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永人のひとごころ
小沢一郎と森ゆうこ参院議員の対談・最終回
小沢一郎と森ゆうこ参院議員の対談・最終回
「変える」と言って政権を貰ったのに、変える気がない今の民主党――小沢
小沢: 日本がそして日本人が生き残るためには、旧体制を変えなくちゃいけないと。アンシャンレジーム(古い体制)を変える。変わらずに残るために。「古い上着よさようなら」というやつだよ。「青い山脈」だよ。
森: 難しいですね。民主党はもはや政権交代した時の民主党ではないというか、正反対だと私は思うんですが。
小沢: いやあ、驚いたね、結局、選挙の時はほとんどの人がほぼマニフエストに沿ったことを言ったんだと思うんだよね。だけど結局何も中身は分かっていないというか、自分はそう思っていないのにしゃべってきたという話になっちゃんだよな、今の現実は。その意味ではほんとにがっかりだね。
森: これからいろんなところで同じことを聞かれると思うんですが、任期満了までなら民主党政権はあと1年、どうなっていくでしょうか。
小沢: いや、これじゃ国民から見放される。もう既に見放されてるけど、残らないよ。変わらずに生き残るために我々が変えるんだと言って政権を貰ったのに、全然変える気がないんだもん。
森: で、自分が変わっちゃったと。
小沢:だから最初から変える気がない。主張と違っていたということだ、本質は。変わらなければならないといった人が既得権と古い体制にどっぷり浸かっちゃって
「いい湯だな」っていう。
森: 私も政務三役ということで7か月、副大臣をさせていただきましたけれども、居心地は非常にいいわけですよね、そういうお膳立てに乗っかってやろうと思えば。
又、官僚も優秀ですし、別にみんながみんな悪い人たちじゃなくて、基本は国のためにと、そんなにおいしい仕事ってわけではないけれども、そういう志をもともと抱いている人たちですから。
だから先生から教えていただいた、政治家が自らの責任で決断し実行し、そして結果の責任を取る。「だからついてこい」「みんなの意見を出せ」というふうにしっかりやれば、官僚はついてくるんだと。
それが政治主導だというふうにおっしゃっていたわけですが、私も少しだけ、あ、そうなのかなあと実感しました。
日本の民主主義が問われている。
本当にみんなが深刻にならなきゃいけない――小沢
小沢;それとやはり内閣として一体でやらなきゃ駄目だよ。一人だけやると袋叩きにあうからね。トップが決断して、みんなして力を合わせて各省庁とも頑張ろうという話にならないと。
森:難しいですねぇ、トップがすぐ財務省にせんのうされちゃうんじゃねえ。
小沢: どうしようもないよ。
森: どうして財務大臣を経験すると洗脳されちゃうんですかね。
小沢: 相当居心地がいいのかもな(笑)。
森: これじゃ、私たちに投票してくれた国民は浮かばれないというか、一方で格差はさらに広がっていますし。
小沢: だから、これも必ず報いを受ける。結局、僕も政党を立ててみんなと一緒に頑張ってきて、何のための政権交代だったかっていう話になっちゃうんだよな。
一部の人がポジションを得て、それでまあまあその期間中は楽しんだ、というだけの話になっちゃう。
これじゃあねえ、人心が離れるのは当たり前だよ。
森: 9月に代表選擧あるわけですけれども、晴れて無罪になった時にはどうしますか?
小沢:いやこのままでは民主党が持たないんではないか。
森:野田さんも増税に命をかけると言いながら、本当にそうなのか。
小沢: 僕はどうもそこが、自分のとこのトップを疑っちゃいかんけど、最初から疑問に思っているんだ。本気かいな、と。
森: 私の検察審査会の調査というか,捜査って彼らは思っているようですけれども「森ゆうこは馬鹿じゃないか」という声も党内からたくさん聞こえてきましたけれども、ここまで調査してきました。
決定的な証拠というのはなかなかないですが、でも石川さんたちの判決で推論に推論を重ねて有罪を出した、あれよりはるかにましです、私の方が。
況証拠も詰めてますので。明らかにおかしい。
小沢: 本当に日本の民主主義が問われてる。本当にみんなが深刻にならなきゃいけないんだよ。こんなことを許していいのかということ。
森: そうですね。そう思います。とにかく先生は私たちの羅針盤ですので、私達一人ひとりが先生に頼りすぎないで、みんなが一緒に頑張らなきゃいけないと思っています。
小沢: 本当にお国にとっても正念場だよ。日本がおかしくなっちゃう。
森: はい、そう思います。頑張りますので。今日はありがとうございました。
小沢: はい、どうもありがとう。
終わり