百姓通信

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廃棄食品集めが難航?!

2009-06-13 21:14:11 | 循環
--セブンイレブン、加盟店が廃棄食品くれなくて、税金16億円使った食品リサイクル事業を停止==2009年06月05日
県助成16億円を受けて食品リサイクル事業を進めていたアグリガイアシステム(八街市、谷古宇浩之社長)の事業が暗礁に乗り上げている問題で、廃棄食品の提供元として協力していたコンビニ大手チェーンのセブン-イレブンの加盟店から廃棄食品が想定よりも集まらなかったことが事業の行き詰まりの一因であることが4日、分かったという。
同社は農林水産省の「バイオマスの環づくり交付金」16億円を活用し、佐倉市内に工場「循環型飼料化センター」を建設。2007年5月から、セブン-イレブン加盟店などから提供された弁当や総菜などの廃棄食品をリサイクル処理し、家畜の飼料を製造している。
ところが、八街市内で行っている堆肥(たいひ)化事業も含めて思うように利益が上がらず、経営難に陥っていた。同社はこの1日に全従業員に解雇予告通知を出し、今月末での事業停止を決める事態になったようだ。
県資源循環推進課によると、同工場は当初、年間約4万3千トン(120t/日)の廃棄食品の受け入れを想定。ところが実際は約1万3千トン(08年度36t/日)。中でもセブン加盟店からは想定量の55%の約2万3千トンを見込んでいたが、実際は受け入れ総量の40%の約5千トンにとどまった。
さらに生産過程にも問題があり、乾燥飼料は年間2千トンと計画の1割しか製造できなかった。
セブン本部は飼料化リサイクルのために廃棄食品を提供するよう東京23区と本県の一部の加盟店に協力を仰いできたが、加盟店が負担する手数料が従来の廃棄物処理の手数料に比べて割高となることなどから、協力する店が思うように広がらなかったという。
鳴り物入りで始められた事業が、簡単にピリオドをうつ。循環型社会の形成はそんなに簡単ではないということだと思うが、それだからこそやりがいがある、そう思って取り組まれた事業だと思っていたが、儲けがないと簡単に頓挫してしまう。経営効率や経済効果も大切だがそれ以外に未来社会をどう創造していくか、一流企業が見本を示さない(まして多くの税金を投入しているにも関わらず)と、誰にも輝かしい未来は訪れない。
循環社会は入口と出口と期間とタイミングとそのプロセスの中にどう付加価値をつけていくかに尽きる。もっともっとみんなで知恵を絞り、未来社会の創造がしたい。

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