無意識日記
宇多田光 word:i_
 



ラストフレンズ今後の展開に関する評価は、上野がどれだけGIDを理解して演じられるかに大きく依拠してきそうだ。GIDに関する日本人の文化的社会的蓄積は多くはない筈だから役作りは苦労必至。例えば、GIDは同性愛とは異なる。GIDにも異性愛者と同性愛者が存在する。飽く迄自己の身体性に対する違和感の話なので、何れの性が恋愛対象になるかは別問題なのである。GIDの女性が性別適合手術を経て男性になり男性相手に恋をしても何の不都合もない。そういう可能性迄考慮に入れた上でルカがミチルを愛する構図を上野が演じ切れればラストフレンズは大変な傑作となるだろう。

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最早上野樹里は何処から見ても岸本ルカにしか見えない。前出演作とはまるで別人を演じきっている。一方、勿論ミチルは何処からどう見たって長澤まさみ。ふと思ったが、この脚本単体では何故ルカがミチルに惹かれるかの説得力に乏しい気がする。いわば「ルカを魅了するミチル」部分の表現が長澤まさみ本人の魅力頼みなのだ(演技力ではなく)。ソコ迄計算に入れて脚本書いてるとすれば大したものだが、確かにミチルに共感できない・魅力を感じない人は長澤まさみにも惹かれず、ミチルの事が好きな人は長澤も好き、という図式も成り立ちそうではある。ダブルヒロイン、対照的な芸風ですね。

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