フランスの大統領選と我が統一欧州賛歌

フランスでは、EU残留派が大統領に選ばれ
私としては、一安心というところです

私はEUを高く評価しています
解体してはならないと思っています
難しい問題があることは承知しています
しかし、人類の未来を作る、重要な実験でもあるのです
国家を超えた共同体を作ることは
現代の人類の大きな課題です

２０世紀の二つの世界大戦を経験して
ヨーロッパの人々は、平和について真剣に考えました
そして、国家を超えた共同体を作る運動を始めたのです

初めは経済分野の共同体から始め
関税の撤廃、国境の廃止と進み
ついには通貨統合まで進んでしまったのです

イギリスのEU離脱と、フランスのそれとは
同列に論じるべきものではありません
イギリスは独自通貨のポンドを維持していますが
フランスは、フランを廃止し、ユーロを使っています
経済的には、すでに国家ではありません
統一欧州の一地方になっているのです

EU（統一欧州）は
複数の国家による共同体ではなく、一つの国なのです
一度にそこまで行かれませんから
注意深く、独立国家の形態を維持しつつ
実質的な共通化を図っているのです
その進め方自体が、今後の世界のモデルとなるものです
少々問題があるからといって
この流れを止めてはならないのです