無意識日記
宇多田光 word:i_
 



光の作るメロディやサウンドは時代や地域を超えて人を魅了する力がある。一方、詞には、考え抜かれた韻やメロディとの相性等普遍的な側面もある一方、その発売時期ならではの事情知らないと何十年後かには「?」となる内容も含まれている。日清CUPNOODLEは最も顕著な例だが、他にも、模倣騒動への心境を綴ったかのパロディとかホントに締切に追われてたらしいタイムリミットの様にユーモラスなものもあるし、光の「ワンシーンずつ撮って」の様に当時の恋人の職業の把握を要するものもある。こうしてみるとヒカルは詞にその時々の心境織り込む"隠し日記"的役割を託しているのかもしれないね。


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EXODUSはコンセプチュアルなアルバムだ。タイトルトラックに代表される様に「このメロディにあのリズムを」という組み合わせの妙が方々にみられる。ロングインタビューでの言葉を借りれば「地味な発明を連続させる事で雑多な音楽性に一本筋を通している」てな具合。最後を飾るAboutMeも例外ではなく、アコ・バラードに打ち込みのリズムが絡ませてある。が、ライブとなるとどうだろう。1本立ちした楽曲はアルバムのコンセプトから放れ、より自由なアレンジが施されるだろう。メロディ重視なら弾き語りのピュアバラードに、リズムに集中すればダンサブルにも生まれ変わる事が可能だ。UtaDAライブへの期待はそんな所にもある。


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