FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



かなり危ないところまで落ちていたドル円だったが、ぎりぎりでサポートを保ったというところだ。テクニカル的な反発が大きく、円安、ドル安で、クロス円の伸びが大きい。このあたりがリスクオフ相場のむずかしさだが、ダメなところでは損切りしてさっと転換していくしかない。
 
このあとのドル円の動きは読みにくい。再度125円越え挑戦は考えにくいので、やや底を下げて120円から124円レベルで動くということだろうか。いずれにせよチャートからは上下どちらとも言えそうなので、手出しはしていない。よって、クロス円も今のところは何もしていない。
 
ずっとさげていたキウイドルも8時間足あたりから下では大きく反発しているので、しばらくはドル安のターンになる可能性もある。こちらもショートはやや手じまって様子をみたい。せっかく、下げでとれたのに、戻りでやられるパターンでいやになるが、これも相場の常。あらたな気持ちで見ていきたい。


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今日は中国の無理矢理政策で株安にストップがかかった。その影響で日経もとりあえず小康を得たが、これでリスクオフはおしまいではないだろう。
 
ちょっと一休みの相場なので、ネタ話を。ギリシャのこれからが問題になっているが、実は、ギリシャが欧州通貨連合を抜けそうになったのはこれで2回目なのである。そのことはこのBBCニュースの記事(2012年)で知ったのだが、150年前にラテン通貨同盟という欧州の通貨同盟(各国の通貨は残して、交換レートを固定化して、交易の便を図る試み)が生まれた。「ラテン通貨同盟の発足は1866年8月で、当初の加盟国はフランス、ベルギー、イタリア、スイスでした。4カ国は、各国の通貨を標準化し、交換可能にすることに合意しました。2年後、当初の4カ国にスペインとギリシャが新たに加入し、1889年には、ルーマニア、ブルガリア、ベネズエラ、セルビア、サンマリノが加盟し、さらに拡大しました。」(BBCニュースから引用)ということなのだが、ドイツはこれには当初から入っていない(ドイツは各州の通貨がまだ別だったので、ドイツ通貨統合でそれを固定化していた)。また英国は迷ったが加入しなかったというのも、ユーロの場合と同様だ。
 
そして、その後の歴史はこうだ。BBCから引用すると
 
「1832年、苦闘の末にオスマントルコ帝国からの独立を勝ち取って以来、ギリシャは度重なる財政危機や債務不履行に悩まされ、長い間、国際資本市場から事実上締め出されてきました。そしてラテン通貨同盟の草創期に加盟しましたが、やがてその存在は歓迎されなくなり、懸念の的となっていきました。 
 無責任で容認できない行動をとり続けたギリシャは、1908年にラテン通貨同盟から正式に除名されました。その結果、ギリシャは通貨政策を見直し、2年後に再び同盟に加入することができました。」

と、「無責任で容認できない(ギリシャ)」と、まるで現在と同じようなことが書いてあるのには驚く。しかし、その結末は、こうだった。

「しかし、その頃には同盟全体がますます脆弱になり、将来の見通しも次第に不確かになり、わずか4年後には第一次世界大戦が勃発しました。」

ここで実質的にラテン通貨同盟は終わりを迎えたのである。100年前にも、ギリシャ問題がきっかけで崩壊した通貨統合。これはやはりギリシャという地域が、通貨統合によって「財政危機」になりやすいということを示しているのだろう。そもそも、ギリシャを入れるべきではなかったのである。今回は、最後の結末だけは、繰り返して欲しくないと願うばかりである。



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