日本は事実上の”基軸通貨発行国”だった！

日本が債権国になった理由は
日本の工業背品が優秀であったことと
アメリカから無理やり米国債を押し付けられたことにあります

それだけではなく、実は・・・
日本は、世界最大の債権国にふさわしい
ある役割を果たしていたのです

それは・・・”基軸通貨発行国”としての役割です
皆さん、わたしが何を言っているのか、お分かりにならないでしょう
日本円は、実は、ある時期から”事実上の基軸通貨”だったのです

１９７１年にニクソン大統領がドルの兌換性廃止を発表してから
世界経済は、とんでもないことになってしまいました
石油の高騰はオイルショックと呼ばれ
狂乱物価やトイレットペーパー騒ぎを引き起こしました

この混乱は１９７０年代を通して続き
第二次オイルショックや、円高不況をもたらしました
それが少しづつ終息に向かい、１９８０年代になると
徐々に、世界経済は回復に向かったのです

１９８０年から２０００年までの円建て金価格を見てください
長い時間をかけて、円は金に対し強い安定性を示しました
ずっと、円が金より強かったのです
やがて、極めて安定した価格に落ち着いていきました

相場ですから、微妙な上下動はあります
しかし、長期スパンのグラフを見てみると
このまま、１グラム１０００円強の辺りに終息するかのごとき値動きです
長期トレンドでは、円は金に対し、常に強く安定的でした

これは偶然ではなく
実際には、国際金融界の暗黙の協定だったと私は考えています
兌換性を失ったドルの代役を日本円が務めていたのです
基軸通貨発行国が世界最大の債権国であることは当然です
実力の伴わない国家の発行する通貨を、世界の人々が信用するわけはないからです

日本は債権大国になるべき状況にあったのです
世界の金融の中心に踊り出るべきでした
そうなる状況を、まるで意識できなかったのが日本人でした
政治家、官僚、学者、エコノミスト・・・いずれも
口先でそれらしいことは言っても、本気の自覚はありませんでした