EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

The NICE / The Thoughts Of Emerlist Davjack            イタリア アナログ盤

2012-02-06 14:23:33 | Keith Emerson THE NICE関連
The NICE / The Thoughts Of Emerlist Davjack
イタリア アナログ盤


画像① 表


画像② 裏

1976年にリリースされたと思われるイタリア盤のLPです。

レコードジャケットのデザインや仕様は、
リリースされた国によって、
若干デザインがオリジナルと違ったりしている事はよくある事ですが、
オリジナルと全く違うジャケットというのも珍しいです。

イタリアでは、キース・エマーソンのホンキー・トンク・トレイン・ブルースが、
シングルチャートを駆け上ったと、ウエルカムバックのビデオで知りましたが、

シングルリリースは、
頭脳改革から四部作の間に行われていますので、
ちょうどその頃に、再発されたアナログ盤という事になります。

こちらの不手際で写真が小さめになってしまい、
普段でさえ不鮮明な画像に拍車がかかってしまいました。

近くでみると解るのですが、
これはピアノが湖水または海水に沈みかかっている絵ではなく、
水面が凍っている絵なのです。
水面が外気に冷却されて凍った事により、
本来なら沈んでいくはずのピアノが、
沈まずに済んでいるみたいな状態を表現していますね。
ピアノが沈む途中で、急激な寒気が訪れてしまい、沈むのを免れた感じです。
ピアノの上に載っている白いモヤモヤはおそらく雪であると思います。

ジャケットデザイナーの意図等は解りかねますが、
通常とは異なった状態でピアノが存在している事は確かですね。

鍵盤楽器に対して様々なアクションを起こしながらプレイをする、
キース・エマーソンを讃えている表現とも受け取れます。

凍結状態にあるピアノ、
下のように燃える状態にあるピアノ。

画像③ 

画像④ 

キース・エマーソンに関わるピアノは、
受難ではあります。

2012年2月6日 yaplog!


EMERSON, LAKE & PALMER JAPAN TOUR 1996 パンフ

2012-02-04 17:50:44 | コンサート会場での販売商品Emerson,Lake&Palmer
EMERSON, LAKE & PALMER JAPAN TOUR 1996 パンフ


画像①

エマーソン、レイク&パーマーが、
90年代に2度目の来日を果たしたのが、1996年。

その時の公演パンフです。

他の90年代に来日したプログレバンドのパンフとの比較



画像② 左から① イエス(大所帯)ユニオンワールドツアー用英文字パンフ
(これに日本語の解説ビッシリの見開きチラシが挟めてある。なかなか親切)

② ABWH来日時の国内制作パンフ
③ さすがEL&P!
大所帯イエスよりも、パンフだけは大きい!
やったね!

なかなか大きいパンフレットです。
ブラック・ムーンツアーで来た時のワールドツアーパンフより遙かに大きいです。

この大きさはプロモーターによる違いであると推定いたします。

パンフレットは、70年代や80年代とは異なり、
業界識者の寄稿文等としては、
音楽評論家の伊藤政則氏の文章のみが綴られています。

この時点においては、

バンドの70年代の来日公演のレポートが載っている
「衝撃のロックトリオ伝 エマーソン・レイク&パーマー」も既に絶版。

それを踏まえて考えるならば、
例えば、70年代の後楽園の来日公演を見た人のレポートを載せるとか、
もう少し文章があってもよさそうなものであると思いますね。

まぁ、それでも、
21世紀になってからの、キース・エマーソンバンドの薄っぺらなポスターグラムよりは、
私のように田舎からお金をかけて上京してコンサートに参加する場合、
東京まで赴いて、えまぁそん、れいく、あんど、ぱぁまぁーのコンサートを見てきた記念になるというものですよ。

コンサートのために上京する時って、
大抵は懐具合が寂しい。

参加記念グッズもお金に糸目をつけずに、
全部購入なんてわけにもいかない事が多いですね。

このパンフ、大きさとしては、
上京して、ホテルか親戚、友人のところに泊まる人間が、
持ち運ぶには不便なのですけどね。

それもまた、一つの思い出と言えない事もないですが、
好きな事をするためには、代償がつきものです。

2012年2月4日 yaplog!



アフター・クライング / 大地と天空の寓話

2012-02-03 13:26:32 | EL&Pを讃えていると思われるバンドのアルバム
アフター・クライング / 大地と天空の寓話
国内盤 1996年リリース レーベル(ベル・アンティーク)

これはプログレファンの間では、比較的知られているバンドですね。


画像① ジャケットの紙 ツルツルしていなくて、なんか輸入盤っぽい


画像② 帯と解説冊子
ちなみにシュリンクの中に帯があったので、輸入盤の国内仕様とは違うと思う
このシュリンクはキャラメルの箱の包装タイプとは違い、割と伸びる

ここ2年ぐらいで、
大手通販サイトのロックバンドの紹介・宣伝を見て、
やや期待しながら幾つかのバンドのCDを何点か購入した事があります。
その紹介文にプログレッシヴという文字がある場合ですけどね。
聞いてみると、70年代の大プログレバンドから感じたような衝撃というのは感じられません。
売らんがための紹介文なのかとガッカリしています。

このアフター・クライングは、雑誌マーキーの広告文で知ったのです。

帯には、

「EL&Pフォロワー数あれど、これ程までにキース・エマーソンのプレイに肉迫したグループがかつて存在しただろうか?
加えてアレンジに独自のセンスを抽入した、驚異のシンフォニック・ロック、ハンガリーより登場!!」

とあります。

ズバリ!
紹介文に偽りなしです。

1曲目、2曲目は、タイトル(マンティコアの回帰Ⅰ、Ⅱ)からして、このバンドがEL&Pに対して熱い想いを持っている事が伺われます。
(ハンガリー語の曲の原題にも、マンティコアとあるので、直訳か意訳だと推定されます。)

この1曲目、2曲目に関して言えば、
私は演奏を嗜むものではないので、
どこが、どのように似ている等の上手な解説はできませんが、
曲調と弾き方の癖みたいなものが似ている感じがしますね。

4曲目は、ザ・ナイスのロンドとは違う曲ですが、
途中から、もろ「用心棒ベニー」の曲調で演奏が続きます。
(ほとんど、そのまんまと言えない事もないですけどね。)

このバンドはバンド名でネット検索をかけると、
プログレ系のホームページやブログにヒットしますので、
そちらの解説がバンドの全体像を表現しているので、解説はそちらに譲ります。

それらを読むと、この「天空と大地の寓話」に関してのみ、EL&Pっぽさが濃厚な感じを受けますね。

実際、私はもう一枚所持していますが、このアルバムとはまた違った感じになっています。

プログレッシヴ・ロックとしては、かなり秀逸ですが、EL&Pっぽくはなかったですね。

「6」というタイトルのアルバムがありますが、そちらは別の機会にまた紹介したいと思います。

2012年2月3日 yaplog!


MUSIC LIFE 1977年9月号 /                          エマーソン・レイク&パーマーに 4年ぶりの直撃インタビュー

2012-02-02 14:54:02 | MUSIC LIFE誌に載ったEL&P関連
MUSIC LIFE 1977年9月号 /
エマーソン・レイク&パーマーに4年ぶりの直撃インタビュー


画像① 表紙 スターズ……なんて忘却の彼方


画像② モノクログラビア


画像③ インタビュー記事125ページの扉写真

昨年、12月14日のブログ、
ミュージック・ライフ1977年4月号に引き続き、
同じく1977年の記事になります。

本号は、モノクログラビアページが、3ページ。
そのうちの一部は、後のワーナーのポスターにそのまま使用されましたね。
加えて、インタビュー記事が、126ページか129ページに渡って掲載されています。

記事のタイトルは、

「クラシカル・ロックの大家、 EL&P健在なり」

その中には、ミュージック・ライフのアメリカ特派員による3人への直撃インタビュー。
コンサートレポート等が載っています。

このインタビューのページの写真で、
私は、生まれて初めて、キース・エマーソンがオルガンの下敷きになりながらプレイする様子を見る事ができました。

当時はファンになって数ヶ月もしていない、中学生でしたので、
そのインタビューの中に含まれている内容の意味するところを斜め読みしていた程度でしたね。

高校生なりに、理解した事としては、
カールが、
「キースのような天才的なキーボードプレイヤーと仕事をしていると、今さら他の人とやるという事はちょっとね。(考えられないね。)」
という部分が印象に残っていました。
それが、また彼らの結束の固さであると肯定的に理解していました。

この時点においての、インタビューを読む限りでは、
バンドの総意によって、オーケストラを従えたコンサートツアーをやっているように見えるわけです。
グレッグも、
「我々はビジネスマンではなく、ミュージシャンだから、(オーケストラとのツアーについて)採算よりも、EL&Pとオーケストラが一緒に演奏したらどんな音になるかきいて欲しかった。」
みたいな事を言っていますね。

年月を経てからのキースのインタビューでは、
「彼らは僕の事を恨んでいるだろうな。あのツアーをやってしまった事で、多額のお金を喪失し、バンド解散(休止)の引き金になったと思うし。」
みたいな事を呟いていました。

バンド解散(休止)の原因は一つだけではなく、
諸要因が重なっていった事に尽きるでしょう。

で、具体的にどのような金額をどう使っていたかの概略が、
この記事の中に記されていました。

「(このコンサートのためにEL&Pの個人のお金が200万ドルぐらい使われたそうだ。オーケストラのメンバーには、コンサートに出ない場合でも給料は支払われているらしい。コンサートに連れていかないのは交通費、ホテル代の節約のためだとか)」

この記述からすると、ツアーと言っても、場所によってはオーケストラを連れていかない時もあったということなのでしょうか?

ここに記された「個人のお金」と言うのは、
文字通り、バンドでストックしていたお金と言うよりは、メンバー個々人のものなのでしょうね。

これに作品第二番の不発が、追い打ちをかけたと見るべきでしょうね。

この1997年9月号を手に取り、
少年時代は読み過ごしていた記事の片鱗に、彼らの苦悩を読み取る事ができました。

それにしても、このミュージック・ライフ、
よく整理魔の父に捨てられずに済んだと思います。

それと、当時の自分自身が、カラー・グラビアに関しては、
切り取る癖があったのに、
白黒グラビアまで切り取る癖がなかったのが幸いし、
やや劣化はあるものの、頁落ちはせずに、残っていましたね。

全盛時のミュージック・ライフも数点所持しておりますので、
そのうち紹介する事もあると思いますが、
77年にまつわる記事と言うのは、
バンドにとって、岐路に立たされる局面を表現したものでもあります。

いろいろあっても、当時、アナログ盤を買い続けたファンは、
彼らのそんな時期を支える事に貢献していたという事が言えると思います。

2012年2月2日 yaplog!


THE THOUGHTS OF...70`S PROGRESSIVE ROCK ERA    70's プログレッシヴ・ロック・コレクション 2002年9月リリース

2012-02-01 11:07:50 | オムニバスアルバム(映像含む)に収録されたEL&P
THE THOUGHTS OF...70`S PROGRESSIVE ROCK ERA
70's プログレッシヴ・ロック・コレクション 2002年9月リリース


画像① 
シュリンクに貼られた銀色に光る、
エマーソン、レイク&パーマーの文字



画像② プラケース裏


収録曲

1.アクロバット/(ケストレル)[6:41]
2.セレブレイション/(PFM)[3:53]
3.悪の教典#9 第1印象 パート1/(エマーソン、レイク&パーマー)[8:44]
4.曇のきらめき/(ゴング)[9:04]
5.マスカレード/(ジョーンズィー)[6:07]
6.7月の朝/(ユーライア・ヒープ)[10:32]
7.スティル/(ピート・シンフィールド)[4:47]
8.太陽の彼方から/(バンコ・デル・ムトゥオ・ソッコルソ)[7:44]
9.ソルティ・ドッグ/(プロコル・ハルム)[4:42]
10.悪魔の呪文/(フォーカス)[6:42]
11.アメリカ/(ザ・ナイス)[6:19]

日本のビクターエンタテイメントの企画と思われるプログレ系ミュージシャンのコンピレーションアルバムです。
国内盤しか存在しないのかも知れません。

EL&P関連は「2」「7」「11」と、3曲収録。

加えて、PFMやバンコも、マンティコア系ですので、ややEL&Pファミリー色が濃厚ですね。

特徴としては、EL&Pだけのベストものを企画すると、
必ずと言ってよいほど、入るのが、「悪の教典#9第1印象パート2」です。
いわゆる「welcome back my friends~」から始まる90年代以降のライヴでの定番でもあります。

しかし、このCDには、「第1印象パート1」が収録されています。

私は、「パート1」の方の曲の展開がかなり好きなので、これを収録した事にかなり満足しています。

7曲目はピート・シンフィールドとグレッグ・レイクのヴォーカル曲。

最後の曲は、「ザ・ナイス」

他のプログレ系の曲を聞きながら、EL&P関連の音を3曲聞くことができます。

海外ではレーベルを越えたようなプログレ系のコンピレーションアルバムも、発売されていますし、私も幾つか所持しています。

それらのコンピレーションアルバムのほとんどに、
「庶民のファンファーレシングルヴァージョン」か、
「ピーター・ガン」、あるいは「ラッキー・マン」が収録されています。

悪の教典第1印象パート1や、ピート・シンフィールドの曲が収められたプログレ系コンピレーションアルバムは珍しいと思いますね。

あまり聞いたことのないプログレ系ミュージシャンの曲をEL&Pファンが聞くきっかけとしては、丁度良いオムニバスアルバムと言えそうです。

2012年2月1日 yaplog!