無意識日記
宇多田光 word:i_
 



Passionの人気の高さだった。曰く「あんな曲をシングルでリリースするのは凄い」と。ForYouが奥の深い歌ならばコチラは天高く何処迄も広がる歌、か。奥深さは時に地味に映るし高さや広さは寂しさと不安を与える。丁度よく身近で視野に収まったのがFoL、だなんて思えば光の曲達のパノラマが見えてくる。4thがDeepRiverからの流れでやや深さもある作品だったとすれば5thは近さと高さの作品とはいえまいか。目前の光とテヲトリアッテ風に乗り高く高く逆スカイダイビングで上り詰めてくそのイメージの、出発点・原点がPassionだったのなら5thの好評と共に同曲が再評価されるのも頷ける。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




少し前、2chまとめサイトでヒカルの曲で好きなのをカキコするスレを眺めていたのだが、ForYouが個人的に好きという声が多く驚いた。この「"個人的に好き"が集約して多数の支持を得る」というのはヒカルの曲の特徴なのだが特に"ForYou"は聴いた瞬間の「私だけかも」率が高い気がする。また詞が、そういう「私だけ?」的な孤独感と向き合い歌を唄う事の意味を問い、今でもTVのカラオケ番組等衆目下で歌われるのが似合う"FirstLove"とはやや異なり皆が普く"ヘッドホンをしてひとりで聴きたい"と思うトーンである事が詞の中に予め組み込まれている所に眩暈を覚える。奥の深い歌である。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )