湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

公務員の暴走と法律万能主義

2007-12-02 09:24:07 | Weblog
公務員の暴走の根拠は法律万能主義です

日本人は法律をよく守ります
法律に限らず、決め事はよく守ります
こうした日本人の美風に付け込むのが
役人達の法律万能主義なのです

一旦、法律にしてしまえば
民衆を合法的に支配できるのですから
役人達は法律を作るのが大好きです

本来、法律を作るのは立法府、すなわち国会の仕事です
ところが、日本の国会議員は、ほとんど法律を作りません
積極的に議員立法をしたのは田中角栄くらいなものです

日本で実際に法律を作っているのは官僚です
役人が自分達で法律を作っているのですから
公務員ばかりが優遇された、おかしな法体系ができあがるわけです

立法、司法、行政がそれぞれ独立しているのが
近代法治国家の原則である三権分立です

日本では、立法と行政が一体化した全体主義の政治機構になっています
独裁国家と同じ政治システムとなっているのです
行政府の長が選挙で選ばれることで
かろうじて不幸な独裁体制になることは防がれています

日本には、個人崇拝の独裁者こそいませんが
今回逮捕された防衛省の前事務次官のように
官僚機構のトップに登りつめた者が
事実上の独裁者となってしまう傾向があります

情報も予算も、法解釈の権限も、法を執行する手段も
すべて役人達の手の中にあります
政治家も、彼らを恐れています
こうして、役人達はやりたい放題ができるのです

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