日々の感じた事をつづる
永人のひとごころ
東京五輪 水泳会場に問題あり
東京五輪・水泳テスト大会
お台場海浜公園
トイレ臭の必然
高温・悪臭で参加選手が悲鳴
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1年後の東京五輪に向けて、水泳競技のテスト大会が11日、東京お台場公園で開催されたが、参加選手から高水温や悪臭に対する不満の声が相次ぐ散々な結果だった。
国際水連は競技実施の条件として会場の水温を16度以上31度以下と定めている。この日の水温は、午前5時の時点で29・9度(競技中の水温はなぜか非公開)。そのため午前10時だった男子の開始時間を、女子とほぼ同じ午前7時に前倒しした。
ロンドンとリオ五輪の日本女子代表の貴田裕美(コナミ・スポーツ)は『水温も気温も高く、陽射しも強くて過酷だった。泳ぎながら、熱中症になるのではないかという不安が拭えなかった』と悲鳴を上げた。
ロンドン五輪金メダルのウサマ・メルーリ
(チュニジア)も『今まで経験した中で最も水温を高く感じた』とヘトヘトだった。
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さらに選手に過酷だったのがニオイだ。約1時間泳いだ男性選手は、『正直、臭いです。トイレみたいな匂いがする』と衝撃の証言をした。だがお台場の海が“くさい”のは必然だという。元東京都衛生局職員で、環境医事ジャーナリストの志村 岳志がこう言う。『お台場はゴミで埋め立てられた場所.海底のゴミが海水を汚染しています。
ただでさえ、隅田川などが運ぶ汚水が流れ込むうえ、大雨や台風の際は、下水の処理能力を超えた汚水が川に放出され、お台場に達する。しかも地形が入り組んでいるため、これらの汚水が外海へ出て行かず、よどんでしまう。お台場は東京で最も泳いではいけない海なのです。』
お台場はかつて、海水浴禁止だったが2014年から港区が期間限定で海水浴場として開放。期間中汚水の流入を防ぐ膜を設置して『泳げる海』にしている。
今回のテスト大会でも、入江口に約400メートルの膜を張った。苦情を受けて本番では膜を3重に厚くするという。
『焼け石に水です。例えばいくら3重にしたところで、膜ではトイレ臭の原因とされるアンモニアの流入は防げません。都の職員も分かっているはずです。五輪開催1年前に分かっているのに小手先の対策でごまかせば、各国は黙っていないでしょう。すぐに競技場所を変更すべきです』(志村 岳氏)
東京五輪の暑さ対策で整備された「遮熱性舗装」はかえって路面高2・0Mの空間気温が3度程上昇することが指摘されているが、今度は海水のトイレ臭。
「臭いものにフタ」は許されない。
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