FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



昨日は、FOMCのドル高牽制で一気にドル安となり、ドル円も急落したが、クロス円はむしろ上昇した。単なるドル安だったせいである。しかし、昨日も書いたように、その底流にあるものを見なくてはいけない。
 
そもそもFOMCでドル高牽制が出るというところがおかしいわけであって、米国の政策当局の腰が定まっていないわけだ。景気が本当に回復していて、安心しているなら、金利上げ、ドル高と素直になるはずのところ、米国経済の中心である中間層がまったくダメな現状では、QEをやめても、すぐに金利上げを進めるとはいえない状態だ。これを受けて、ダウもいよいよおかしくなってきており、9月22日以降上下動がひどくなり、10月に入っての日足をみればわかるとおり、200ドルから300ドル単位で日替わりの上下動を行うようになっている。リスクオフ相場へ移行しつつあると見てほぼ間違いないだろう。
 
ドル安で107円台に落ちたドル円も今後は円高ベースになり、クロス円もともに徐々に下落すると考えている。ドルストレートも徐々にドル高が強くなるはずだ。今回のドル円の下落のメドは通常のテクニカル的な考えだと100円前後と考えられるが、ダウの変調が本物だとすると危険な部分もある。すでに前に書いたように、ダウゴールドレシオの長期チャートからすると、ダウの下降が異常に大きくなる可能性がわずかながらあり、万一の10000ドル割れなども絶対にないとは言えない。そうなればドル円も100円を大きく割り込むことになるだろう。現状ではまだそこまでの可能性は低いと思うが、ドル円やクロス円の買い下がりを考えている方はちょっと頭に入れておいてもいいことだと思う。自分としては、クロス円、特にリスクオフに弱いオセアニア円の売りで行くという今週の方針は当面変わらないだろう。


コメント ( 6 ) | Trackback ( )