２月２日（月曜日）
今夜のＮＨＫ プロフェッショナルは「“清掃のプロ”スペシャル」でした。
羽田空港を清掃している新津春子（４４歳）さんに釘付けです。
新津春子さんは、中国残留孤児だった父と、中国人の母の間に生まれました。１７歳の時、中国から両親と日本に帰国しました。中国では、「日本人は日本に帰れ！」とイジメに合い、日本に帰国し高校に通うと、「中国人は中国に帰れ！」とイジメに合い、さまざまな葛藤が有りました。私はいったい何人・・・。
帰国当初は両親とも日本語が出来なく、無職だったとのこと。１７歳の彼女が、生活費を少しでもと稼ごうと選んだのは、「清掃員」。
２３歳のとき転機が訪れます。職場が羽田空港で、そこでの上司が彼女を“清掃のプロ”に育てたと言っていいでしょう。
新津春子さんはいくら頑張って仕事をしても、上司は誉めてくれません。何でだろう？ 「心を込めてやりなさい」と言うだけです。
２６歳の時、清掃技術を競う全国大会で史上最年少で優勝。「優勝しました」と上司に報告すると、「貴女が優勝するだろうと思っていました」。
ここで彼女は、初めて誉めてもらったんだと嬉しくなったそうです。
心に余裕を持って仕事をし、心を込めて仕事をすることが一番だと悟ります。
彼女は今では（株）エアポートマックス主任として、３００人の仲間を束ねています。
彼女のようなプロがいるので、羽田空港は２０１３年、２０１４年と連続世界一美しい空港に認定されています。
現在、ビルクリーニング技能検定の検定委員として活躍されているそうです。
この番組を観ていると、感激して涙が出てきました。
