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NISSANのカーデザイン

2009-11-27 22:53:03 | Bibliomania
カーデザインの歴史 -NISSAN情熱と機能の美- @平塚市美術館(開催中~11月29日、9:30~17:00、一般800円)
19世紀に誕生して以来、車は現代の基幹産業として社会に影響をおよぼし続けてきた。ある車種名を聞くだけで、家族との思い出やその時代の出来事がよみがえってくることすらある。
かつて未来派の画家マリネッティは、疾走する自動車を「サモトラケのニケより美しい」と評した。車のデザインとは、空力学上の性能や機能性、居住性などはもちろんのこと、その時代の法規用件や社会的ニーズなども加味しやうえで、斬新かつ魅力的なスタイリングを生み出すことが求められる非常にクリエイティブな作業である。
本展では、日本3大自動車メーカーのひとつである日産自動車株式会社の特別協力のもと、公立美術館では初めて、国産メーカーのデザインを年代を追って俯瞰し、そこに戦後日本のモノ作り、デザインをひもといた考察を行う。
歴史をさかのぼると、日本ではアメリカやイタリアなど、海外にデザインを学んでいた黎明期を経て、次第に自国の文化や美意識を反映した独自のデザインが生まれてくる。スカイラインやフェアレディZなどがその代表例であり、それらの車はデザインのDNAを受け継ぎながら、現在にいたるまで絶えず進化を遂げてきた。
その中からスカイラインC10型ほか戦後を彩った名車6台の展示をはじめ、オリジナルドローイングやラフデッサン、目にすることの稀なクレイモデルやスケールモデル、また、それぞれのデザインの歴史を紹介する。
そして第2会場では、近年の社会構造の変化、環境問題や新興国におけるモータリゼーションなど、自動車産業を取り巻く現状を踏まえながら、これからの車社会のありようを考察する。



↑1955年1月に発表されたダットサン110型。わが国の中型セダンの代表車種として後継のブルーバードとなってからも、トヨタのコロナと激しい販売合戦を繰り広げた。



↑世界のモータースポーツでも活躍した、わが国を代表する名車スカイライン。この1968年に発表されたC10型は“ハコスカ”の愛称で親しまれた。



↑美しいフォルムのスポーツカー、フェアレディZ。写真は1978年に発表された、車名に「Z」が付いてからは2代目となるS130型。



↑1964年の東京モーターショーで小型スペシャリティカーとしてデビューし、翌65年に発売されたのが初代シルビア(CSP311型)。フロントエンドのラインが印象的。



↑初期にはカーデザインのノウハウを持たなかった日本メーカーは、イタリアなどのデザイン専門会社にデザインを委託することもあった。これは伊ピニンファリーナ社に委託したセドリック130型(1962年)のスケッチ。



↑ダットサンセダンのパーツデザインの検討スケッチ

ひょっとしてオラ都心に住んでるのムカツキます??都心ったって五反田ですけど。
便利で安全。「フリーターくん」編の終盤で、宇津井優一が「少しでも人が少ない場所へ…」って流れてった土地で、喫煙4少年から恐喝・暴行を受ける。きょう平塚へ移動して、JRの運賃950円もかかったのに驚くとともに実感。郊外の若者にとって、まず都心へ移動するための資本がない。1人ならともかく、あの4少年がつるんで都心へ出てきて暴力沙汰をはたらく心配は薄い。
『闇金ウシジマくん』では、それとは異なる事情で土地を離れない不良少年も。「豚塚みたく力のある不良は地元に残る。自分が優位に立てる場所を築いてふんぞり返っていられっからな!!」
そうした「地元に残る不良」の顔をした土田晃之がきのうの『アメトーーク』のガンダム芸人の回で、ガンダムのかっこよさ、またその物語全体の世界観がいかに小学生当時の自分たちを魅了したか力説。ほかにも品川祐、ケンドーコバヤシらヤンキー系が列席。おいおい、ヤンキーはバイクとか車でしょ。今はガンダムみたいなオタク文化も、喧嘩の強そうなヤンキーのものなの??
暴走族は20才で卒業、のようなかつての不文律もなくなりつつあるといい、バイクや車=移動する自由!!は、現代の若者にとって誰もがあこがれるものではなくなったのだろうか。
この展示も、オラ出向いた平日午後3時、子どもの姿は見られなかったね。撮影OKということもあってか、わりとオタクっぽい見かけの人もちらほら。車を持つと、まったく乗らないとしても、保険や税金や駐車場で年間30~50万円かかる。若者が定職に就けないことが増している昨今、教習所へ通ったり自動車ローンを組むのもハードルだ。家族でも持ってなければ、地方でも、どうしても車が必要というわけではない。オラの故・父ちゃんは遠隔の団地で家族をもってしても、免許を取ろうとはしなかった。
でも、ミニチュアカーとかは毎度のようにおみやげで買ってきてくれたね。1970年代前半。あの当時の子どもたちにとって、トヨタ車より日産車のほうが夢をかきたててくれた気がするのは、すでにKATOも経た現在からの思い込みでしょか。
いや、シルビアの実車を見て、惚れ惚れしちゃったよ。1965年の時点でこれほどかっこいいなんて。
「かっこいい」とか「かっこ悪い」は理屈を超えてるじゃないですか。直感じゃないですか。きのうの「ガンダム芸人」でも、土田らの力説する、その物語の細部などは子ども向けとしては驚くほど凝って作られてるのはわかる。でも、根幹を成すのが、ロボットを操縦して宇宙空間で戦わせる、っていう噴飯な設定で、そのデザインが、どう見てもかっこいいとは思えない。ダサイとさえ思う。
「実戦的ではない」ってことなら、実戦では役に立たない戦艦大和にだって、ある種の美しさはあるべ。もっと、こう、「気持ち悪い」のよね…。
無理に言語化するとしたら「虚勢」でしょか。小ぃちゃい人間が大きいぶって虚勢を張って、それで仲間を呼び寄せて徒党を組んで威圧する。そう考えると、不良とガンダムってのは相性いいんでしょかね。ヤンキーの車文化にも、走行とはあんま関係ない威嚇のためのデコラティブとかいろいろあったような。それにしたって、ガンダムよりはかっこいいと思うけどな…。

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