無意識日記
宇多田光 word:i_
 



前回は、嘗ての『First Love〜Flavor Of Life (Ballad Version)』や『First Love〜初恋』、これから期待される『Can You Keep A Secret?〜誰にも言わない』といった「ライブで連続で演奏されたら滾る曲順」について触れた。折角だからついでに他のパターンについても纏めておこう。


まずは「新世紀エヴァンゲリオン主題歌尽くし」だ。『Beautiful World』『桜流し』に加えて、来るべき新曲となる「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の主題歌も加えた三部作は盛り上がる事間違いなし。前も触れたようにこれらは時系列を(『Single Collection Vol.2』のように)新しい方から古い方へ辿るのがいいだろう。若しくは、『Beautiful World』を『Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix-』で挑むというのも一つの手かな。いずれにせよシンエヴァ主題歌の曲調次第だわね。

となると勿論「キングダムハーツシリーズ主題歌尽くし」も視野に入る。『光』『Passion』『誓い』『Face My Fears (Japanese Version)』が固めて披露されたら泣き崩れてしまうかもしれない。これは強力だぞ……こちらも逆時系列順が効果的か。更に『Bridge(Interlude)』や『Eclipse (Interlude)』のライヴ・ヴァージョンを差し挟んでこられたらドラマティックこの上ない。ちょっとした一大叙事詩になるかもしれない。

本音を言えば、総て英語版の『Simple And Clean』『Sanctuary』『Don't Think Twice』『Face My Fears (English Version』の流れも聴いてみたいが、こればっかりは実現するとしても海外公演だろうから、そんときゃ渡航するしかないな。感染症禍がお互いの国で収束していたら、の話ですが…。

他に考えられるメドレーとしては、『Flavor Of Life (Ballad Version)』〜『初恋』という「花より男子ソング繋がり」や、『道』『大空で抱きしめて』『Play A Love Song』『誰にも言わない』の「サントリーCMソング特集」なんかも考えられる。そこまでタイアップを意識するのも……と思わなくもないが、徹底すれば逆に面白いかも。何しろ『Kiss & Cry』に『今日は日清カップヌードル』という歌詞を入れた人ですから……w

だったらその『Kiss & Cry』と『This Is Love』でカップヌードルメドレーをやってくれたらいいんだな。まぁタイアップ抜きにしてもこの二曲をライブで連続演奏されたら会場はとんでもない沸騰状態になるだろうが。

最後に、これは是非聴いてみたいと個人的に思うのは『First Love』『嘘みたいなI Love You』『This Is Love』『Making Love』『Prisoner Of Love』『愛のアンセム』『Play A Love Song』『初恋』の「愛ラブ尽くし」だ。そしてオーラスに『桜流し』を持ってきて『すべての終わりに愛があるなら』で締めてくれれば完璧だ。まぁタイトル云々前に、曲自体の並び自体が最早圧巻ではありますが……。ホント、何縛りのテーマであっても名曲が居並ぶのは、今更ながら凄い作曲家なんだなぁとつくづく思い知らされるところでありますよ、宇多田ヒカルさん。

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『Laughter In The Dark Tour 2018』ではショウ終盤の『First Love』〜『初恋』の流れがハイライトのひとつだった。2010年の『WILD LIFE』では『First Love』から『Flavor Of Life (Ballad Version)』に繋げて760万枚と800万枚DLの凄みをみせつけたが、それをも上回るインパクトを残した。

ヒカルがキャリアを通じて名曲を産み続けているから出来る事。新旧の名曲を続けて演奏する事でその歴史の厚みを感じさせてくれる。

目下の注目は、その『First Love』〜『初恋』という“タイトル繋がり”の続編とも言うべき『Can You Keep A Secret?』〜『誰にも言わない』の流れがライブで実現するかどうか、だろう。

『Laughter In The Dark Tour 2018』では『Can You Keep A Secret?』は『Kiss & Cry』に組み込まれてフルコーラスで演奏されなかった。『WILD LIFE』でも歌われなかったし、この曲を生で聴けた機会はもう随分昔の話だ。『In The Flesh 2010』からですらもう10年が経っている。次のコンサートで歌われたならまさに「満を持して」となるだろう。

ただ、この二曲、曲調が余りに掛け離れている。『First Love』〜『Flavor Of Life (Ballad Version)』や『First Love』〜『初恋』は、「じっくりバラードに浸るTime」として構成しやすかったが、『Can You Keep A Secret?』と『誰にも言わない』だとどうなるか、現時点では見当もつかない。曲の入り方は似ていなくもない気がするが、大事なのは終わり方の方だからね。ライブ・アレンジの行方を気にしておきたいところだ。

ただ、各曲の楽器陣をクロスさせるのは面白いかもしれない。『Can You Keep A Secret?』にサックス・ソロをフィーチャーしたり(『First Love - featuring David Sanborn』みたいな感じかな)、『誰にも言わない』でアコースティック・ギターをエレクトリック・ギターと交差させたり。そうやって雰囲気を統一すれば、歌詞は通じるのだ、なかなかいい按配に仕上がるかもしれない。

前も書いた通り、『誰にも言わない』はライブでどう演奏すべきかが難しい楽曲だ。『Time』とはその点で正反対なのだが、だからこそ自由度が高いとみるべきだ。また、『First Love』&『初恋』と違って、二つの歌詞と題名がリンクしている事に気づいてる人は、アリーナ1万人規模の観客層を考えた時少数派になるかもしれない。斯様に課題は幾つも考えられるが、だからこそ面白い。実現するとしても再来年以降になるだろうけれども、その日を信じて今年と来年を過ごし切ると致しましょうぞ。

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