こえるのは灯油ストーブのファンが回る音だけ。

時計の針が午前零時を指した頃、まだし残した作業があったが大事をとり、
いつもより1時間あまり早くベッドにもぐりこんだ。

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   窓の外


午前6時半、カーテン越しに外の明かりが部屋に入って来て、
起きるか起きまいかと悩んだ挙句、意を決してパッと起きた。
いつもの、この部屋に入ると時刻設定してあったエアコンが作動していて、
部屋は暖かくなっていた。

カーテンを開けると、雪。
雪が降らないよう、眠る前に願っていたことも見事に外れた。
窓のすぐ外、大モミジ・マンゲツの雪が朝日を受けて美しい。
しかし、美しい景色に見とれていてはいけない現実の生活。

トラちゃんが気配を感じたのか、「 ニャ~ン 」と私に呼びかけている。
勝手口のドアを開けると寝床から顔を出し、しきりに「 おはよう 」と言ってくれた。
「 お前も寒いのかい、さあさあ朝ご飯だよ、」とご飯を与えると寝床から出てきた。

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   玄関先


新聞を取り込むために玄関戸を開けると、新雪。
ま、40センチも満たない積雪だから外出は大丈夫だろうと、急いで戸を閉めた。
何だか体がだるく、熱っぽい気がする。

コーヒーの準備をしながら体温を測ってみたが、平熱だった。
でもこれが曲者(くせもの)、このような体調の後には必ずカゼをひく。

新聞を読みながら温かいコーヒーを飲み、
食パンにカロリー2分の1のマーガリンを塗って朝食は終了。
でもまだスッキリとしない、余分に残してあった風邪薬を飲んだ。
どうやらカゼを引いたらしい。

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   工房前の、ドウダンツツジ


土練機の修理を依頼したことはいいが、
大切な、オールステンレスで作られている土練機、どのような状態かと、
先日友人と工務店の工場に出かけ、全く火の気の無い広々とした工場で
分解作業や錆が出てくる箇所など点検し、何処まで修復できるかと話し合った。

全部ステンレスで作られているはずの土練機、
一番肝心な心臓部分は鋳物鉄が使われていた。
その箇所に、ベッタリと錆が浮き出ていた。

10年前、修理に出したときは今回のように確認はしなかった。
この地域の専門工務店を完全に信じ、戻ってきた土練機を使っていたが、
今回修理に出し、あらゆる箇所の確認を行った結果、
いくつもの修理ミスなどが見つかった。

こうなるべき箇所、あるはずの部品が何処にも見当たらず。
新しく作り直したと言われていた箇所、人為的な作業ミス。
きっと余っていたであろう、在庫を使って作り直した痕(あと)がハッキリ見えた。

文句言っても始まらないので、「 なんでこのようになっているのかな?」と
問いかけても、「 自分も分からん 」と。
すべてに詳しい友人が私の代わりに色々と質問してくれたり、
細部にわたって寸法を測ってくれたり。 そんなこんなで時間が経過し、
午後1時からの確認作業が夕方5時までかかって仕舞った。

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   庭から南の方角


薪ストーブが一台しかない、広々とした工場、
夏は涼しくていいが、冬は体に応えるなあ、と思いつつ確認作業を続けた。
手指も痛くなるほどにかじかんで、体もすっかり冷え切ってしまった。
友人を自宅まで送って行き、帰宅したのは午後6時前。

先日から様々なことが身辺で起き、歩きの運動をしなくてはと雪の堤防を1時間歩いた。
長靴を履いての歩き、思いのほか体力を使い、汗も出てきた。

家に帰ると、工務店から留守電やFAXが届いていた。
その内容はいずれも私の希望を満たしておらず、問題解決にもなっていなかった。
汗をかいたまま、友人に電話し報告。 友人と次の対策の話し合いで2時間経過。

汗も引き、夕食後にシャワーを浴びてパソコンでの作業。
何となくだるい、そう感じたが、たいしたことはないだろうとパソコンに向かっていた。

そして今朝、何となく体調が変。 カゼを引いたらしく風邪薬を飲んだ。
眠気を誘うカゼ薬、こんな位なら昨晩寝る前に飲んでいればよかった、と思っても
後悔先に立たず、しばらくはグズグズするだろう。
インフルエンザがはやってきているが、予防接種を受けているので、
たいしたことは無かろうと思っている。

土練機の修理対策で、少し臍を(へそ)を曲げだした工務店、
明日再び友人と訪ねることになった・・・私達の指摘でプライドを傷つけられたと思うが、
失敗は失敗、部品不足も事実。  前回も今回も決して安い修理代ではない。
折角修理を依頼し土練機を持って行ってくれたのだから、最後まで責任を持ち、
修理に当たって欲しい。

今日午後、友人が電話したら、「 他所で修理してくれと 」と言い始めたとのこと。
それを聞いた途端、熱が出てきた。 専門家なら専門家らしく最期まで責任を持つべし。
無理難題を押し付けているわけではないので、明日また出かけて話し合う。

今回、それぞれの箇所をしっかりと写真に撮り記録した。
そういえば、昨年の東日本大震災時、福島原発事故問題では
議事録を取っていなかった、と判明したことが分かったのは、つい最近のこと。
沢山の議員や書記官がいるのに、到底信じられない事実である。

それにしても体がだるい!


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土練機

2012年01月25日 | 日記

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   土練機


困り果てていた土練機、ご尽力を頂き、ようやく修理に出すことが出来ました。

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   相談中


小型ながらも重さだけは重量級で、600キログラム。
この土練機、我が家にきてから24、5年が経った。
当時の工房の中はそんなにも混雑していなくて、
土練機はすんなりと入れることが出来た。

しかし今は様々な道具やら原材料で満杯となっていて、
この重い土練機をどのように工房から出したらいいかと検討。
工務店から2人、そして友人との3人で慎重に相談してくれた。

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   電気配線切り


まずは電源の遮断から。
修理後の配線を間違えないようにと、記録を取ってもらった。

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   ローラーに乗せる


ジャッキで持ち上げ、手前と後方にバランスよくローラーをかまして。

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   工房から


狭くなった工房、すべての物に当たらないよう、
慎重にゆっくりと工房の外へと土練機を出した。

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   ローラーはずし


工房横にトレーラーを横付けにし、
クレーンで持ち上げ、ローラー、4個をはずした。
ここまでの作業で1時間あまりかかった。

広々とした立派な工房ならば、いとも簡単に土練機を運び出せるのだが、
私の工房はとにかく小さく狭い。 加えて多くの道具などでギッシリと埋まっている。
でもさすが3人寄れば何とかで、無事に機械を工房から出すことが出来た。

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   ローラー


この小さなローラー、これ1個で1、000キログラム(1トン)の重さに耐える。
前、後ろ、計4個で土練機を自在に動かして、ぶつからないように出してくれた。

24、5年前、工房に入れたとき、
土練機の下に丸の枕木を置き、数人で押して入れた記憶がある。
今はこんな小さな機械があるなんて、なんと便利なことだろう。

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   持ち上げ


出来るならば自分たちで修理を、と友人と話し合っていたが、
複雑すぎて無理、手で土を揉むしか方法が無いと諦めていたが、
このようにして修理に出すことが出来、心より嬉しく幸せに思っております。

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   積み込み


今週は大雪になるとの予報が出て、
雪が積もる前に工務店に運びたい、とのことで
23日月曜日午後、土練機の搬出を行った。

これから分解し、どの箇所からサビが出ているかの確認を行い、
その後、修理を行ってくれる手はずになった。

修理に時間がかかっても、元のようになって戻ってくることを願っている。
うつくしい青磁を焼き上げるには土作りが大切、そして青磁釉薬の研究が必須。
その、どれ一つが欠けても青磁は生まれない。 妥協が許されない焼き物である。

土練機が戻ってきたら、大切に取り扱わなければと思っている。
そして皆さんに喜んでいただけるよう更に励まねばと思っている。


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白山

2012年01月20日 | 日記

雪の無い冬、これほど過ごしやすいことはない。
昨年の今頃、数十センチの積雪があり、毎日雪が降っていた。
雪が降ることは、日本海側に住む者にとって宿命だから仕方ないとしても、
降り続けて積もる雪は日常生活に支障をきたし、これほど困ることはなかった。

けれど今年の冬、とくに今月に入ってから積雪は殆ど無い。
積もっても、せいぜい10センチ未満。 これくらいの雪ならどうってことない。
このまま春になって欲しいと願っているが、この先のことは分からない。

今朝のニュースでは、関東の雪降りの状況を報道していた。
降りしきる雪の光景が映し出されていて、「 大雪です、」と。
雪の無い地域に住まわれている人々にとっては確かに大雪かも。

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   我が家から


いつものように午後は1時間の歩きの運動。
朝の雲行きは悪かったが、午後は晴れてきて堤防へ出かけてきた。
晴れているとはいえ、やはり冬、耳元をかすめる北風は痛いくらい冷たかった。

出かける時はカメラを持参、が習慣になり、今日もポケットに入れて出かけた。
晴れるかな、晴れて欲しいな、と願いつつ歩いていると空が急速に明るくなり、
青空が広がって白山が顔を出してくれた。

歩きながら何枚か撮ったが、いまひとつ満足出来ずに帰宅。
雲が出てくる前にと、家からフィルターを持ち出して撮ってみた。
余分な反射光を抑え、肉眼では見えなかった筋雲が見えてきた。

青い空に白く浮かび上がる白山、凛とした美しい姿に見ほれていた。
例年なら手前の山にも積雪があるのだが、今年はそれがない。
それゆえに、白山が際立って美しく浮かび上がって見えた。

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   瓢形


先日から行っている作品のデザイン。
何故か浮かんでくるのは瓢箪の形ばかり。

それもそのはず、歩きに出かけている堤防横の一角には瓢箪の棚があり、
その成長過程を見ながら歩いているせいか、瓢箪の形が脳に刷り込まれているのだ。
毎年様々な形の瓢箪が実り、その形を観察することも楽しみの一つとなっている。

私も何度か瓢箪を育てた経験があり、成長過程が楽しみだった。
けれど収穫後の瓢箪の手入れは非常に厄介で、閉口した。
でも瓢箪の形はなんともいえず心が和むから不思議である。

首の長いもの、胴の張ったもの、上下の調和のとれたもの、と種々である。
全く嫌みのない愛らしい瓢箪、この瓢箪の形が好きで必ず作品に取り入れている。
掛け花入れとして作っても様になるし、壷として作っても楽しい。

ロクロの前にデザイン画を置き、その時の思いのままに制作をしている。
いま使っている粘土は鉄分が混ざっていて、窯変鉄耀釉薬を掛けるには支障も無く、
気兼ねなく制作を続けている。 焼き上がりには美しい天目となるよう願いながら。


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チェロ、ヴァイオリン&ピアノトリオ新春コンサート

2012年01月15日 | 日記

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                       クレイン 白山ホール
   
昨年夏以来、久しぶりのコンサート。
今回は越川さゆりさん、越川和音さん、和音さんの友人の前原千里さんのトリオ。

前日まで悪天候続きだったが、北陸の冬には珍しく、とても気持ちよく晴れた土曜午後。
どのような音が奏でられるかと、待ちに待った演奏会、開演30分以上前に出かけて行った。
何回か訪れたことのあるクレイン、エントランスホールでのコンサートは今回が初めてだった。

私の癖で、早速コンサート会場をチェック。 まず構造は、音響はどうなっているのか。
生演奏、それもヴァイオリンとチェロ、そしてピアノ。
弦楽器の微細な響き、その表現は聴衆にはどのように伝わるのだろうか、と
会場の隅々までチェックした。

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   プログラム


チョッと早すぎたかなと思ったが、会場入り口には係りの人がいてプログラムを頂いた。
演奏される曲目には馴染みのない曲も含まれていて、どのような演奏かと期待した。

新春らしく、演奏曲目には心配りがされていて、とても好感が持てた。
私が心から親しくさせていただいている、東京のK様の先生の曲目も含まれていた。
K様は宮城道雄の直弟子で、今年84歳になられる。
不思議なご縁で、誕生日は私と同じ月日。

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   楽器の説明


奏者の紹介があり、いよいよ演奏が始まった。
私は後方の上のほうに席を取っていて、最初の音に耳をかたむけた。

おや?このホール、以外や以外、音の響きがかなり良い。
ヴァイオリンの繊細な高音もチェロの重厚な響きも、ピアノのタッチもハッキリ聴こえてきた。

もちろん奏者達の、並々ならぬ研鑽の賜物から醸し出される音に違いないが、
何の違和感もなく、かなり離れた私のところまで微細な弦の響きが届いてきた。
一言で表現するなら、「 うつくしい!」。

今回は楽器の説明もあり、初めて身近にご覧になられる方々には最高のプレゼント。
演奏を聴いて頂くだけではなく、どのようにして音が出るのか説明していただけると、
さらに親しみが湧き、とても良いこと、と感じた。 これは今後も続けて頂きたい事。

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   トリオ演奏


曲目が変わる、ほんのわずかの間に移動し、
更に上のほうではどのように音が響くかと耳をそばだてた。

このエントランスホール、想像していたより音の響きは良かった。
越川和音さん、友人の前原千里さんの奏でる波長の合った弦の響き、
若い二人の音を際立てるように演奏された、越川さゆりさん、
とても心地よく、新春にふさわしいピアノトリオ新春コンサートだった。

昨年夏以来の和音さんの演奏、更に磨きが加わり、
一音一音が丁寧に、そして深く表現されたことに感動した。

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   沢山のお客様


音創りは大切、と簡単に表現してしまうが、
それは日々の鍛錬、研鑽があっての結果である。
聴衆の心を惹きつけるには、並々ならぬ努力が必要である。

私自身も作品創りをしているが、
一つの作品を仕上げるには、かなりの時間を必要とする。
若い頃は勢いで作品を創っていたが、歳を重ねると同時に責任も感じてきた。
そのため、一つの作品を創造する時間がかなり長くなってきた。

越川和音さん、前原千里さん、ご自身の音創りに励んでいただきい、
そう思い、素晴らしい演奏に心から拍手させていただいた。

おりしも私の好きな淡い黄色、ピンク色のドレスを着ていられ、
うつくしい音の響きと若い奏者の姿に心が熱くなったひと時だった。


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越前海岸 ・ 水仙の里

2012年01月10日 | 日記

珍しく久しぶりの天候に恵まれた、雪が降らない一日だった。
前々から気になっていた越前海岸の水仙、薄日と小雨、そして風の穏やかな今日、
日本海を見下ろす断崖に咲いている水仙に会いたくなって、急遽出かけてきた。

午前10時前に家を出たときには晴れていたが、やはり北陸の冬、
石川県、福井県の県境に近づくにつれ、雲行きが怪しくなり大粒の雨が降ってきた。
ハンドルを握りながら西の空を眺めれば薄い雲、きっと晴れる、そう思ってまずは東尋坊へ。

それまで荒れていた空が急に晴れ渡り、空一面が青空に。
目的の越前海岸まではかなりの距離、慣れ親しんだ東尋坊の景色を眺めながら、
南下を続けた。

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   東尋坊の海


今日の目的は観光ではなく、北風に耐えながらも懸命に咲いている水仙に会いに行くこと、
風光明媚な海岸線を走っていると、いつもの休憩場所に到着。

1997年1月2日、ロシア船籍の重油タンカー「ナホトカ号」が悪天候の為沈没、
その後、船首部分が漂流を続け、同年1月7日に福井県三国町に流れ着いた。
その事実を忘れない為に作られた記念碑、その近くの展望台に到着。

昨年3月の東北の大震災、何もかも流されてしまった悲しい出来事、
ここ東尋坊には積荷のC重油6,000kl以上が海上に流出し、
美しかった海岸線を真っ黒に染めてしまった。

けれど全国から沢山のボランティアの方々が駆けつけてきてくださり、
流れ着いたC重油を柄杓や手で、そしてバケツリレーで丁寧に取り除いてくださり、
わずかの間に海は元の姿を取り戻すことが出来た。
私も微力ながら、手伝いに出かけた。

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   越前海岸


一般人の懸命な姿に対し、住民の、国土を守るべき政治家と言えば、
エメラルド色の海が好き、と愛人と南の島に遊びに行ってマスコミ攻勢にあったり、
アイロンの折り目がきっちりと付いた被災服を着た、デップリと太った政治家が来て、
流れ着いた重油を取り除くでもなく、ただ状況を見て何もせず帰って行ってしまった。

ここに立つと、いつもその時のことが思い起こされ、
今も政治的な復興が進んでいない、東北、そして福島原発の被災者のことを思い、
心が、胸が痛んで仕方ない。

政治家の無力さに比べ、一般の方々の心ある行動で元の美しい海が甦った海岸線、
東北、東日本にも一日も早く平穏な日々が訪れることを願って止まない。

ほんの一時(いっとき)の晴れ間の中、平日の今日は行き交う車もまばら。
海岸線を沿って走る道路も殆ど車が通らず、運転はとても楽であった。

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   越前海岸 ・ 水仙


福井・東尋坊から三国漁港、そして越前海岸へと車を走らせた。
それまで姿が見えなかった水仙がチラホラと見え始めてきた。

けれど何故か枯れている水仙が殆どだった。
温暖化の影響は確かにあるが、海沿いの水仙の花は茶色く変色していた。
きっと強い季節風が吹き荒れ、塩水をかぶった為に枯れてしまったのでは、と、
断崖の上に登る道を運転していった。

やはり上の方の水仙は楚々(そそ)として、美しい花を咲かせていた。
ここにたどり着くまでは海も穏やかで、群青の海が穏やかだったが、
西の空から雲が広がって来、海の色も空と同化するように鉛色に変化し始めてきた。

ここの水仙は、私の近くの水仙と異なって一重、香りもほんのりと。
海から吹き上がる北風に耐え、懸命に咲く姿はとてもいとおしい。
厳しさに耐え忍んで生き抜く様、見習わなくてと寒さも忘れ見惚れていた。

せっかく越前海岸まで来たのだからと、水仙が咲いている丘陵を散策した。
そうこうしている間にも雲行きが怪しくなり始め、今にも雨が降り出しそうになってきた。
越前海岸まで来た道を引き返すのも芸がない、そう思い、
鯖江市へ出、国道8号線を北上し夕方帰宅。

久しぶりの車にての遠出、しっかりと根をおろして咲く水仙に感動した一日だった。


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