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韓国ドラマ「黄金色の私の人生」②

 
 
 
  ”風が吹くと”の歌に乗せてパク・シフとシン・ヘソンの良いシーンを編集していますね。兄と妹として仕事した時からお互いに好感を持っていました。妹ではないと知り、ジアン(シン・ヘソン)に惹かれるドギョン(パク・シフ)。二人が秘密を共有している間がとても短く感じました。もっとこの時期を延ばしてほしかったです。この後、絶望の展開へとドラマが移っていくので。
   ドラマは韓国の現実をも描きました。頑張って努力しても大企業の正社員になれない非正規雇用や契約社員の若者たち。ニュースで財閥のやりたい放題が注目されていますが、このドラマでは冷たくて,格式ばかりの情け容赦ない財閥一家の姿をジアンを通して描いています。
 
    黄金色の私の人生 2017年 KBS 52話
 
 演出 キム・ヒョンソク
 脚本 ソ・ヒョンギョン
 出演 パク・シフ シン・ヘソン チョン・ホジン キム・ヘオク イ・テファン ソ・ウンス イ・テソン パク・ジュヒ シン・ヒョンス イ・ダイン チョン・ノミン ナ・ヨンヒ キム・ピョンギ他
 
 あらすじ
 
 貧しいながらも家族愛にあふれていたテス(チョン・ホジン)の家族。ある日事件が起きる。行方不明の娘に会うためテスの家を訪ねる財閥ミョンヒ。
 20年前、幼子を亡くし悲しみに打ちひしがれ帰途につくテス夫婦は、捨てられた子を発見した。夫婦は娘の代わりに育てることを決心。その子が財閥の娘だった。貧しさのせいで夢をあきらめるジアンを不憫に思い、財閥へ実の娘ジアンを送った母親。
 こうしてジアンの人生は入れ替わることに。財閥入りしたジアンには兄がいた。二人は初対面ではなく、以前起こした事故をきっかけに争いごとになり、二人の関係は悪縁から始まっていた。ドギョンとジアンは兄と妹として再会。
 ジアンの妹ジスが本物の財閥の娘だったことが知られる。財閥から追い出され、実家に戻るジアン。侮辱される父親テスを目撃。貧しい現実を捨て、裕福な親を選んだことへの自責の念。けれど元に戻る自信もなくしたジアンは、最悪の選択をすることに。
 ジアンの妹ジスは母親の選択が自分への差別だと思い、財閥の下へ自ら行く。テス夫婦へのあてつけで家を出たジスだが、財閥家では反抗するジス。
 失踪したジアンを必死になって捜すテス。
 姿を消したジアンを発見する同級生のヒョク。生気のない顔で働くジアンを発見したヒョクは、その心の傷の深さに気付きジアンをソウルへ連れて帰る。家に戻れないジアンのために住居を提供。
 生存すら確認できず途方にくれていたテスはある日偶然ジアンに遭遇する。父親を拒むジアン。
 家族のために生きてきた人生を振り返るテス。”そうだ、俺は無能な父親だ。ソ・テス!お前は人生に失敗したんだ”体に異変を感じる。ガンだと悟った絶望の瞬間、苦労ばかりの人生に終止符がうてると万感こみ上げる。”辛いばかりの人生も終わりを迎えられる".。街はクリスマス。”良いことがあったのですか?”と尋ねられ、”はい、いいことがありました。クリスマスプレゼントを神様が。休息を与えてくださった。感謝します”と夜空を見上げるテス。残りの時間を自分に使うと心に決める。
 
 ”なんの期待もなく心を空にして、木にさわりながら仕事をしていたら楽しかった。そして私がどんな人間で何が好きだったかわかった”。木工所で働きながら本当の自分を見つけ、家具デザイナーとして勉強しながら夢に向けて邁進するジアン。
 家から独立しようとするドギョン。財閥3世のドギョンは生まれた時から総裁の座が決められていた。自分は望んでいないし、自分の能力と意志で幸せになれる道を探す。1からスタートする。
 厳しい現実を目の当たりにして成長していくドギョン。新たな事業アイテムを生成し、投資家へ自ら出向き夢に向かって進む。無謀に見えた挑戦だがその過程で事業の楽しみを知る。
 夢に向かって準備中のジアンはデザイン公募で奨励賞を受賞し、副賞の海外留学を手にする。
 ドギョンの会社設立のメールを見て心筋梗塞で倒れる会長。財閥の立て直しに自ら出馬し会長になったドギョン。財閥グループを叔父に譲り、本当の独立を果たすドギョン。
 ドギョンとジアンはそれぞれの道を歩みながら再会する。
 
     
 
 ジアン(シン・ヘソン)はドラマの最初から最後までずっと張りつめていました。最初は契約社員として人の3倍頑張って。財閥へ入ってからは緊張と恐怖で。絶望して自殺を選び。死ぬ気だったのに生き返ってしまって。木工所で生きる意味を見つけて。さらに夢に向かって頑張りすぎるジアン。ピーンと張りつめた糸が弛むのは、いつになるのか、ドラマの続きが観たいと思いました。
 ドギョン(パク・シフ)が軽いタッチだったのと、ジアンの妹ジス(ソ・ウンス)と同級生ヒョク(イ・テファン)のほんわか恋愛と、両家弟・妹の関係が面白かったです。
  助けてくれる味方がいたことが、重苦しくなりがちなテーマを安心して観ていられるドラマにしたのだと思います。
 
 採点10点満点中7点
 
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