創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

畑の整理

2011年11月30日 | 日記

前庭の野菜棚の整理を行った。
これからの天気予報では気温も低く、雨降りと伝えている。
きっとアラレも混じってくるだろう。 その前に我が家の畑の整理を行った。

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   ゴーヤ棚


毎年育てていたゴーヤ。
ごく普通に調理されている「 ゴーヤチャンプル 」や、
ひき肉などの詰め物をして蒸しあげる方法で調理してきたが、
今年初めてゴーヤジュースに挑戦してみた。

ゴーヤジュース、これが想像していたものとは全く別の味になって、眼からうろこ。
もちろんゴーヤだけでは苦くて飲めないが、バナナを加えることで苦味が消えてしまった。
苦味が無くなれば飲むのに抵抗も無くなり、あらゆる野菜を加えてジュースを楽しんだ。

暑かった今年の夏、毎朝のゴーヤジュースは健康維持の元となってくれた。
お世話になったゴーヤ、来年も沢山なってくれよと棚を整理した。

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   アイコ棚


ゴーヤ棚の横には「 ミニトマト・アイコ 」。
アイコも厳しい暑さに打ち勝って、沢山収穫できた。
昨年より心もち甘さが感じられなかったが、食べきれない分はトマトピューレに。
冷凍庫には沢山のピューレが保存してあり、いつでもトマト料理を作ることが出来る。
ゴーヤもアイコも自然のままに、沢山の実をつけてくれてありがたいこと、この上なし。

午前中に我が家の前庭の畑の整理を済ませ、
実家の畑にも出かけて赤カブや水菜などの野菜も収穫した。

個展後の私、工房の中には入るけれど粘土には触れていない。
何かをしなくてはと思いつつも、無意味にロクロに向かうのは本意ではない。
ある程度、頭の中が整理できる時までロクロに向かうのは待とうと思っている。

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                              モミジ


空模様が怪しくなり始めてきた午後、
西の空から黒い雲が広がり始めて来た。
まだ雨は降らないだろうと、憩いの森に出かけてきた。

先日出かけた時には紅葉も色あせていたが、
今日は思いもよらぬ美しい紅葉にめぐり合えた。
強い北風が木々の間に間を吹きぬける中、ハッとするほどの色彩。

緑の常緑樹を背景に、赤と黄色のモミジが競い合うように、
ざわめく風の中で、私の目を楽しませてくれた。
風が止んだ一瞬、シャッターを押した。

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   姫柿


何処にも出かけなかった今年秋、
諦めていた紅葉を愛でることができ、満足。

我が家の大モミジ・マンゲツ、この数日の間に散ってしまったが、
近くの山には紅葉が残っているかもしれない。
明日から師走だが、出来るだけ自然と触れ合いたいと願っている。


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雨の中

2011年11月25日 | 日記

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   大モミジ


   マンゲツ


窓辺の大モミジ、マンゲツが雨に濡れそぼって美しい。
あまり赤くならない内に葉が落ち始めてきたが、
それでも毎日家の中から見えるのは嬉しい。

昼食後、雨合羽を着こんで歩きに出かけた。
昨日も今日も冷たい雨降りと雷が鳴っている。

雨合羽を着こんでいるが、この合羽や長靴は雷除けにふさわしいか分からない。
加えて耳学問ならぬ、ラジオを腰のベルトに挟んでイヤホンで聴きながらの歩き。
いずれにしても雷は怖いので、堤防へは出かけずに道沿いの電柱の下を歩いた。

どういう訳か、作品が浮かんでこなくなってしまった。
降りしきる雨の中を歩きながら、近くの、遠くの山々の景色を眺めながら
心打つ形がないものかと眼を凝らしているが、雨に煙った山しか見えない。

焦っても仕方ないので、いつものように家の中の片付けや作業場の片付けを行っている。
残念ながら土練機(どれんき)は何も手がつけられず、そのままの状態。
せめて土練機だけは何とかせねば、と思いつつも打つ手が見つからない。
ケ・セ・ラ・セラ、と思える代物ではないから困ってしまう。

いま庭に咲いている花は山茶花。
他に何かないかと探してみたら、南天の実が赤く、たわわにぶら下がっている。
その近くにある、梅もどきも美しい実が沢山付いていた。

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   青磁掛け花入れ



   梅もどき

   山茶花


応接間には何も生けていないので、青磁掛け花入れに梅もどきを生けてみた。
蕾が付いている山茶花の葉を少し整理し、添えてみた。

青磁にはこの花でなくては、と華道や茶道の世界では言われるが、
作り手の私の願いとしては、形式にとらわれずに自由に、
好きな花を生けたい、生けていただきたい、そのように思っているのです。

さりげなく生けた「 梅もどき 」と「 山茶花 」、いかがでしょうか。
壁面に、ちょっとした花や枝物があると部屋全体が華やかになってくるから不思議。
この前の日記に書いた「 シャコバサボテン 」、蕾から花へと姿を変え始めています。
シャコバサボテンを生ける方法って、どうしたら良いものでしょうか?

順々に咲いている花を眺めるのもいいけれど、何か使いようがないものでしょうか?
花を器に浮かべる方法もあるけれど、初冬のこの時季には寒さを感じ、不向き。
でも、本当に美しい花が立派に咲き始めてきました。

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   マンゲツ


小一時間歩きを終え、
外玄関と内玄関で咲き始めたシャコバサボテンに、「 ただいま 」と言い、
雨合羽を脱ぎカゼを引かぬよう、すぐに汗だくになった体に熱いシャワーを浴びた。

さっぱりとしマグカップを横に、いつもの部屋で日記を書いています。
一時間あまり前に歩きに出かけたときよりも、少しばかり日が翳り、
大モミジ、マンゲツの葉もしっとりと赤くなって見えます。


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個展後の畑しごと

2011年11月20日 | 日記

冷たい雨がガラス窓を叩いている。
丸一日晴れることが無くなった北陸、弁当忘れても傘忘れるな、の季節が到来。
そのわずかの晴れの先日、母と一緒に畑に出かけ、秋野菜などの収穫を行った。

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   野菜収穫


秋の天気が良すぎたのでネギの成長が気がかりだった、
このまま畑に置いておくとサビ病が発生し、葉先の部分が食べられなくなってしまう。

農薬を散布すれば店の店頭に並んでいるような、
青々とした美しいネギになることは重々承知しているが、
消毒を一切行わない母の畑。

寒さとともに嵐が来たら、ネギが途中から折れてしまう。
そうならないよう、育っているネギの半分を収穫した。

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   赤カブ ・ 丸大根


去年も今年も温暖化が進み、野菜たちの成長が著しく早い。
加えて豊作だから、野菜の値段が下がって農家にとっては大変な痛手、
と、先日のテレビ放送で野菜農家の苦悩を放映していた。

母が生きがいとして育てている野菜たち、同じく成長が早い。
11月に入ってから母の要望が強くなってきた。
早く収穫しないと野菜がダメになってしまう、手伝ってと。

金澤画廊個展の片付け、整理がようやく終わった今週初め、
母から催促の電話で畑に出かけた。 確かに野菜たちが大きく育っていた。
赤カブも例年より少し大きく育っていて、赤カブの千枚漬けを作ってみた。
保存が利くように唐辛子も数本入れて、冷蔵庫で保存・・・・・上手く漬けあがった。

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   7月


   シャコバサボテン

   新芽


次の仕事に取り掛からなければならないが、
冬将軍が来る前に畑の野菜収穫を先行した。
我が家へ運び、工房前の外流しで野菜たちを洗っていると、
庭木の根元に置いてある、シャコバサボテンに目がいった。

昨秋ホームセンターで、初めてシャコバサボテンを一鉢購入。
育て方が分からなかったが、次々と花が咲き、寒い雪の季節の花に喜びを感じた。
そして今年7月、株分けを行ってみた。 これも初めての経験。
一鉢が三鉢になり、新芽が出始め、9月に新芽をすべて取り除いた。

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   一鉢が三鉢に


蕾が付くかな?このまま育つのかな?と思いつつ、
個展が始まり、個展後の片付け整理に追われていて、
シャコバサボテンの事はすっかり忘れていた。

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   花いっぱいに


まさかこんなに沢山の蕾がつくなんて想像もしていなかった。
昨秋、ホームセンターで買った時よりも多くの蕾が付いている。

これからの厳しい北陸の冬、野菜洗いと同時に花芽が落ちないよう玄関に取り込んだ。
これは薄紫色だが、できるなら真っ白のシャコバサボテンも育ててみたくなった。


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わずかの晴れ間に

2011年11月15日 | 日記

汗ばんだ日中が続いていた昨日から一転、
今朝から冷たい北風が流れて気温も急降下。

まだ何かをし残しているような気持ちになり、
家の中をぐるぐると見て回ったり。
美しく仕上げてもらった桐箱や化粧箱を再点検。
色落ちしないようにシッカリと包装し直した。

外を見やれば晴れ、陽がさしてきた。
歩けるかな、歩けるくらいの間、陽がさしてくれるかな、
西の空を眺めれば、かなり向こうまで青空が広がっている。

雨が降ったりやんだり、気まぐれにチョッと晴れたり。
晩秋から初冬の北陸の天候は毎年繰り返される。

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   憩いの森


出来るだけ歩く事を心がけている私、
空を眺めつつ、近くの憩いの森に出かけてきた。

我が家から約5分あまりの憩いの森の駐車場、
同じ思いの方々の車が数台停まっていた。
駐車場から十数歩の所にある灌漑用水の堤、
午後の光を受けてキラキラと美しい。

さあ、日が暮れないうちに歩かねば。
灌漑用水の横を通りぬけて遊歩道を歩き始めた。

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   昆虫


遊歩道の真ん中に黒くて小さい動くものが。
近づいてみると、ちっちゃい昆虫が一匹、道を横断している最中。

早く寝床を見つけないと凍えてしまうよと、これまた小さい声で語りかけ、
傍らの枯葉で掴んで草むらに移してやった。

昨年、憩いの森の紅葉は見事なくらいに赤く染まり、美しかった。
しかし今年の夏の暑さで、木の葉は火傷をしたみたいに縮れ、
赤くなる前に落ちていた。

地球温暖化の影響が、木々の紅葉の変化でもハッキリと分かるから怖い。

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   落日を受けて


空の様子を見ながら、木々の紅葉も観察しながらの歩きの運動。
西の空から雲が湧き出してきた。 雨が降らない内に駐車場へと急いだ。
わずかの雲間から淡い夕日が差し込んできて、堤の景色が変わっていた。

さあ1時間の歩きも終えたし、家に戻ってまた片付けをしなくては。
車のドアを閉めると同時に、大粒の雨がフロントガラスに落ちてきた。


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木の実

2011年11月10日 | 日記

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   椎(しい)の実


雑木林と化した我が家の庭、
種々の落ち葉が沢山たまっていて、それらを寄せ集めて腐葉土にと思い、
裏庭の椎の木の枯葉を熊手で集めていたら、小さな実を発見。

あれ~?
30年以上前に植えた椎の木、長い間実がならず、
椎の木に雌雄があるのかなと思っていた矢先、落ち葉の上や葉陰に実が沢山。
だがしかし、椎の実って、こんなに小さかったかな?

ふっと口ずさんだ歌、

 小さな 手のひらに一つ ふるぼけた木の実 握りしめ 

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   椎の実


我が家の玄関先の鎮守の杜、
小さい頃、秋になると遊びに出かけて椎の実を拾って食べた、懐かしい思い出。
田舎の小さな荒木田町、都会と異なってお菓子屋さんがあるわけでもなく、
柿やナツメ、椎の実がおやつで、木によじ登っては実を採って食べていた。

特に椎の実は、ポケットが破れるくらいに拾えるだけ拾って詰め込んだ。
おやつらしいものは何一つない時代で、このようなささやかな木の実がご馳走だった。
「 カリッ、」と歯で割れば、真っ白い実がポロリと出てきた。
次から次と割って、口いっぱいにほおばって食べていたっけ。

椎の実は神社に行かなければ拾えない、そう思っていたが、
我が家の椎の木にも実がなっていたのだ、ただ気が付かなかっただけだった。

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   椎の実がいっぱい


小さい頃の思い出として、椎の実はもっと大きかったように記憶しているが、
実際、今日見つけた椎の実は小指の爪ほどに小さかった。
小学生の頃と今の自分では体の大きさも違うように、
あの頃は何でもが大きく見えたのかもしれない。

この椎の実、どんな味がするのかな?
まだ割って食べていないが、記憶をたどってみても味が思い出せない。
何となく、粉っぽい感じの味だった様な・・・。

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   青磁コンポート


食べるのが惜しくて、きれいな実を拾い集めてみた。
小さい木の実だが、美しく、つややかな色合いをしている。
せっかくの秋の木の実、紅葉し始めた南天の葉を添えてみた。

片手で持てる青磁コンポート、
ちょっとした秋の装いを楽しむことの出来る、ピッタリの器になった。


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