オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

ワルター&ウィーン・フィル告別演奏会

2015年04月03日 18時00分53秒 | 今日、聴いたCD
2枚セットの1組のCDが届きました。

シューベルト:交響曲第8番ロ短調「未完成」
マーラー:「子供の魔法の角笛」より「トランペットが美しく鳴り響くところ」
マーラー:「リュッケルト歌曲集」より「私は仄かな香りを吸い込んだ」
マーラー:交響曲第4番ト長調

エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)、ブルーノ・ワルター指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(1960年5月29日ウィーン、ムジークフェラインザールでのライブ録音)音源提供:INA(フランス国立視聴覚研究所)

ブルーノ・ワルターの生涯を知っている者だったら絶対忘れてはいけないコンサートのライブ録音。
1907年初めてワルターは初めてウィーンフィルの演奏会に招かれ、そして1960年5月29日、ワルターは生涯最後のウィーンフィルの指揮台に立つ。マーラー生誕100年記念コンサート。
ワルターも、ウィーンフィルも、これが最後と意識していたであろう演奏会。そしてワルターは1962年2月17日、アメリカで、この世を去る。享年85歳であった。
どうしても普通の気持ちで聴けない演奏、どうしても客観的には聴けない演奏である。
お互いに第二次世界大戦という地獄を経て、最後に何か幸福感に満ち溢れているようなマーラーの交響曲第4番の演奏。
特に第3楽章は万感の思いが伝わってくる。

この演奏会のライブ録音はいろいろなレーベルでCD化されていたようだが、今まで私は手を出さなかった。
たいへんな昔、レコードの時代。初めてブルーノ・ワルター協会から発売されたレコードを購入して、あまりの録音状態の悪さ、バランスの悪さにガッカリして、それ以降、CD化されたものが発売されても絶対に手を出さなかった。
大好きなブルーノ・ワルターの演奏、それもウィーンフィルとの最後の演奏だけに、何かイメージをつぶされたくない気持ちが強かった。
そんな私でしたが、ORF(オーストリア放送)でオリジナルマスターが失われていた放送用マスターテープがINA(フランス国立視聴覚研究所)で発見されCDされたので、不安な気持ちは大きかったですが、重い腰を上げる?こととなりました。
そして購入して本当によかった!もちろん1960年のライブ録音なので不備な点はありますが、レコードで聴いた録音とは、たいへんな差で鑑賞に支障はありません。
楽器が少しマイクに近いところもありますが、逆に何かワルターが語っているように聴こえるくらいです。
いろいろと持っているワルターのCDですが、何か欠けているような気持ちが長い間ありましたが、やっと、そんな気持ちから脱することが出来ました。
たった1組のCDですが、そんな気持ちにさせるとは、やはり音楽の力というものは強さを感じたしだいです。






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