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バーデン・パウエル ⑤「Apelo」クアルテート・エン・シー&タンバ・トリオ、エリゼッチ・カルドーソ&バーデンパウエル

 

 クアルテート・エン・シー(Quarteto Em Cy)が第2期タンバ・トリオ(Tamba Trio)と組んで作ったアルバム「Som Definivo 」(1966年)から”Apelo”です。

 クアルテート・エン・シーはブラジルの4人組女性コーラスグループで、フォルマレーベルからファースト・アルバム「Quarteto Em Cy」(1965年)をリリース、「Som Definivo 」は2枚目のアルバムです。タンバ・トリオはピアノのルイス・エサ(Luiz Eza)、ベース・フルート・ヴォーカルのペペート(Bebeto Castilho)、ドラムスは初代のエルシオ・ミリート(Helcio Milito)からルーベンス・オアーナ(Rubens Ohana)に交代しています。クアルテート・エン・シーはルイス・エサが編曲した、難易度が高い高度なコーラス・アレンジを見事に歌いこなしています。

 

 

 

 エリゼッチ・カルドーソ(Elizeth Cardoso)(1920~1990年))が、1986年に「TV Globo」の音楽番組に出演した際のヴィデオから、バーデン・パウエル(Baden Bowell)のギター伴奏で「Apelo」です。

 エリゼッチ・カルドーソは1940年代後半から活躍するブラジルの名歌手で、日本でも評価が高くアルバムも数多く紹介されてきました。ただ個人的には歌が上手いためか押しつけがまさを感じてしまう時があり、今まではアントニオ・カルロス・ジョビンの曲でもUPしてきませんでした。しかし66歳になってからのこのライヴでは、エリゼッチの真摯な歌そのものがストレートに心に伝わりました。伴奏のバーデン・パウエルのギターも素晴らしく、舞台袖で真剣に見つめるシコ・ブアルキ(Chico Buarqui)の表情が印象的です。

 

 

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