2008年にKBS「全国のど自慢」で優勝して11才でデビューしたソン・ソヒは今年10月で19才になります。国楽少女として奇跡の歌声を聴かせて、多くの人々に感動を与え続けています。
だんだん成長するにしたがって、ソン・ソヒ独自のクロスオーバーした音楽性を模索しているようです。その一環として「不朽の名曲」「ユ・ヒョルのスケッチブック」などの音楽番組に出演しています。少女から大人の女性へと成長するに従い、声帯の変化もあり、声が太くなったような気がします。ピンと張った糸に力強さを足したようなこれまでの声に艶やかさが増したようです。
デビューの頃、大人になったら何になりたいかと聞かれ、「無形文化財になること」と答えたそうです。
”私が去ったら”は「不朽の名曲チョ・スミ編」で一番手として登場。この番組には歌の上手な歌手達が出場しますので、ソン・ソヒは国楽風なアレンジで歌いました。でも私は少し不満です。もっと国楽に近づけてほしかった。ソン・ソヒからはパンソリや民謡の節まわしを聴きたいと思っています。
私が去ったら
寂しげな月明りの下 私の影が見えたら
話してみようか この思いを聴いてほしいと
夜明けを告げる風が吹いたら
ため息をつくように尋ねてみよう
私はなぜ生きているのか
*悲しくても私は生きる 悲しいから私は生きる
この命がつきればわかるだろう 私が生きた理由を*
私が逝った後覚えてくれる人に
悲しみまでも愛していたと言ってほしい
*~*
私が逝って悲しむ人に
悲しみの中でも私は幸せだったと
信じてほしい 信じてほしい
2015年放送の「不朽の名曲ク・チャンモ編」から”彷徨”。
”私が去ったら”よりこちらの”彷徨”のほうがいいかなと思います。それにしてもソン・ソヒは観ているだけでうれしくなります。ますます美人になるし、衣装がとっても美しい。母親がマネジメントしているのでソン・ソヒのイメージを壊さないフワっと優しいコーディネートは本当に素敵です。センスがよいのでしょうね。
彷徨
*私が歩く道に暗闇が迫ると 空には小さな星がひとつ
その道をたった一人で歩く むなしい足取りだけ*
*~*
**紫色の街灯の下で口笛を吹く
灯りの消える窓を見ると悲しくなるだけ
風よ吹け 私の頬に 悲しみを消すように
風よ吹け 私の心に 虚しさを消すように**
風に吹かれて落ちる落ち葉のように寂しくなる
**~**
KBS「開かれた音楽会」より”アリラン”。韓国を代表する曲をソン・ソヒ節で。歌いなれていて余裕さえ感じます。本当にきれいなソン・ソヒ。
トークをするソン・ソヒは天然っぽくて、純粋培養な気がします。思ったことを正直に答えるので笑いをさそったりしていました。