無意識日記
宇多田光 word:i_
 



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4月22日の連発メッセで光に「天才マンガ」と
絶賛されていた弐瓶勉の「バイオメガ」、
とりあえず運よくB○○K○FF(一応伏字)の105円コーナーで
第1巻をめっけてゲットしておいたのだが、
なかなか読む気分にならず今日まで積ン読でした。

んだがしかしっ。
今日3時からのkiriya.comのライブチャットで
キリヤンが「好きなマンガは何ですか?」と訊かれ
「バイオメガ。弐瓶勉。」と即答するのを見て
『あぁ、やっぱりこの2人はこういうところで合うんだな。
 そしてキリヤンはメッセのページなんて見てないんだなぁ、、、。
 つまり、やっぱりお互い心の電波を飛ばし合ってるってことか。』
と何だか切なくなってしまったので伊達さんがカンガルーオープンの
ダブルスで優勝するのを実況板で見届けつつ
バイオメガ第1巻、漸く読んでみましたよ。
以下、ちょっとだけ感想。

ページを開いた瞬間、「な、なんという画力!」と
驚かないわけにはいかない緻密かつ絶望的未来観の絵が連続。
個性云々を超越した絶対的な“世界”がそこに広がる。閉塞的に。
今日の、じゃなくて(汗)第1回のライヴチャットでキリヤンが
「もうこれからPVを撮ることはない。撮りたい音楽がない。」と答える中、
「ナイン・インチ・ネイルズのPVでも?」と返され
「それはアリw」と言わざるを得なかったその
Hikki自身も「トレント・レズナーになりたい!」と
いわしめるトレント・レズナー’ズ・ナイン・インチ・ネイルズの
イメージカット、みたいな雰囲気、の絵。(長い修飾節だな~)
キリヤンも光も、こういうの好きなんだねぇ。

僕が一方で驚いたのが、その線の“速さ”だった。
あたしゃ絵は描かないので素人の勘繰りに過ぎないのだが、
これらの緻密に構築された絵、いや絵画と言った方がいいか、は、
凄いスピードで仕上げられている。単純に線が直感的に思えた。
恐らく、週刊連載のペースの中でハイ・クオリティな作画を
維持する洗練された方法論なのだろう、全く手の込み方は違うが、
冨樫義博が「幽遊☆白書」や「H×H」を書く際に用いていたであろう
「SF的世界を如何に手早く絵として仕上げるか」のノウハウを
何倍もの書き込みの中で駆使しているように思えた。
多分彼は日本漫画界のボブ・ロスなんじゃないだろうか、
というのは少々言い過ぎかもしれないが、
弐瓶さんはインタビューでこんな風に語ってはる。

> (前略)漫画のジャンルに関係なく問われることは、なによりも生産力だと思います。一定のクオリティの完成品を週刊や月刊で作りあげることが課せられているので。

なんというか、そういうプロ魂を感じる絵なのでした。



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