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1967年のポップス ㊴ グラス・ルーツ「Where Were You When I Needed You」「今日を生きよう」

 

 プロデューサー・作曲家のP.F.スローン(P.F.Sloan)とスティーブ・バリー(Steve Bariry)は1965年半ばに、フォーク・ロック・ブームに合わせてレコード用のバンドを作る目的で「グラス・ルーツ」を結成、”Where Were You When I Needed You”をレコーディングしました。オリジナル・メンバーはP.F.スローン(lead vocal, guitar)、スティーブ・バリー(backing voca, various instrumentsl)、ジョエル・ラーソン(Joel Larson(drums )です。

 その後スローンとバリーは実際のグループを結成するため、サンフランシスコのバンド「ベドウィンズ(Bedouins)」を「グラス・ルーツ」として起用しましたが、グループが1965年の終わりにブルース・ロックを演奏したいということでDUNHILL Recordと意見が合わず解散となりました。

 グループ解散後、1966年に"Where Were You When I Needed You"( (オリジナル・メンバーの録音ではない、ファースト・アルバムに収録されたセカンド・ヴァージョン)をリリース、全米28位にランクされました。1966年10月にファースト・アルバム「Where Were You When I Needed You」をリリース、P.F.スローンとスティーブ・バリー(lead vocal, backing vocal)、Willie Fulton (lead vocal)、Larry Knectel(keyboard)、Joel Larson、Bones Howe( drums)らによって演奏されています。

 スローンとバリーは1967年に「グラス・ルーツ」の3期目のメンバーにロスのバンド「The 13th Floor」を起用、ロブ・グリル(vocal, bass,)、ウォーレン・エントナー(vocal,  keyboards)、リック・クーンス(drums)、クリード・ブラットン(lead guitar)がメンバーになりました。1968年にはフォーク・ロックから、ブラス・セクションをフューチャーしたカラっと明るいポップスグループに変わりました。

 UPしたのは"Where Were You When I Needed You"で、バーズ(Byrds)のそっくりさんと言ってよいフォーク・ロック・ナンバーで、スローンとバリーの技量には感心してしまいます。

 

 

 

 グラス・ルーツが1967年の3月にリリースした”今日を生きよう(Let's Live for Today)”で、ビルボードでは8位にランクされました。「グラス・ルーツ」の3期日のメンバー(ロブ・グリル、ウォーレン・エントナー等)によって演奏されています。

 作曲は英国のバンド「The Rokes」のデヴィッド・シャピロ(David Shapiro)、作詞はイタリア人のモゴール(Mogol)です。1963年からイタリアで音楽活動をしていた「The Rokes」はこの曲を"Piangi con me"のタイトルで1966年にリリースしました。その後英語の歌詞が付けられ1967年にイギリスで「The Rokes」と「Living Daylights」がレコーディングしました。

 グラス・ルーツの”今日を生きよう”は「TBS今週のベスト10」では8月13位に20位で初登場、9月3日に高位12位、9月10日に15位までランクされました。「洋楽ヒット・チャート大事典」(八木誠著)では1967年年間チャートで88位に選ばれています。日本でもグループ・サウンズのテンプターズがカヴァーしヒットしました。

 
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