goo

ニール・ヘフティ⑧「Don't Dream of Anybody but Me(Lil' Darlin)」アニタ・カー、メル・トーメとメルトーンズ

 ニール・ヘフティが(Neal Hefti)が作曲した”リル・ダーリン(Lil' Darlin)”は、ジャズコーラス・グループのランバート・ヘンドリックス&ロス(Lambert Hendrick&Ross)のメンバー、ジョン・ヘンドリックス(John Hendricks)によって"Don't Dream of Anybody but Me"のタイトルで歌詞が付けられました。ランバート・ヘンドリックス&ロスはアルバム「Sings Songs & Basie」1958年)で初録音しました。

  ”Lil' Darlin”はその後バート・ハワード (Bart Howard)が別の歌詞を作詞、同曲異詞の2つの歌詞が歌われています。ジョン・ヘンドリックス版はランバート・ヘンドリックス&ロス以外では、マーク・マーフィー·( Mark Murphy)がアルバム「RAH」(1961年)、ヘンドリックス&カンパニー( Hendricks & Company)がアルバム「Love」(1982年)で録音しています。

 バート・ハワード 版はアニタ・カー・シンガーズ(Anita Kerr Singers)がアルバム「Mellow Moods of Love」(1964年)、メル・トーメがアルバム「 Mel Torme & The Mel Tones Back in Town 」(1959年)、メイベル・マーサー( Merely Mercer) がアルバム「Merly Marvelous」(1960年)、ジャッキーデシャノン(Jackie Deshannon)がアルバム「For You」(1967年)、ボビー・ダーリン(Bobby Darlin)がアルバム「This Is」(1960年)、 モニカ・ゼタールンド (Monica Zetterlund )が1959年前後に録音、アルバム「Spring Is Here」に収録されています。

 

 

 "Don't Dream of Anybody but Me"をいろいろな歌手で聴きましたが、アニタ・カー・シンガーズ(Anita Kerr Singers)のヴァージョンが、ニール・ヘフティ(Neal Hefti)の都会的でソフィスティケートなメロディー、サウンドを活かしていて一番だと思います。アルバム「Mellow Moods of Love」(1965年)に収録されています。

 

 

 

 

 メル・トーメ(Mel Torme)のアルバム「 Mel Torme & The Mel Tones Back in Town 」(1959年)から"Don't Dream of Anybody but Me"です。メル・トーメは1943年に5人組のコーラス・グループ 、メルトーンズ「Mel Tones」を結成、シングル・EPを録音、アーテ-・ショー(Artie Show)楽団にも参加しました。グループ は1945年~46年に解散しましたが、1950年代にメル・トーメのアルバムのために再結成しています。

 「ボサノヴァの歴史」ではブラジルで1940年代後半、新しい音楽を求める若者たち(その後のボサノヴァ・ムーブメントを支持した人たち)から最も高く評価され、人気のあった米国の音楽家はスタン・ケントン(Stan Kenton)とメル・トーンズ(Meltones)だったという記述があり、ブラジルの音楽ファンの質が高いことに驚きました。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ニール・ヘフ... ニール・ヘフ... »