百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

スルホキサフロル

2020-01-21 23:42:56 | Weblog
ネオニコチノイド系農薬の一種である殺虫剤スルホキサフロルが、昨年末、日本でも登録(承認)され、国内でお米や果物、野菜への使用や、食品への残留が認められるようになってしまった。
欧州では各国レベルでもそれぞれ、2000年代からネオニコチノイド系農薬の使用規制を導入してきた経緯があり、アメリカにおいても養蜂家や環境NGOが起こした裁判で「ハチへのリスクが十分検討されていないまま使用を許可したアメリカ環境保護庁(EPA)の判断は無効」という趣旨の判決がされ、2013年11月にはアメリカ環境保護庁も使用許可を取り消している。
また近年有機農業を積極的にすすめているフランスでは、2018年3月、全てのネオニコチノイド系農薬の全面禁止の法案を可決するなど、生物多様性と共存する食と農へ、大きく舵を切りつつある(発効は2018年9月1日より)。
そんな世界の流れに逆行する日本政府は何を志向しているのか?誰が望んでいるのか?誰も何も言わない、そんなことでほんとうに良いのか?もっと真摯に未来を見つめたいものだ。