無意識日記
宇多田光 word:i_
 




本日2007年8月25日土曜日放送の
FMFUJI『山本シュウのSaturday Storm』の文字起こしです。
20分以上のミニ特集枠の中でHikkiの録音コメントが放送される、という
段取りになっていました。のでついでに山本シュウさんのトークも
全部文字起こししておきますね。


***** *****



“シュウ’ズ・イヤー!”

さぁ時刻は6時10分をまわったところです。
サタデーストーム変わっては“シュウ’ズ・イヤー”のコーナー、
シュウさんのお耳のコーナーでございます。
え~このコーナーでは毎回ワン・アーティストをミニマムに、
ミニ特集して、その人の新たな魅力をクローズアップしていこやないかという
コーナーでございまして。さぁ今夜フィーチャーするのはズバリ!

Hikki!(BGM:Keep Tryin')

ひさしぶりの宇多田ヒカル・ミニ特集であります!

まぁホンマに切なさの達人でございますヒッキー。
今夜はニューシングルとスペシャル・メッセージも交えてお届けしたいと思います!
そのスペシャル・メッセージ、この山本シュウさんまだ聴けてない!
みなさんと一緒に生放送中に聴くということにいつもなっておりまして。
ドキドキしております。まずは5年前2002年のシングルをお送りしましょうね、
四季の移り変わりがこれ走馬灯のように胸にぐゎっと響いてきます。
宇多田ヒカル、SAKURAドロップス。


♪~SAKURAドロップス/宇多田ヒカル


シュウ’ズ・イヤー!まずは宇多田ヒカル「SAKURAドロップス」をお送りしました。
続いては!ヒッキーからのスペシャル・メッセージです!


(BGM:Kiss&Cry)


シュウさん!!ご無沙汰してます、宇多田ヒカルでぇす!
え~2007年今年の第2弾のシングル、
ビューティフル・ワールド…と、キッス・アンド・クライ、
2曲新曲が入っているシングルが、え~来週リリース、されますっ。

今回の…こだ、まぁこだわりっていうか、まぁ両方とも濃厚なアニメの巨匠との
タイアップが、巨匠たちとのタイアップがついているんだけど、
ま別にそれは、なんか意識したわけでなく、たまたまなんかそうなっちゃったんだけど、ね。

ビューティフル・ワールド、が、あの~「ヱヴァンゲリヲン・新劇場版・序」の、
エンディングテーマで、キッス・アンド・クライは、あの~テレビCMでも、
結構前から掛かってるんだけど、あの~……キッス・アンド・クライはとにかく、
なんか、、生命力のある、活き活きした曲、もうエネルギーがなんかもう迸るぜ!みたいな、
生命力溢れるぜ!みたいな曲書きたくて、でああいう音で作れて、
そぃですごい気に入ったン曲で、あの~まそれはそれで、
ま~なんつうの成立、1曲で、単独で成立してて。

でビューティフルワールド、は、結構エヴァを、あの~きっちり意識して、
あの詞の、、ま曲調は別にそんなに……あぁ結局意識したのかなぁ?
なんかね結構あの、爽やかな邦楽ちっくなノリにはしたつもり。
あの、アニソンとかにしようとは全然思わなかったんだけど。だって全然あたしエヴァを
普通のアニメとか思ってないし、今回映画だし、でまったく、なんだろ、
アニメとかそういう枠を超えてあたしはエヴァが作品として好きなので、
そこはあんまり意識してない・しないで相ッ変わらず歌いにくい曲になっちゃったんだけど(笑)
でも詞は、エヴァのテーマを結構汲み取って、わたしの中にもあるテーマなので、
それを書いたつもりですっ。

で、、、今年の夏は相当わたしアクティヴなことをしてなくて、
去年にくらべると、去年はツアーでもう全国まわってるわ運動しまくってるわ、
その、ライヴのステージで。で、すっっごい汗かいて、もう、腕とか手とかから汗が
垂れてくるみたいなもうすっごい汗かいたりとかして。
もうイヤっていうくらい夏を味わったんだけど
今年はまっっっったく・これっっっっっぽっちも夏を満喫していなくて。
あの~~いちおう、夏、を味わいたいっていうきも、願いも込めて、
ちょっとオシャレな麦わら帽子も購入したんだけども、あのMILKFEDっていうブランドの。
でもたぶん、かぶる機会ないまま、夏が終わるような気がしてヤな感じです今w
でも、なんとか、まだね、まだあったかいからなんとか夏らしいことできたらいいな、
とか思ってま~す。公園で花火でもなんでもいいんだけどさ、なんかしよっかな♪

え~というわけでね、あのビューティフル・ワールドの曲紹介を
リクエストできるっていうことなんだけど! テーマが、
ビューティフル・ワールドはまぁエヴァといっしょ、エヴァンゲリオンと一緒、っていうか
そぃでまぁちょっとリンクしてて。あの~…親と子の関係とか、ま恋人同士の、
こう~、何故かこう一緒にいられないとか、そういういろんな、届かない想いとか
いろんな人の、人に対する願いとかをテーマにしてるんだけど。

基本的に今回あたしは「母と子」みたいなものの間の感情をもとに書き出したから、
是非今回はシュウさんに!すごく、シュウさんのできるかぎり、すごいカワイイ、
少年のような・こどもっぽい・ピュアな感じで!ビューティフルワールドを
曲紹介してほしいですっ!(笑)よろしく!(>w< )

宇多田ヒカルでした☆


(BGM : This Is Love)


えぇえぇぇっ!? こんなん初めてやぁっ!
え・・・だって・・・えぇっ!? こどもっぽいのん!?
いやオレ十分今でもこどもっぽいってよく言われるんですけど!(笑)
じゃあこのままでええのよねっ! わかりました!
先程のコメントについてのコメントは後程お送りするとして!
何よりも! お母さんのことも僕よく存じ上げている、、、ので、
なんかあの、「母と子」のか、「母と子」の感情がテーマになってるといわれると
余計キュンとくるんですけどもっ。
ここは一つ! おとなげない!こどもっぽさが抜けない山本シュウがおもいっきり
元気で行きたいと思います!(崩笑) 

うただひかるちゃぁん!! びゅーてぃふるわぁるどぉっ!!(泣きながら)


♪~ Beautiful World / 宇多田ヒカル


8月29日にリリースされるニューシングルから
宇多田ヒカル、ビューティフル・ワールド、お送りしました。

(BGM:Can You Keep A Secret?)

さぁそんなわけでございましてですね、
え~~ひさしぶりのヒッキー特集でありますけれども。
ま~でもあの、巨匠とのコラボレーションというか、
え~~まぁたまたまそうなったみたいな言い方してますけども。
いやもうなるべくしてなった、ということとね。

んであと、エヴァンゲリオンのテーマと自分のテーマが似てるところがあるっていうのは、
その、エヴァンゲリオンと似てるというよりは、やっぱり人としてのテーマ、を
エヴァンゲリオンは描いてるからこそ、え~~特にまぁHikkiはね、
え~~もうお母さんも芸能の方だったしね、え~~、ねぇ、あの~、なんか、
いろんな“運命”を感じる、とてもとても感じるアーティストのひとりですよね。

やっぱり、この番組でもいうてましたけどもね、
彼女のカセットテープ、高校生んときのカセットテープを聴いてもうどこよりも早く、
彼女の声をオン・エアしたのは、エフエム・フジでございますからね。

え~それから、売れても、ボクは、あの~お世辞でもなんでもなく
「彼女はこんなもんじゃない」っていうことばがついつい出てくるぐらいですね、
えぇ、『彼女こそが巨匠』という感じがボクはいまだにし、いまだに思ってるし、
まぁ今年の夏は彼女がおっしゃったようになんにも動いてなかったみたいですけども、
え~~まぁまぁ、彼女は、あの、長いスパンで注目すべきアーティストだとも思うし、
ご覧のように、みなさんも知ってるように、え~彼女のプライベート自体が
生き様自体がですね、え~いろんな運命を感じるものを、ボクは、ね、
運命を感じますし、え~~更に、え~この、今流れたビューティフル・ワールドの
歌詞の中にも、え~その彼女の、ですね、え~~願い、人と、人に対する願いとかね、
まさに、そういう自分の人生・生き様を切り取って削り取って、歌っているという・・・。
でも!なんていうのかな、作品として音楽のクォリティとしても高くて、
ちゃんと、ポップな位置にまで持ち上げてるということがまたこれ!すごいな、と。
あらためてボクなんかはもう敬服というか、もうホント尊敬してしまうんですけどね。

まーまーでもあの~、キッス&クライの方は生命力・エネルギーほとばしるという、ね、
キーワードが出ておりましたけども。え~彼女から出てくるこれからの、珠玉の名曲、
まだまだ飛び出てくると思いますね。そして、ひさしぶりに聴けたナマ声!
ちょっと安心しましたw 声にハリがあって安心しましたww
え~人生における様々な出来事を
ヒッキーはまさにドラマとして聴かしてくれるハズだと思います!
最後にもう1曲、お送りしましょう、今年2月にリリースされたシングルです、
ヒッキーが描く切なさ味わっていただきたい、宇多田ヒカル・Flavor Of Life。


♪~ Flavor Of Life (Original Version)/ 宇多田ヒカル


Flavor Of Lifeをお送りしました。
今夜の“シュウ’ズ・イヤー”は、宇多田ヒカルちゃんをフィーチャしましたっ。



***** *****


山本シュウさん、よっぽどHikkiのこと好き・期待してるんでしょうね、
いつもの勢い溢れる語り口というより、ことばを選んで、
「みんな、このコは大事にしていかなあかんで」とでもいいたげな口調で
熱く語ってくれました。邪推ですが、邦楽というかポップ・ミュージックに
携わる人間として、宇多田ヒカルはそれを一番支えてくれてるというか
引っ張っていってくれる、彼女がいないと始まらないのではないか、という
感覚を持ってはるんやないか、とすら思えました。
「おれらはみんな彼女みたいな存在に食わしてもろてるんやで~」的な。
まぁ、邪推ですが結局。

Hikkiのコメントの口調は、結構落ち着いたものでした。
自嘲気味なところも、冷静なもんです。でも、シュウさんからしたら、
2005年に会ったときや、最近のコメントの声に、力がなかったという印象が
あるんでしょうね、コメント出演して声のハリを心配されるアーティストなんて
滅多にいないでしょう、喉を痛めた人の復帰とかいうのでもないかぎり。
どうしていつも彼女は周りから心配されてしまうのでしょうかw
いちファンとして、自分のことも省みつつ思ってしまいます。

彼女のコメントは、全部で3分50秒という長さ。
録音コメント出演としては、結構長めなのではないかなぁ。

「Kiss & Cry」について、「すごい気に入った曲」というコメントを頂けました♪
Flavor Of Lifeに「達成感がない」、Beautiful Worldに「まだ達成感がない」と
これだけいい曲達を書いておきながらも(ついつい本音で)言っていることを考えると、
よっぽどキスクラには自信があるんだろうな~うん、それはなんかわかる気がする(笑)。
ホント素敵で、楽しく、ちょっと考えさせられたり、なんていうのかな、
Hikkiの多面性を、珍しく1曲の中にかなり込められているから、その自由さが
「生命力のほとばしり」っていうことばに繋がるんじゃないかな、って感じました。

「Beautiful World」については、人と人との関係を歌う歌詞のもともとが
「母と子」の関係だということについて触れてくれましたね。
オフィシャルインタビューでもシンジ&アスカとそれぞれの母との関係について
語ってくれていますが、曲自体もそうだというコメントは初めてかも。
同曲の第一印象を「お母さんみたい」と思った僕からすれば(この日の天啓参照)、
素直に嬉しいもんです。

また、「アニソンとしての歌い易さは考えなかった」&「邦楽のノリにした」というのも
前に天啓で書いたコトへの返答になっていて、これまた嬉しい。(この日とかこの日とか)
毎日blog更新して曲への疑問など連ねていると、こういうラジオコメントや
インタビューを聞くときの楽しみがぐっと増します。いやぁありがたい(*^_^*)

もうそろそろ涼しくなってきて、夏も終わりに近づいている(けど暑いねまだまだ)ので
早めに花火を楽しんで貰いたいとは思いますが、それを楽しんでいるうちに
「Fireworks」なんていう楽曲の楽想が思いついたりするんだろうかな。
今年のHikkiは、まるで一年中夏休みのような態度でありつつ、
コンスタントに新曲を発表する、という「左団扇に右鉋」とでも言いたくなる生活ですね。
リフレッシュできてるから、シュウさんに「声にハリがあって安心した」と
言わしめることができる。本当に彼女がストレスからある程度離れた生活を
営んでると信じたいです。ただ隠すのがうまくなった、とかだったら
ファンとしてちょっとツライんだけどね(ハイ、アナタも心配のし過ぎです(苦笑))


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今度のシングルは3曲入りだ。2曲だけだとどちらを先に聴くかの2通りしかないが、3曲だとうち2ッ取り出して続けて聴く聴き方が6通り、3曲を順序変えて聴く聴き方も6通りあり、無限と迄はいかぬものの結構なバリエーションが楽しめる(コレが12曲入りアルバムだと4億7900万1600通りになる/余談)。同じ曲でも前後の曲によって印象が変わる。前の曲によって印象変わるのは解り易いが、気付き難くはあるものの、後から振り返ってみた時に次の曲が何であったかによっても音楽の印象は左右される。曲順変えるだけで意外な音に気付いたりもする。色々試してみるとよいだろう。


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光が同記事で例に挙げたのは編曲の話。声と1ッの楽器の弾き語りと、3ッ以上からなる音楽では根本的に異なる、と。ここで思い出すのがネットライブはギター1本で、TVとツアーはチェロ1本と歌ったBeMyLastだ。元々骨格のみのシンプルな楽曲だったのにそこから更に削ぎ落とした。曲の冒頭の「かあさんどうして育てたものまで自分で壊さなきゃならない日がくるの」そのままを曲創造者の光自身がその編曲を破壊し続ける事で体現したかと思える。そして総てを破壊した後残るのは何かといえば、BWPVの「何も繋げない手」が映る所の歌詞"It'sOnlyLove"がその答えなのかもしれない。


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光は読んだかな。千年以上前の人物で今も強い影響をもつ弘法大師とか五筆和尚とか呼ばれる天才を空想する悪戦苦闘、確かに読み応えあった。天才の伝説など大昔なだけに誇張も多いだろう…と呟いてふと思う。宇多田ヒカルは千年後の人に実在の人物として信じられるだろうか、と。仮に映像や音が喪われ言葉のみが遺った時、誰が「16歳で日本音楽史上最高峰に立つ」等と書いて鵜呑みにするか。実際、10年前の私に「来年そんなコが現れるよ」と言っても「その発想はなかったわ」と返す位だろう。正に夢にも思わない。空海も光と同じそんな天才だったのかもしれない。


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いつも邦楽の詞世界に於ける言葉の先陣を切ってきた光だが「新聞なんかいらない」も又新鮮だ。歌詞で槍玉にあげられるのは決まって教科書で、新聞はニュースを運んでくる媒体として無機質に用いられる程度だった。それ自体を価値観の俎上に乗せ有機的に扱ってきた訳だ。次が「最近調子どうだい?元気にしてるなら別にいいけど」なのは示唆に富む。これはつまり「便りのないのはよい報せ」~"NoNewsIsGoodNews"の意だろう。詞の主にとって知りたい事、そうであって欲しい事即ち肝心な事とは"ニュースがない事"であり、成程これでは新聞に載りようがない訳である。


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当然チャート予想なのだが今回もサッパリワカラン。FoLの残香と両アニメの威光(或いは逆光)をどう評価するか。着うた、特にBWの推移見れば期待無用となるが、前書いた様に世には宇多田待望観が根強い。出せば大ヒットという強力な"国民的歌手"への慢性的渇望、掬える受皿になれる人は極僅かだ。巷では如何にして今回のシングルを"番外編"としてやり過ごすかを探り合ってる印象すらある。一応初動12.2万と見積もっておくが、となると他タイトルとの兼合いで順位も保留だ。然しi_はシングル予想を悉くハズしてきた。今度も翻る結果となるか。何れに転んでも余り感興は起こらないかも。


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サンプル時点で「BWに近い曲はForYouか」と書いたが、Aメロのアタマで「ヘッドフォンをして」を模したかのイヤホン姿のシンジ君が出てきて身を乗り出す。「どんな場所でもいいよ」の所で映る黄昏の列車内は劇中では彼の心象風景上の対話舞台でありいわば「君(対話相手)と居るどこでもない場所」だ。そして、依頼前からあったというIt'sOnlyLoveの所には「何も繋げない手」。「もう一度会いたい」と迄歌われてはBeMyLastを想起せざるを得ない。光がEVAに詳しいのは既知としても、庵野サンもヒカルに詳しいのだろうか? 2人がバッチリミーティングしたとしか思えない見事な詞と絵のシンクロ率である。


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http://www.u3music.com/message/index.php?m=1&d=2007082004211j.xml

このメッセでヒカルの睡眠障害を心配するかきこみが幾つか見受けられたので、
幾つか書いておく次第。

まず、“睡眠障害”という表現を使うと、病気や症候群同様の印象を受けがちだが、
この言葉を使うのはちょっと注意が要る。たとえばインフルエンザという病気は、
インフルエンザウィルスが感染して発症する、という経緯を必ずとるから、
病気にかかってるかどうかは、ウィルスが(たくさん)いるかどうかを確かめれば判明する。

一方、“睡眠障害”の場合は、そういう物理的・生理的原因を特定することはない。
必要が無い、というべきか。要は、患者さんが睡眠について困っていれば、
睡眠障害と呼ぶ(かなり単純化していってますが)。
別に「ここらへんの神経系に異常が見つかったから・・・」とか、
「催眠ウィルスに感染したから・・・」とかいう原因をもって名付けられたものではない、
という話だ。(催眠ウィルスみたいなもんが居たら凄いだろうなぁ。
ヘリコバクターピロリみたいな例もあるから偏見はもてない。余談。)

だから、睡眠障害かどうかというのは、それは非常に社会的な事柄なのだ。
「病気・症候群・障害」といったときに、生理的病理的なものを思い浮かべがちだが、
こういう場合実際にはそういうことと関係なく「(ひとが)社会的に適切な状態かどうか」という基準で
症例名はつけられていくものなのである。

ひとが生活していく中で支障があるかないか。それによって障害と呼ぶかどうかが
判断されるのだ。コレを踏まえる必要がある。

さて、ヒカルの睡眠は確かに通常とは違う状態のようだ。
寝つきが悪く1時間もかかり、いざ眠っても2~3時間もせずに起きてしまうそうだ。
これは普通ではない、といってよさそう。

しかし、“障害”だろうか? 彼女の生活に何か支障が出ているだろうか??
ヒカルがどういってるか確認してみよう。

> 起きちゃうのは別にいいんだけど、寝付きがめっちゃくちゃ悪くて、すごく眠くても最低1時間はかかるのよ、眠りにつくのに。すっごい効率悪いんだよ~。これは悩みかも。

ご覧の通りだ。短い時間で起きてしまう事に困っている様子はない。
寝つきが悪いのは悩みであるらしいが、何が悩みかというと「効率」だそうな。
日常生活を営むのに、それほど深刻な悩みとも思えない。
ごっつええ感じやプロジェクトXのDVDを1回分見直せるくらいの時間を損してるな、
といった程度の意味だろう。

彼女は、社会生活上あんまり困っていない。
即ち、これを「睡眠障害」と呼ぶのはやや不適切だと思う。

ここらへんによく誤解がみられる。
“睡眠障害”で、本当に困ったコトというのは何か。
それは、「眠れない」ことではない。眠れない夜が続く事で
本来起きてなきゃいけない時間に猛烈に眠くなってしまう事
社会生活上最も支障をきたすことなのである。
(たとえば電車やバス等の運転手さんたちがこれに罹ると大変なのです)

よくいうことだが、ひとは眠れなくて死ぬことはない。
眠くなければ眠らなければよいのである。なぜそれで困るかというと、
くり返しになるが、それをやってると今度は起きてるべき時間帯に眠くなるからである。
睡眠障害とは、つまり、眠りたいときに眠れない、というのは二の次の症状であって、
起きていたいときに起きていられないのが最も注視すべき症状なのである。

(註:眠りたいときに眠れない事を睡眠障害とはいわない、とは言ってない。
 ちょとややこしくてゴメン)


今のヒカルは、起きていたいときに起きれているようだから、
別に構わないと思う。社会生活を営む上で問題がないのなら、
1日に3時間ずつ2回に分けて眠ったり、2日に1回12時間いっぺんに眠ったり、
といったそれぞれの“睡眠スタイル”で生活して頂いていっこうに構わない。
もちろん、無理なスタイルが何か他の病気等の遠因となることは考えられるから、
その点はゆるやかに注意が必要かもしれないけどね。


ま、そんなとこです。悪気はないんだが、
この稿は簡潔に書きすぎた為に「睡眠障害」ということばを使った人たちに対して
やや思いやりに欠けるきらいがあるかもしれない。申し訳ない。お詫び申し上げます。m(_ _)m


追記:ウィキペディアの「睡眠障害」へのリンクはっときます。

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BWの白眉といえばこの2節だろうか。聞いた瞬間「ええんかいっ!」とツッコんだよ。キプトラでは「応援歌って何さ」なテーマをパロディ精神で陰に表現したが、ここでは「根性ナシでも別にイイじゃん」と、一旦のフェイント交えつつもストレートに歌い切る所が痛快だ。そこまでの曲調がオーセンティックな90'sJpop調だからリスナーは正直に(無意識裡に)「根性ナシな自分を何とかしなくちゃ。さぁ励まして歌!」と身構える。そこに訪れる全肯定。唖然だ。直前にキプトラ的な変則コード構成配し急展開への伏線張ってるから衒奇にならず自然な流れを実現出来る。光の詞と音両方に股がる構成力の成せる妙技である。


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何でもK&Cの「お兄チャンのインタネット」の所、当初は「~のリストカット」と入れるつもりだったらしい。CMソングの為却下した訳だが、一瞬ドキッとすると伴に今迄通り歌詞にし難い単語や言い回し(お葬式とか)を果敢に使う姿勢、そこに込める想い、実に光らしいなとも思った。また、暗い歌ならともかくホテロビの明るいメロディにこの言葉を乗せようとした事にも注目。英語詞に多いのだが、詞と対極な曲調を用いる事の対比効果で哀しさをより鮮やかに描きだせる。この場合ニュアンスは情緒に陥るのを嫌いやや皮肉に偏るのだが、光だったらどんなバランスになってたか知りたかった気もする。


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照實さんの事である。宇多田ヒカルは歌唱作詞作曲編曲プロデュースとあらゆる音楽的才能に秀でているが(ギターは…まぁいいぢゃないかw)、ことプロデュースに関しては三宅サンの居ないUtaDA含め彼の名が常にそこにある。生で聴けば光が自律的に歌唱をコントロールしてる事は察せれるが、音楽的方向性の決定等は彼にどれ程の比重があるのか。余りにもずっと2人3脚な為比較・対照が出来ない。光のやりたい事を実現する為に只々東奔西走するのが役目なのか、作曲等の助言迄あるのか…各々が別個に誰かのプロデュースでもしてくれれば2人の間のバランス等も推察出来るんだけどねぇ。


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百秒だけだが、よい。実によい。i_的には前に「深海から青空を仰ぎ見る様なイントロ」と言った手前青空から始まってくれる時点で好印象なのだが、ゲンドウの眼鏡を手にするレイのカットの使い方や高校生活の挟み方等楽曲歌詞両方の流れを踏まえた編集、早く全編が見てみたい(私まだなので)。しかし、それが問題なのだ。K&CPVも、アイディア自体は面白かった。が、5分続かなかった。てか映像の軸足がK&CよりFREEDOMに映ってしまった感。BWPVも、全編見て評価したいと思う。しかしその結果によっては、庵野監督にはEVAと無関係に今後光のPVの依頼が行くかもしれない。要注目だ。


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http://www.u3music.com/message/index.php?m=1&d=2007081905010j.xml


ぶ、分析しないでねっ』と昔釘を刺されているので、
夢判断とかは保留・・・

・・・したいんだけど、顔に食いつかれてるのはどう考えたって
ごめんなさいごめんなさい」ってことだろうね(^^;

じゃあ何故くまじゃなくて黒い犬なのか、だ。(結局分析してるな俺)

最初に考えたのはLED ZEPPELINの“Black Dog”だった。
“Animato”で「BBC Sessions Of Led Zeppelin~♪」って歌ってるしね。
でも、歌詞をそのまま拾っても「欲求不満?」としか返せないので無視(苦笑)。

黒の前に犬。

彼女は、犬についてかつてこんな風に語っている。
http://ishadow.nobody.jp/channel4.html

“I love cats. I don't have one right now but I love them. I hate dogs. I hate the sound of dogs barking. I shouldn't say I hate dogs, I'm scared of dogs. It's kind of sad. Usually small ones, because they bark a lot.”

訳文も載せとこう。

「猫、いいよねぇ~! 今は飼ってないんだけど、猫は大好き! 犬は嫌いだな。犬が吠えてるのを聞くのがキライ。・・・・・・うーん、キライっつーか、なんていえばいいんだろ、、、なんか、ビクッとしちゃうんだよね、哀しい感じがするっていうかさ。ほら、よく言うじゃん『弱い犬ほどよく吠える』って・・・小犬たちがビクビク震えてる、そのフィーリングに触れるのがイヤなんだろうね私は。」


・・・後半勝手に書き足してるな過去の俺・・・(汗)


てことで、犬はよくいう「従順」の象徴というより、
もともと“scary”、「恐怖」の象徴らしい。ただ、↑にあるように、
これは“small ones”、「小さい犬たち」のことなんだって。
今回は、「大きな黒い犬」ということで、ちょっと違うかも。


こっからは完全な想像だが、
Hikkiの夢の中に出て来た大きな黒い犬って、無口だったんじゃないだろうか。
彼女は、犬の吠え声にある種の恐怖じみたものを感じ、それは大抵小さい犬のことなのだから
大きな、しかも黒い犬というのは、非常に威厳があって、
堂々としていて、あまり吠えないタイプのものをおいらは想像した。

歌詞に「黒」がでてくるのは、「甘いワナ」、、、これはROLLING STONESのカバーか。
あとは「COLORS」だな。色のうちのひとつ。


とすると、、、とっと、こっから先まで考えちゃうと、
本格的に「分析」になってしまうので、自重。
あとは各自思い描いてくれたまへ。うわぁ尻切れトンボなエントリだ(@∀@;


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前々からなぜこの作品はヘタウマな線画なのだろうと思っていた。不満がある訳ではないのだが、光はベルくまの様に凝った絵も描ける人なのに締切を延ばし徹夜した挙句があの絵なのだから(自分でも)不思議になるのは仕方ない(と思う)。しかし先程ふと本屋でシルヴァスタインの絵本を手に取った。光のプロフで好きな作家好きな言葉欄に名のある彼だ。開いた瞬間「あっ」となった。ぶっきらぼうですらある描線、独特の含み持たせた余白、リアルと虚構を行き来する揺らぎなど、光の描いた世界にかなり近い。何を今更な感じかもだが、やっと目から鱗が落ちた気分の私であった。


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K&Cも歌ってくれる様で楽しみだ。この曲、今迄の光の曲の中で最も展開がめまぐるしい。つまり、歌ってる時の表情も今迄で一番めまぐるしく変化するのでは、という事だ。否、歌い始める前から注目か。何しろ本来エンディングとして使う筈のビッグバンド風ブラスヒットで幕を開けるのである。作曲者として微笑む事禁じ得ないかもしれない。歌に入っても悪戯っぽいAメロ、超然としたブリッヂ、仄かに明るいサビ、メロウな展開部…と1ッとして同じカオでは歌えない。そしてラストは約1分のアドリブがくる。渾身のシャウトは身震いする様なカッコよさだろう。誇張ナシに7色の変化が楽しめる筈である。


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