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中国あれこれ

 当ブログ「大地の子②」で1960年代後半から巻き起こった中国文化大革命の悲劇を書きました。
 
 
 中国のテレビ局CTTVで放映された「歴史転換期の鄧小平」(2014年}①では、文化大革命終了後、改革開放経済に進むプロセスを書いています。
 
 1980年代から始まった中国の改革開放経済政策。鄧小平の時代から約40年経ち経済政策が実を結び、今や世界第2の経済大国へと発展しました。
 
 2016年の「G20サミット」が、9月4・5日に中国の杭州(ハンジョー)で開催されました。杭州は「アリババ」のジャック・マー氏が創業した場所です。杭州は歴史ある古都ですが、今やソリューション・ITの中心都市として位置づけられています。中国の過去・未来に繋がる都市として開催されました
 議長である習近平は「イノベーション(全く新しい製品やサービスを生み出すこと、技術革新)」、「ソリューション・IT(電子マネーなど含む)」、「グリーン環境」を提言しました。
 
 CCTVを観ていると、中国ではスマートフォンのアプリによる経済が発達していて驚くばかりでした。ある若者は財布には小銭だけで、買い物、乗り物、旅行、ホテル、食事すべてスマートフォンで決済をしていました。IT都市杭州では貸し自転車もスマホをかざすだけで、鍵が開けられる仕組みでした。電子マネーの普及を国あげて行っているとのこと。
 農村では農産物を市場を通さずにインターネットで販売。農業に適しない地域ではアウトドア用品や、伝統品を作り、ネット販売をするという起業家が何人もいて地域経済を支えているということでした。生産者によるネット販売は日本でも普通に行われているのですが、中国ではネット流通が市町村全体の産業にまで発展していて、特筆すべきは人口が13億人以上いる(日本の約12倍)ということ。中国のソリューション・ITの発達は物凄いと思います。
  またある酒会社の社長は酪農の牛糞からバイオマスのエネルギー転嫁に成功し、大々的に酪農を進め、自社電力から地域の電力まで補うなどのイノベーションに取り組んでいるテレビ番組がありました。
 またある市においては夢を叶えたい人と、夢を叶える人の登録があって市職員が管理していました。もちろん無料です。夢を叶える人は、自分の経験やできることを教えてあげたり手伝います。起業を夢見る人は、ネット店の開き方やノウハウを教えてもらっていました。悩み相談ではなく、確実に夢を叶えるというこのシステムは素晴らしいと思いました。(宝クジで大金持になりたいなどは不可で、確実に叶えられる可能性がある夢だけ)
 
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